『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 第37話「君が帰る場所」:感想

2018年10月21日

【ストーリー】

■個人回の活用
・帰宅ビーム問題は思ったより根深くて驚きました。
帰宅ビームと聞いたときには斗真と初美花はジュレじゃなくて元々住んでいた自宅に帰らされるのかなと思っていましたが二人の行き先がジュレでこれはマズいと思いました。二人はジュレを自宅だと思っているのに魁利だけそう思っていないことが可視化されました。年長者である斗真もさっそく危機感を持っていました。マグナム入手のときの試練のこともありますし、問題視されるのは当然ですね。

・思った以上に話がつながった点も驚きでした。
次回予告の時点では圭一郎と魁利がメインの話かと思っていましたが、圭一郎と斗真も魁利の危うさに関して接点が生まれ、圭一郎とツカサも魁利ではつながりがありませんでしたが今回でお互い魁利について思うところがあることを知りました。こういう細かい話は「いつの間にか情報共有されてました」で終わらせることが少なくありませんが丁寧で良かったです。

・魁利を通してこれまでの個々のキャラの話がつながって物語に広がりが感じられて良かったです。香村さんらしい丁寧さだと思いました。できればこれを悪役やメインストーリーと結びつけてくれると言うことないのですが。その辺のバランス取りは相変わらずな印象です。


【アクション】

■今回のアクション
・今回は圭一郎らしい戦い方が良かったです。
帰宅ビームとワープ攻撃を防ぐために自ら盾になっていました。通常攻撃ならともかく帰宅ビームを他の3人が受けるとマズいから合理的な判断と言えるでしょう。貧乏くじみたいなものですが、それを躊躇なく実行できるところが圭一郎らしいと思いました。
そんなストーリー性重視のアクションでもかっこよく見せられるところもさすがだと思いました。

■VSX
・危惧したとおり安売り感があって微妙でした。
一応、さっさと終わらせたい魁利の気分という理由は用意されていましたがVSXまで持ち出すには説得力が足らないと思いました。マグナムもまだ使っていませんでしたしね。それほどの強敵とは思えませんでした。


次回は4体目の巨大ロボ&スーパー化のようです。
てっきりマグナムがそのポジションかと思っていたのですがまだ別にあったようです。これは想定外でした。換装パーツや個人武器ならともかく巨大ロボをこの間隔で出すのは変わってますね。
個人的に予告に映っていたスーパーエックスが気になりました。肩の横に持ち手みたいなパーツが付いていました。なんとなく戦隊名物の合体バズーカを連想しました。仮にそうだったとしてアイテム自体がバズーカになるのか、それともスーパーエックス自体が変形してバズーカになるのか、どういう仕組みなのか気になります。

コメント

4 件のコメント :

  1. 魁利関連は面白い話が多いですね。前にあった話がどんどん繋がって魁利の心の闇という話に集中していき、それぞれがそのことを踏まえた行動や会話をするのはキャラの個性にも繋がって面白かったです。

    地味なシーンですが、敵が帰宅ビームを空間を繋げて自滅して退散するシーンが個人的なお気に入りです。自分の能力を工夫して使いこなしていることが分かり好印象でした。2戦目で圭一郎が自宅を背負って戦ったり、空間から出てきた腕を捕まえるという敵の能力に対する対抗策も見れて、アクションだけじゃない能力バトルな楽しみ方もできました。そしてそれを迷わず実行できる圭一郎の魅力にも繋がりました。

    ただ敵幹部達が空気なのは心配ですね。前に香村さんが担当したジュウオウジャーみたいに雑な処理をしてほしくないです。もう少し敵のドラマも見たいのですが、今から敵を描くをのは時間が無いようにも思えて難しそうですかね。

    返信削除
    返信
    1. >魁利関連は面白い話が多いですね。

      そうですね。魁利のことがスタッフが一番やりたいことなのかなと感じます。

      >地味なシーンですが、敵が帰宅ビームを空間を繋げて自滅して退散するシーンが個人的なお気に入りです。

      あれも良かったですね。魁利が一人ではなかなか倒せない理由にもなっていました。

      >もう少し敵のドラマも見たいのですが、今から敵を描くをのは時間が無いようにも思えて難しそうですかね。

      今からやるのは厳しいでしょうね。跡目争いも進展がありませんし。ドンとザミーゴとかで多少はあるでしょうが今更ではあります。この辺りの問題はジュウオウジャーからあまり改善してないと思います。

      削除
  2. 前に雑誌のインタビューで香村さんが、小林靖子さんに憧れて脚本家を志したと仰っていて、作風の面でも結構影響を受けているようなので、メインストーリーの進展にあまり重きを置いていないのもおそらくその辺が関係しているのかなと個人的には考えています。小林作品もどちらかと言えば主要キャラの掘り下げを重視した回の比率が多かったですし。

    返信削除
    返信
    1. 私の印象としては小林さんにはメインストーリーを軽視するきらいは無いです。
      一部のキャラに偏重したストーリー展開である点は同意します。ただ、ストーリー自体が基本的にその重視されたキャラを中心に回るのでストーリーとしては問題ないのだと思っています。ルパパトの場合、ザミーゴや跡目争いなど話を持ち出したわりにおざなりになっている点が問題だと思っています。

      削除

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。