『動物戦隊ジュウオウジャー』第46話「不死身の破壊神」:感想
【アクション】
・普段のジュウオウジャーはストーリーがメインですが、今回はアクションのほうが目立っていた印象です。
・一番良いなと思ったのは最後のジューマン組のアクションです。
動物らしさを感じさせる野性的な動きと縦横無尽に都市を駆け巡る姿は迫力があって良かったです。ニチアサのCGを使った演出はクオリティがあまり良くないと思っていますが、これは良かったです。
大和と操が置いてけぼり気味でしたが、大和はストーリーもそういう流れでしたし、操はその前に一人で足止めしていたので不参加も納得がいきました。
■ジュウオウジャーらしい流れ
・今回は活躍を分散させつつもアクションの流れが自然だったところも良かったです。
途中参戦のイーグルが活躍したり、トドメのチャンスを作ったザワールドが最後に割り込んできたのはその前に時間稼ぎのために戦っていて移動が遅れたからだったり、なぜ活躍できたのか流れが自然でした。ジュウオウジャーといえばこういう丁寧な作りだと思っているので、バトルもジュウオウジャーらしくてとても良かったです。
・欲を言えば、ケタスは封印するので精一杯だったのにジュウオウジャーは完全消滅まで持っていけた理由があったらもっと良かったです。
つながりや当時は存在しなかったイレギュラーであるザワールドや合体ロボなど使える材料はあったと思います。ただ、それもやると大和の話と合わせて話がごちゃごちゃするのでやらないのも有りだとも思います。バランスが難しいですね。
■珍しい撮り方
・一人称視点など特定の目線からのカットは試み自体は面白いと思いました。
しかしあの撮り方は取り扱いが難しいです。戦隊に限らず成功例はほとんど思い浮かびません。物珍しさはあるんですけど、結局「見づらい」、「何をやっているのかよくわからない」、「スーツや武器の造形が見えないので相対的に地味になる」など問題のほうが多くなりがちです。物珍しさ以上に上手く使えるのかどうかが課題だと思います。
【ストーリー】
・ストーリーのほうは、大和との父親との確執が事実解明と問題提起で終わって解決まで至りませんでした。今回は結局、最初にやろうとしたようにアザルドとの戦いを逃げ道にしてしまいました。
”つながり”と向き合う過程には、その一部である自分と向き合って折り合いをつけることが不可欠であり、大和にとってはそれが一番難しいということなのかなと思いました。他人に寛容であることと確固たる自分があることには関連性があることが多いので頷ける話です。
・「許し」という線も考えられるかと思いましたが、許す許さないは上下関係や一方通行の要素があるのでつながりには馴染まない気がします。どちらかといえば、それはジニスたちの領分でしょう。
次回は最終決戦の前哨戦のようです。
最近の戦隊の最終決戦(幹部戦など込み)には3,4話くらいかけて行うことが多いので2話で済ませるのは比較的珍しいですね。
今回のバトルは素晴らしかったですね。予算や時間の関係でどうしてもニチアサの合成やCGは粗くなるものですが、ジューマンがビルを駆け回る様子を固定して写さずに粗さを誤魔化しつつ、躍動感の演出に使ったのはうまくやったなと思いました。
返信削除ジュウオウジャーは大和がゴリラの力を手に入れて以降、ずっと人間側とジューマン四人の戦力格差が付きまとっていましたが、今回である程度解消できたかな、という気がします。ストーリー的にもうまく繋がっていました。
>ジューマンがビルを駆け回る様子を固定して写さずに粗さを誤魔化しつつ、躍動感の演出に使ったのはうまくやったなと思いました。
削除そうですね。CGのクオリティ自体は従来のものから大して上がっていませんが、使い方が上手かったです。そこが良かったです。こういうのがあると、何か変わったことを始めても「そのうち面白いものが見られるかも」と先に期待を持てます。
>ジュウオウジャーは大和がゴリラの力を手に入れて以降、ずっと人間側とジューマン四人の戦力格差が付きまとっていましたが、今回である程度解消できたかな、という気がします。
野生解放はほぼノルマ消化でしかありませんでしたからね。
野性解放ならではの展開をやってくれて良かったです。
今回、個人的にはブレないジニス様に惚れ惚れ、戦慄しました(笑) 対等にゲームが出来ると思うな、とアザルドに吐き捨てた際、ここ最近久しく感じられなかった「巨悪」感が出てたのはナイスです。
返信削除星を遊びで侵略してるだけという単純な行動原理ですが、その一点のみでキャラクターを膨らませてるのはいいですね。
ジニスは安定していますね。
削除直接戦わずに弱ったところで手駒にする辺りがいやらしくて良かったです。感情移入させない純粋な悪役の描写としてはよくできていると思います。
ジューマン組が決めたのがしびれました。
返信削除あと、大和の葛藤がアクションの合間にカットイン?するのがすごく良かったです。
俺はーッ!俺はーーッ!っていう言葉にならない叫びとか。
盛り上がってきた!素晴らしい!
