烈車戦隊トッキュウジャー・第13話 『走れ消火器』 :感想

2014年5月19日

【ストーリー】

■不可解な流れ
・今回は初めて小林さん以外の脚本家が担当した回なので、多少の違和感は覚悟していました。
しかしいざ見てみると単純に流れがよくわかりませんでした。特に象徴的だったのが本編で槍玉に挙げられたライトの序盤と最後の食べ歩きです。

・序盤のライトの食べ歩きは列車探しと完全に関係がなく、自分勝手な行動でした。
これが批判されるのはわかります。私もそう思いました。しかし最後の戦闘後の食べ歩きはなぜ批判されたのでしょうか?
列車停止中の自由行動の間であれば全く問題ないはずです。シャドーの更なる行動を予測しての待機中だったなら、出歩こうとした時点でライトを批判する流れになるはず。いったいなぜライトが戻ってくるまでそういう話にならず、来た途端に目の前で陰口を叩くようなことになったのでしょうか。

・中盤のファイアーレッシャーを見つけたときも、なぜか論理的な証拠は挙げられませんでした。
子供が見つけたのだからレインボーライン関連と見るのは当然だと思うのですが、なぜかカグラたちには不可解な行動と捉えられていました。
この件に関してはカグラの言動のほうが意味不明です。確証がなく不安であるならば、サポートレッシャーのことをよく知っている車掌さんにこんなの見つけたと尋ねれば済むと思うのですが。
また仮にサポートレッシャーであったとしても、シャドーの明確な危険性があるのに列車にこだわるライトの態度も謎です。とりあえず列車は保留にして、シャドーに対処して街の安全を確保してから再開するのが普通だと思います。
結果的にはライトの行動が良い結果につながりましたが、もしあれが消火器でない別の列車だったら何の意味もなく、街は壊滅していました。
この全てが偶然に見える流れの意味とはいったい何なのでしょうか?
私には「ライトかっこいい!」とも「仲間を信じるミオは良いやつだな」とも思えず、「こんなやつらに任せて、この先大丈夫なのか…?」と不安に感じました。

・それにミオがなぜライトを信じたのかも不明瞭です。
私はヒカリみたいな考え方なので、根拠のないことを信じるのは危険だと思います。その後も、ライトがシャドーを追わないなら自分が追えばいいという発想まではまだいいのですが、最後に巨大戦で「なんとかならない、ライト?」とすがっていたのは違うように思えました。
ディーゼルオーで格闘戦も何もせずにいきなり助けを求めるのはおかしいです。明確なリーダーがいないはずの5人がそんな他力本願なことをするとは思えません。
「ここは俺に任せろ!」はあっても「なんとかして!」とは言わないのがトッキュウジャーだと思います。

・全体的に、話の前提になる部分が省略されているような不自然な流れで、よく意味が掴めませんでした。
いつもの5人と性格が違うという以前に、なんでそんなことをするのかと理解に苦しむ場面が多かったです。次回も予告を見る限り、とても不安です。

■バラの紋章
・今回初めて気づいたのですが、カーテンの模様もシュバルツの鎧やハンカチと同じバラなんですね。前回ミラーボールつけたり改造していた点から考えると、あの城をデザインしたのはゼットではないと思われます。といって格上のネロ伯爵やノア夫人がいる以上、シュバルツの趣味だとも考えにくいでしょう。だとすると、まだ見ぬ第三者、もしくは前皇帝の趣味に思えます。シュバルツのグリッタに対する意味深な発言とも関わっていそうな感じがしますね。


【アクション】

■巨大戦も克服
・今回は加藤監督の担当回でした。
生身アクションはいつもながらお見事で、乗り換えもストーリー上の意義はないものの、射撃主体で3号を後ろに下がらせておいて、コンビネーションの締めに使う流れは滑らかでとても良かったです。3号は体格が小さいのでアクション面での必然性が感じられました。

・加藤監督というと巨大戦は苦手な印象でしたが、今回は普通に良かったように見えました。
最後の揺らめく炎の前に立つディーゼルオーとか迫力がありました。巨大戦も克服してくれれば、もう言うことなしなので次回の巨大戦が楽しみです。

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