『王様戦隊キングオージャー』 第29話「王様失格」:感想
■どこからツッコめばいいのか…
・ヒルビルの洗脳計画はまともだった一方、その後がめちゃくちゃなことだらけで話に全然ついていけませんでした。
ヒルビルの洗脳はとてもまともでした。側近に王様を殺させて混乱と不和を煽るのは潰し合いをさせるならもってこいの作戦です。一度起これば収まっても将来的に禍根が残りますし長期スパンでの有用性の高さは考えるまでもないでしょう。
・それに対してギラたちの作戦は意味がわからない点がいくつもありました。
「悪いのは王様で捕まった側近は正そうとしただけなんです!」ってなんで悪の王が自分から告白するんだよ?! 悪の王はそんなことしないだろ! 側近以外の部下も協力してクーデターを起こして王様を捕まえた上で言うことでしょ。
それなら側近を「王に成り代わり、戦争を起こそうとした大逆人」として処刑するほうがよっぽどマシでしょう。勝手に他国の側近を処刑したら戦争ですが、各国の王様が揃って「側近がトチ狂ったのが原因で王様たち同士は戦争しようなんて考えてません」と声明を出せば王様自体に不信を抱かない限りは疑う余地はないでしょう。
そもそももう既に衝突や輸出禁止など実害が出ている状況では王様が去っても争いは収まらないと思います。どこをとっても理解しがたい内容で全くついていけませんでした。
そもそもゴッカンに至っては戦争する戦力もない名ばかりの国だからゴッカンの側近が仕掛けること自体が奇妙だと思いますし。
・ジェラミーの自分が悪者になる作戦も問題が多すぎるように感じました。
「全部バグナラクの仕業なんだ!」ってそれで収まるなら「全てはあの宇蟲王の仕業なんだ!」でも良くないですか? 実際に事実ですし、国民も外敵の存在は認知してましたよね。
それにまた洗脳されたら無意味なんじゃないかとも思いました。たとえば「ジェラミーの裏にいた黒幕は○○国なんだ!」って洗脳された国民が煽りだしたらバグナラクを討滅した後でも容易に争いが再燃するでしょう。
そしてそもそもバグナラクの国民はどうなるんですか? ジェラミーはまた何千年もやり過ごす覚悟があっても国民にまでそれを強いるんですか? 元々バグナラク自体が統治が弱い実力主義だからジェラミーのリーダーシップが弱まれば「俺が新たな王だ!」と言い出すやからも出てくるでしょうし、その中には地上人と争いたがるやつもいるでしょう。
失うものが多すぎる割には効果が怪しい作戦を実行していて、えぇ…と思いました。
■アクション
・ヒルビルのアクションが良かったです。
多人数を次々に捌き、いろいろな能力やアクションを披露してかっこよかったです。
・キングオージャーのほうも連携したり能力を使ったりしてそこそこ良かったです。
ただ、結局ボロ負けで取り逃すどころか見逃された状態だったのは情けなかったですね。幹部を倒せないとこういうすっきりしない展開が続くので人気が下がりそうです。
次回はゴッカンの前国王が登場し、リタの秘密が明らかになったりするみたいです。
前国王が捕らえていた神の怒りの下手人は五道化の一人だったようです。捕まえられるもんなんですねぇ。「間抜けは要らない」みたいに切り捨てられたんでしょうか?
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