今月公開の映画も同じ脚本家さんで、丁寧にまとめられてました。
なんだかファンになりそうです。
>あと、大和の葛藤がアクションの合間にカットイン?するのがすごく良かったです。
削除アクション中に役者さんの映像とダブらせるのは戦隊定番の演出ですが、あの使い方は良かったですね。レオを筆頭に「周りの仲間はスーツの下の大和の異変に気づいていない」という流れで、マスクが本来の意味でのマスクとして活用されていました。
>今月公開の映画も同じ脚本家さんで、丁寧にまとめられてました。
何も心配していませんでしたが、評判も良いみたいですね。安定感があって安心できます。
よくまとまっている話だと思いましたが、owlさんも書かれている通り、なぜ現代のジュウオウジャーはアザルドを倒せたのかという話も欲しかったです。繋がりがテーマにあるジュウオウジャーだからこそ、キューブウェポン総動員をもう少し活かしてほしかったです。
返信削除それと個人的にはアムがヒロインする度に、セラの不遇が気になってしまいました。
>繋がりがテーマにあるジュウオウジャーだからこそ、キューブウェポン総動員をもう少し活かしてほしかったです。
削除追加のキューブウェポンは微妙な活躍でしたね。
最序盤以来のキューブアニマル単独での戦闘が見られたのは嬉しかったですが、決戦としては物足りないところがありました。
>それと個人的にはアムがヒロインする度に、セラの不遇が気になってしまいました。
セラは結局不遇枠でしたね…
真面目要素が大和やタスクと被っているせいで会話で出番がありません。不遇枠は戦隊につきものですが悲しいですね。
現代のジュウオウジャーがアザルドを倒せた理由は、「核の存在に気がついた」に尽きるのではないかと思いました。多分クジラは視覚が限られてるから見えなかったんでしょう。
返信削除核を壊すことなく力技で機能を停止させたケタスさんがむしろ凄いんだという設定。
さすがは大王!(強引?)
>現代のジュウオウジャーがアザルドを倒せた理由は、「核の存在に気がついた」に尽きるのではないかと思いました。
削除なるほど。その可能性はあり得ると思います。
ケタスの株が下がるのが難点ですが。
>核を壊すことなく力技で機能を停止させたケタスさんがむしろ凄いんだという設定。
これに関しては無いと思います。
前回バードが封印しかけていましたから。
お返事が頂けて嬉しいです!すぐ上の匿名です♪
返信削除>前回バードが封印しかけてましたから。
同じ必殺技であれば常に同じ威力だとは限りませんよ〜
ゲームの中だと必殺技は同じMP消費、ダメージリミット、効果である事が多いですが!
爆弾の威力が火薬の量で変わるように、ジュウオウファイナルも使い手によって色々変わる可能性があって(例えばジューマンが使うと封印効果発動とか)、使用ジューマンパワーの残高や気合(笑)で威力にバラつきがでちゃったりするのかなと思ってます。
そう、バードはジューマンパワーが半分になってて、アザルドを封印するには残高不足だったのです!
ケタスさんの全盛期のジューマンパワー(あと心を一つに的な気合?!)を、セラ達4人が上回った時に初めて完全封印&消滅が可能になったー!
…とかだと、熱くていいなぁと思います。
ケタスさんが雑魚いのは、うん、ちょっとアレだから擁護してみました(笑)
和んで下さると嬉しいです^_^
>バードはジューマンパワーが半分になってて、アザルドを封印するには残高不足だったのです!
削除「バードは弱っていたから失敗した」というのは充分あり得ると思います。バードが身体と変身に問題を抱えていることは今回も描写がありましたからね。
これだとアザルドが弱く見えるのが難点です。そんなアザルドに必死になるジュウオウジャーが空回りしているように見えかねません。「レオたちが普通に撃てば封印できるのに何やってるんだろ?」となりかねません。なので私は封印を経験したアザルドには封印はもう効かないのだと思っています。
>ケタスさんの全盛期のジューマンパワー(あと心を一つに的な気合?!)を、セラ達4人が上回った時に初めて完全封印&消滅が可能になったー!
これに関しては私が記事の本文で書いたところです。
そうであるならばそういう描写が欲しいし、大和たちやキューブアニマルについても触れて欲しかったと思いました。