仮面ライダードライブ 第32話「進化の果てに待つものはなにか」:感想
【ストーリー】
・追田刑事の言い間違いは伏線だったのですね。これは驚きました。
ただ、少し奇妙に思える点があったのは残念でした。警察全体が記憶操作されてるのに、追田刑事が特状課に来てからは普通に捜査してたことがおかしいように感じました。最初は他の警察官同様にロイミュードの話を馬鹿にしてましたけど、一度実際に体験してからは普通に捜査してましたよね。
針の痕が無いので、前回使った吹雪で記憶を改ざんされていて、かつ恐らく吹雪は改ざん度合いが少ないのだとは思います。しかし現さん程度の経験で捜査できるようになるなら、ロイミュードに関心を抱く警察関係者は少なくないと思います。
この前後編では完結しているものの、30話もかけた伏線とは時間スケールが合っていなかったのは残念でした。
■なぜドライブは001を倒せたのか
・一度負けた相手をどうやって倒すのか、この点に対する説得力が薄かったのが残念でした。一瞬でも「このまま超進化させずに倒せるんじゃない?」と思わせる流れがほしかったです。
001の記憶捜査能力の攻略が、001との戦闘の攻略にはなっていないことが問題です。記憶操作は進ノ介の特異体質で無効化できるから戦闘には関係ないんですよね。だから記憶操作に対抗できるようになっても、戦闘で勝てるかとは別問題になってしまいます。氷の001に対して炎のフレアを使うのは良いですけど、それで勝てるならなおさら今回の前半の展開が要らなくなってしまいます。この展開の不一致はいただけません。
・記憶操作の攻略を戦闘につなげなかったことが不思議です。
たとえば治療薬で正気に戻った仁良が不意打ちで001に一矢報いてそれが元になって弱体化させたり、防衛長官=ロイミュードという真実を知った警察が一丸となって包囲網をしいて追い込んでいったり、勝利への道筋につなげる方法はあったと思います。
■進ノ介の無謀さはお咎め無し?
・今回地味に気になったのがここです。
確かにベルトさんの臆病は問題ですが、前回の進ノ介の無謀な行動も充分問題だったと思います。人前で001にケンカを売ったら周りの人が巻き込まれる可能性も充分にあったわけで、「人々を守るのが警察官/仮面ライダーの使命」というポリシーにも反します。
この点を誰も咎めず、進ノ介が自分から反省することもなく、結果が良かったからそれで良しで進んでいくことに違和感がありました。
■剛の死体蹴り
・自力で記憶を取り戻した被害者の息子さんがやってくるシーンは今回のクライマックスだったと思うのですが、進ノ介たちが台詞を言う度にある人物の顔が浮かんで気持ちが入りませんでした。
思い出…
昔から大好きな姉が悲痛な叫び声をあげても全く動じなかった人がいたような…
死ぬほど憎んでいるはずのロイミュードが目の前で人間に危害を加えていても全く気にしない人がいたような…
思わず誰かに耳の裏を確認してほしくなりました。
・次回で剛が操られていたのか、操られているふりをしていただけなのか種明かしがあるみたいですけど、剛への関心が薄れている今やられても「ふ~ん」で終わってしまいで不安です。今回の展開からつなげるなら、「不意打ちで001に記憶操作の針を打ち込まれたけど、ロイミュードへの憎しみからすぐに正気に戻っていた。しかし操れたと思い込まれている状況を利用して、スパイ活動をすることにした」という流れなんでしょうかね。
■それが理由?
・ハートがロイミュードにとって重大な秘密を、自分からチェイスにぺらぺらしゃべっていてびっくりしました。もしかして、幹部でさえもハートに計画の内容や経過報告をしないのはこれが理由なのでしょうか?
確かにいつもこの調子だとすると、せっかくの計画を全部話されてしまって台無しにされてしまいそうな気がします。それがわかっているから下っ端が勝手に計画を進めても、ブレンたち幹部も誰も怒らないのかもしれません。
【アクション】
・フレアが活用されていたことは嬉しかったです。
氷には炎というのは定番ですし、フォーミュラでも使ってくれるとは思いませんでした。思い返してみれば交換した後のタイヤで攻撃するのも久しぶりですね。最近はフォームチェンジばかりでタイヤを打ち出す機会すらありませんでした。久々に初心に帰った感じで良い流れでした。
前中後編の3話構成でまだ続くんだ…と思ったら後編じゃありませんでした。
次回は担当が変わって三条さんが登板するみたいです。話はつながっているように見えるので混乱しています。なんでここで交代なのでしょう? 33話で完結しないで後編の34話に続くのか、それともやっぱり3話構成の後編で、そこだけ三条さんが担当するのか、どういう構成なのか読めません。
剛の死体蹴りについてはよく分かりませんが、単にハートはチェイスと遊びたいだけの様な気がします。
返信削除主人公の無謀さについては私も疑問に思っていましたが、その無茶が攻略の糸口になったということで仕方なく諦めたという感じなのでしょうか?
