『ヒーリングっど♥プリキュア』の2クール目を見終えた時点での感想です。厳密には24話終了時点での感想です。

■退屈過ぎた2クール目
・1クール目は基本的なキャラ描写とロッド入手のいつものパターンなので特に問題はなかったのですが、2クール目はイベントが少な過ぎたと思います。新幹部が出てきて戦況に緊迫感が出てきて良さげだと思っていたのにその後が何にもありませんでした。
メインストーリーが動かないことは大目に見るにしてもキャラ立てが一向に進まなかったことは大問題だと思います。腐ったローテーション陣はどのプリキュアでやっても差し障りのないような無難な話をやるばかりでノドカたちのお話をやりませんでした。ローテ陣が腐ってる中、シリーズ構成の香村さんが登板したのがロッドを手に入れた11話の次は一気に飛んでキュアアース参戦の19~21話だけなので2クール目は虚無ってました。

■先行き不安のキュアアース
・追加戦士のキュアアースが登場しました。
プリキュアでは珍しい変身前も大学生くらいの大人びた外見が印象的です。

・個人的には初登場時の処刑人っぷりに驚きました。まさかプリキュアで「お前の名前など聞く必要はない。今ここで浄化するのだからな(ほぼ原文まま)」なんて冷淡な台詞を聞くとは思ってもいませんでした。

・プリキュアはもう長いこと基本的に最後には敵幹部たちと和解or許す路線でやっていますがこんな態度で処刑した人物がいたら話がまとまりそうもありません。そういう路線に行かずに全面戦争で行くなら問題ありませんがそうなのでしょうか?
初登場以降は人間らしい情緒を身につける話をやっていますがこことの取り合わせが気になります。処刑しちゃったからにはケジメを付けないとまとまらないと思います。しかしそれは「自分はなんてことをしてしまったのだ」と懺悔する展開が不可欠なのでプリキュアでやれる話とは思えません。
このままだと「ラテ様を守ります。犬や人間もかわいいので守ります。地球を汚すばい菌は処刑します」となってかえって冷徹さが浮き彫りになるんじゃないかと不安を感じています。

■誰も気にしないのか
・キュアアースとは直接関係ないのですが変身シーンに違和感を感じています。
変身する度にラテ様が病身を押して駆けつけています。さっきまで病気で苦しそうだったのに元気そうに走ってくる光景自体にも違和感を感じるのですが、それ以上にラビリンたちの態度が引っかかります。ラテ様はノブレスオブリージュの化身なので自分のことなど顧みないでしょうけどラビリンやノドカたちはラテ様に無理させておいて気にならないのでしょうか? これまでお世話してきた態度と矛盾しているように感じます。

■バテテモーダ
・最初は期待していたのがっかりしました。
「メガビョーゲンを放っておくと幹部が生まれて取返しのつかないことになる」という展開はバトルに危機感が出て素晴らしい展開だなと感心していたのでバテテモーダの鳴かず飛ばずっぷりは裏切られた気分になりました。

・下剋上を目論む立ち位置も併せてプリキュア側もビョーゲンズ側も話をかき回す存在になるかと期待していたのに大してかき回さないうちに退場してしまいました。散り際もあっけなく拍子抜けでした。

・バテテモーダ退場後にまた出張ることになる三幹部の掘り下げにつながったわけでもなく、これなら三幹部のままで良かったんじゃないかと思ってしまいます。

■キャラ
・キャラクター関連も何もありませんでした。
特に掘り下げもなく、どのプリキュア作品でやっても問題ないような当たり障りのない内容ばかりで浪費してしまいました。

・ヒナタのコンプレックスには戸惑いました。そんな印象が全然なかったからです。
むしろ初変身時のエピソードからは活発で勇ましいイメージを抱いていたので自分に自信がないという話は耳を疑う内容でした。そんな描写これまでにありましたっけ…?
23話になったら家の手伝いを始めて自信をつけてきていてまた戸惑いました。状況が進展することは喜ばしいのですが、優秀な家族と自分を比べてコンプレックスを感じていたのに家の手伝いでコンプレックスが解消するのですか… 積極的に否定するほどおかしくはありませんが、一度家族と距離を置いたほうがいいんじゃないかと思いました。

・ノドカもヤバめでした。特徴だった入院設定も自然消滅して普通の中学生と変わらなくなってきているように見えます。
この状態で3人中2人が家の手伝いをしているせいで何もしてないノドカが相対的に微妙な立ち位置になってきていると思います。使命感の強さや献身性もアスミに完敗ですし個性がどんどん薄れているように感じます。早急にプラスの個性を出さないと言葉に説得力がなくなったり暗い話でしか個性を出せないキャラになってしまうと思います。

■期待の新星
・明るい話題に乏しい2クール目でしたが、新しく参加した脚本の平林佐和子さんは数少ない期待が持てる存在です。18話のニャトランがゲストに一目惚れする回と23話のアスミと犬の回を担当した脚本家さんです。
内容はそれほど優れているわけではありませんが、他のローテ陣と比べて遥かにまともなドラマや筋の通った人物描写を心掛けているように感じます。

・鬼太郎から来たと思しき金月龍之介さんも比較的マシなほうですし、この調子でローテ陣を入れ替えて改善していくと良いですね。