『動物戦隊ジュウオウジャー』第45話「解けた封印」:感想
【ストーリー】
・父親が嫌いな理由はシンプルでした。
もっと言葉の解釈での誤解とか捻ってくるかと思っていましたが、この辺は子供が共感できることを意識しているんですかね。
・予告の感じからすると、「父親が間に合わなかったのは怪我した鳥男を助けていたから→その鳥男が後に大和を助けた→世界はつながっている」という流れに落ち着きそうな感じでした。
異世界人であるジューマンから始まり同じ人間である操を経て、家族と自分という最も身近なところへ立ち戻り、そして世界の広がりへと至る。綺麗にまとまりそうですね。
■アザルド
・正体はケタスが戦った怪物でした。
ちなみに公式によると名前は「アザルド・レガシー」だそうです。
・胸や背中の金色の部分は本来の地肌だったんですね。
四角といえば箱を連想させるので箱で覆い隠すというモチーフが面白いように感じました。
【アクション】
どこかで見たことのあるテンプレ的な動きが多かったです。爆発を入れることばかりを意識して、人間の動きに気が回ってない感じがしました。
・巨大戦でアザルドが乗り込んでくるところは良かったです。
他のキャラではできないであろう理由もあるので整合性の高いジュウオウジャーの雰囲気に合っています。
次回はアザルドとの決着、そして父親との和解となりそうです。
これですっきり片付いて、あとはジニスと決着をつけるのみって感じですね。
バングレイがいる間にアザルドがずっと空気気味だったのはジュウオウホエールと対峙する機会をなるべく持たせないようにするための配慮だったのでしょうか。記憶を取り戻すきっかけがホエールの姿そのものではなく封印される直前に見た技というのはリアリティを感じましたが、個人的には自分の出自に疑念や葛藤を抱くアザルドの姿がもう少し見たかったです。
返信削除クバルの反逆劇のときも思ったのですが、香村さんは少なくとも今作の敵キャラクター達を、視聴者が感情移入する対象として描くつもりは最初から無かったのではないでしょうか。平和を乱す脅威であり、是が非でも倒すべき相手という位置づけを貫いていたと思います。あくまでも主題は戦隊メンバー側のつながりであり、そこを描く上で敵側のドラマは邪魔になるという判断がなされたのかもしれません。当初の方向性を途中で転換せずにやってきたことは決して悪いとは思わないのですが、4クールの長丁場を保たせるという視点で見た場合、ベストなやり方だったかどうかはどうしても疑問に感じてしまいます。ヒーロー側より敵側の動向の方が面白い、なんてことになっても困りものですが…
>バングレイがいる間にアザルドがずっと空気気味だったのはジュウオウホエールと対峙する機会をなるべく持たせないようにするための配慮だったのでしょうか。
削除そういう可能性もあるかもしれませんね。
ただ、基本的にブラッドゲームやバングレイの動向はジニスといっしょにアザルドも観戦していると思うので、その程度で気づくなら全く何とも思わないというのは少し奇妙に感じます。直接ホエールと戦う以外だったら出番があっても問題なかったのではないかと私は考えます。
>個人的には自分の出自に疑念や葛藤を抱くアザルドの姿がもう少し見たかったです。
その辺りはたぶんあり得ないのでしょうね。
アザルドはジュウオウキューブが体内にあると知っても自分の身体について疑問に思うことすらありませんでしたから。
>クバルの反逆劇のときも思ったのですが、香村さんは少なくとも今作の敵キャラクター達を、視聴者が感情移入する対象として描くつもりは最初から無かったのではないでしょうか。
少なくとも同情するようなキャラにするつもりはないと思います。
”群れ”や”つながり”に相対する存在ですから、敵幹部同士で仲良くすることも基本的にご法度でしょう。あくまで倒されるべき存在として描くことが大前提だと思います。
>4クールの長丁場を保たせるという視点で見た場合、ベストなやり方だったかどうかはどうしても疑問に感じてしまいます。
その点では問題があると私も思います。
感情移入できるかどうかと、悪役として魅力があるかどうかは別ですからね。その点でバングレイは良かったですが、アザルドやクバルはあまり成果を上げられていないと思います。香村さんの今後の課題と言えると思います。もっとも、悪役の的確な配置をできている作品のほうが少ないと思いますが。