後、氷が相手ならデッドヒートの方が相性良さそうな気がします。
単に遊ぶために秘密をばらされていたら、上司としては私は嫌です。
削除そもそもトップが遊んでいる時点で困りますし。
ベルトさんも言っていたように結果論で片付けることではないと思うんですけどね。
ベルトさんは反省したので蒸し返すことができず、他のメンバーは進ノ介の行動に疑問を抱いていないので誰も言う人がいないんですよね。これでいいのかと疑問に感じます。
私もそう思います。ただしあの場面ではデッドヒートは剛の手にあるので使えないのだと思います。そう考えないとデッドヒートが自由に行き来できる状況なのに、みすみす敵のマッハに使わせたことになってしまいます。こんな見え見えのツッコミどころを残すとは思えないので、デッドヒートや他のシグナルバイクは剛の手元にあって、干渉できない状況なのだと考えるのが妥当でしょう。
後、にら課長が全く信用できません。
削除フリーズからの信頼は無さそうですが、しばらくして、「騙して悪いが」をしてきそうで怖いです。
仁良を信用する必要はないと思います。
削除本気で寝返ったとしても、失脚は免れないでしょう。今後物語に登場しない可能性もあります。
また本願寺課長がいるのでみすみす大きく騙されることはないと私は考えます。
なんだか色々急展開でしたね。現さんの話は無理があるように感じました。ただシフトカーホルダーにデコトラがはまってたのは少しクスッとしました。
返信削除進ノ介の体質は本当に偶然だったんですね。別に今回死ななくても前回で実質完敗だったのがビックリしました。それに無謀さも「市民を守るため」でいいことのようになっていたのも驚きました。今回も001の実験台の人々がいる場所で戦いを挑んでいて怖かったです。「動くな!人質がどうなってもいいのか!」みたいな展開になるべきだと思ったのですが、あっさりお外に行っちゃったので興醒めでした。
それに001の記憶操作に打ち勝ったのも、001を否定するのもゲストの役割になっていたのが残念でした。ぽっと出のチャラボーイに黒幕で主役の父親の敵と対峙されても反応に困るんですよね。
ドライブがフリーズに勝ったのは、ドライブシステムの性能が感情に依存するからだ、と好意的に解釈することにしました。ベルトと装着者共にやる気満々なら強いだろうと。しかしワイルドがパッションとか誰か覚えてるんですかね?もっとうまいこと物語の中で活かしてほしいです。
それでも次回予告は進ノ介の遺体と「トライドロン変身!」の文字だけで、生きている進ノ介もベルトさんも映してなかったので好感が持てました。とりあえず三条さん復帰がいいことだと信じることにします。
特状課が警察以外の組織で、現さんだけが警察官の協力者だったらまだボロが出なかったと思うんですけどね。融合進化体が出始めたときにドライブに助けてもらって、「ドライブ万歳!ロイミュードは実在する」って態度が変わった警察官が複数いたので矛盾を感じました。
削除今回の進ノ介たちは、001の進化する目的があったおかげで救われていましたね。
自分に感情を集中させるのが目的だから人質を使われたりしなかっただけで、そうでなかったら警察官失格になっていたと思います。だから一度倒したのに倒した気がしませんでした。最初から最後まで001の手のひらの上だったように見えました。
あれはゲストでやらなくても良かったですね。
進ノ介でも霧子でも剛でも、候補者はいくらでもいたはずです。確かに一般人にやらせるほうが普遍性を強調できますが、レギュラーキャラが薄い現状ではこのイベントをゲストにまわすのは、もったいないと思います。
てっきり”クール”なテクニックで001に感情を与えずに倒すのかと私は思っていました。
まぁ、長谷川さんはそんなところ拾ってくれませんね。
イレギュラーな流れでどうなのか予想がつきませんが、希望は捨てずにいたいですね。