■過去と未来
・過去に囚われる剛。早瀬のトラウマという過去を振りきったはずが、別の過去に執着している進ノ介。過去ではなく今と未来を選んだが、シフトカーが直ったことで過去と向き合うことになるチェイス。ここ最近は過去と未来がテーマのようです。
そこに捏造される過去が入ってきたのは面白いですね。チェイスがプロトドライブのシフトカーで見る過去は本物なのでしょうか？　チェイス自身がメディックによるプログラムの改ざんという一種の記憶操作を行われているのでそこも関係してきそうです。

・進ノ介は父親の件の真相を知って、黒幕である001を過去に執着して復讐するか、それとも現在と未来のために仮面ライダーとして裁くかの選択を通して未来につながるのでしょうけど、剛はどこでつながるんでしょうね？
父親の罪への執着を捨ててもフラットに戻るだけで未来とは直接結びつかないように見えます。進ノ介やチェイスが「人間を守る」と言うように、「俺は姉ちゃんを守る」というところに原点回帰するのでしょうか。

■剛の裏切りの理由
・前回の次回予告どおり敵にまわった剛ですが、今回は裏切りの理由は明示されませんでした。
001の能力で記憶操作されてるようにも見えますが、たぶん操作はされていないと思います。意外性がないですからね。ブレンの見せた画像が気になるところです。爆弾を仕込んだとか、霧子に毒を注入したとかそういう脅しなのか、何なのでしょう。

■001の能力
・一人ひとり記憶を改ざんする地道な活動も行っていたんですね。
こうやって人々のグローバルフリーズの記憶も風化させたのでしょうか。すんごい地味です。もっと声を聞かせるだけで洗脳できるとかすごい能力をあげてほしいです。

・それともこれは伏線なのでしょうか？
ひょっとしたら001は実はまだ進化してなく、能力がしょぼいのは素体だからかもしれません。これから進化してもっとすごい能力を持つようになる伏線だとしたら今の地味さも納得です。

■敵の能力
・敵の物を開ける能力とドア銃の組み合わせが面白かったです。
かませには違いないのですが、ああいうユニークな使い方だと角が立たないですね。玩具のギミックを活かしていて良い演出でした。

・ただ、ライダーが車のドアなどでふっとばされてしまうのはかっこ悪かったです。
エフェクトをつけてただのドアではなく、あくまで敵の能力が原因であることを示すとか、そこは工夫が必要だったと思います。


次回のタイトルは「真犯人を語るのは誰か」です。
ダブルミーニングがやりやすそうなタイトルです。この真犯人は何の犯人なのか、そこが気になります。ストレートな意味では進ノ介の父親殺害に関与したであろう001ですが、蛮野博士を凶行に走らせた真犯人がいるのかもしれませんし、何に関わっててもおかしくないMr怪しいことベルトさんもいます。
あるいは001もメディックの手駒に過ぎないのかもしれません。今の流れはメディックにとって都合がいいんですよね。ブレンをハートから遠ざけつつ、ブレンの実力は活かせていますから。
何の真犯人で、誰が語るのか、タイトルの意味するところが楽しみです。