『魔進戦隊キラメイジャー』 第9話「わが青春のかるた道」:感想

2020年5月3日

■キラメイジャーらしいストーリー
・また一人キチガイが増えました。なんか良い話であるかのような雰囲気を醸し出していましたけど私は終始ドン引きでした。

・瀬奈はメンタルが超弱い上に自分の欠点を全く直さずに他の競技に行き、行った挙げ句の態度が2話のアレなので印象は最悪です。
ライバルのほうもただのゲスな上に「実はずっともう一度あなたと一緒に遊びたいと思ってたの」とか言い出して更に正気を疑いました。自分でカルタを止めるように仕向けておいて何を言っているんでしょう?
二人ともメンタルと発想がヤバすぎてこれを良い話として見せられていることの違和感が凄まじかったです。本当にキラメイジャーとは価値観が合いません。私はこれが”キラキラしてる”と評される世界は嫌です。

■そんな話じゃないと思う
 長所と短所は紙一重とよく言いますが、瀬奈がもつ天性のスピードは速すぎるが故に百人一首という独特のルールの中で真木埜に利用され、「短所」として瀬奈は認定してしまった。いわば自己暗示。それをヒャクニンイッシュ邪面との対決の中で、やっぱり「長所」なんだと再認識し、力に変えることができたのはお見事でした。 
・東映公式ページにはこう解説されていましたが、私は全然そうは思いません。
これは結果論だと思います。たまたま瀬奈の強みが敵と噛み合っただけで、敵がまともに百人一首の勝負を仕掛けてきたら負けていた可能性は充分あったと思います。
「短所があるのは当然だが無理して短所を克服しようとするより長所を伸ばすほうが良い」というお話だったならわかりますが、そんな話ではなかったと思います。そういうお話だったなら最後にカルタをまたやろうという話ではなく、「競技かるたに戻る気はない。陸上が一番自分に合っている。…だけど友達との遊びならやってもいいよ」くらいが落とし所だったと思います。競技かるたも遊びのかるたも、長所も短所も、友達とライバルもどれも区別をつけずに話をまとめるのは無理があると思います。


■ガルザ
・パワーアップしたと思ったら早速負けていてがっかりです。
「抵抗しようと思えばできたが余裕で見逃してやった」みたいな雰囲気を出していましたが次出たときに勝ちっ放しでいられる気がしません。「あのとき倒せるうちに倒しておけば良かったのに」と評される可能性のほうが高いと思います。パワーアップした成果がアジトの家具を壊しただけなんて惨めです。


次回は時雨の個人回のようです。
今回の感じからするとまたちょっとだけガルザの描写を挟むくらいで基本的には重要でない回になりそうです。ゲストのほうに時間を取られて時雨の掘り下げにならない内容は止めてほしいです。

コメント

6 件のコメント :

  1. こんにちは。

    ゲストがゲスなら瀬奈も瀬奈でどうかしてて、正直何の為のストーリーだったのか分からなかったし気持ちも付いていけなかったです。

    個人的には「瀬奈は自分の弱点・短所を把握した上で、それらからも競技かるたからも逃げて陸上に転向した」って話になってる・なっちゃった方が深刻に感じました。
    「キラメイジャーは好きな事や長所を生かして、苦しい事すらも心から楽しんでキラキラしてる個人の集合体」って言う1~3話で出したスタンスからは逸脱してると思います。
    これなら「自分の弱点・短所に瀬奈が無自覚だった」か「瀬奈が本当にやりたかったことが競技かるたじゃなくて陸上だったから、ゲストに負けた事を良い機会と好意的に考えてかるたから卒業した」位言っといた方が体裁は良かったと個人的には思いますが、メイン脚本家が書いた回で出した答えが今回の話だったので、これがスタッフの考える「キラキラしてる」なんでしょうね。

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    1. マッソさん、こんにちは。

      >「キラメイジャーは好きな事や長所を生かして、苦しい事すらも心から楽しんでキラキラしてる個人の集合体」って言う1~3話で出したスタンスからは逸脱してると思います。

      「苦しいことも」なんてありましたっけ? 時雨の話ならあれは時雨個人の性癖の話でキラメンタルそのものの性質の話とは言ってないと思います。
      むしろ2話の瀬奈で「キラメンタルが曇るからやりたくことないことはやらないほうがいい」と言っていたと思います。

      >メイン脚本家が書いた回で出した答えが今回の話だったので、これがスタッフの考える「キラキラしてる」なんでしょうね。

      前から自己中心的で負の側面や周りへの影響は考えない傾向が見受けられたのでそれがキラメイジャーという作品の方針なんだと私は考えています。
      今回も「一度逃げたことにもう一度やった瀬奈はすごい」、「嫌いな相手と仲直りした瀬奈は偉い」くらいのつもりなんだと思います。

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  2. ちくわぶドロボー2020年5月8日 21:12

    初めまして、普段はROMっている者です。
    今回のエピソードは題材に対してよくリサーチしている一方で
    「競技カルタ」に対するリスペクトが微塵も感じられなかったのが驚きです。
    原田先生の「早く取るのをやめなさい」を全否定ですし。
    性格以前に「クイーン」の称号に似つかわしくないタマなゲストといい。
    本作って「品質」自体は良いのですが視聴者からの共感を無視してるような内容ですよね。

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    1. ちくわぶドロボーさん、はじめまして。

      私は競技カルタのことは全然知りませんが、やっぱり描写は良くなかったんですね。
      描写が浅いのはニチアサではよくあるので私は許容範囲です。ただ、瀬奈が苦手なことから逃げたように見えた点はキラメイジャーという作品にとって良くないんじゃないかと思いました。

      >本作って「品質」自体は良いのですが視聴者からの共感を無視してるような内容ですよね。

      独特な価値観だと思います。私は今のところ苦手です。ポジティブというか身勝手なワンマンという印象です。

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  3. ちくわぶドロボー2020年5月9日 4:46

    ※ 描写が浅いのはニチアサではよくあるので私は許容範囲です。
    いえ、むしろちゃんとルールや戦術をリサーチしてるんですゼロワンなんかより深く。
    だけど、「リスペクト」が無いんです。
    瀬奈の成長()と充瑠の気配りを目立たせるために。
    競技かるたのセオリーや「クイーン」という称号にケチをつけてるんです。
    無知でこうなったならまだマシですが、なまじ調べた上でこれだから不快なんです。

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    1. それはちくわぶドロボーさんにとって不快であることは当然だと思います。

      私はちくわぶドロボーさんとスタッフで重視している点が違うからそうなったのだと思います。スタッフにとって競技カルタはあくまで瀬奈の役者さんの特技だから話のネタにしただけで、もしも他の競技だったとしても大差ないお話になってもおかしくないと思います。
      スタッフがそういうことをするのも、そこに不快感を伴うことがあるのも私にとっては”いつものこと”です。やるならもっとちゃんとやってくれたら良いのですが、まぁ無理だろうなと諦めています。

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