『仮面ライダーエグゼイド』 第15話「新たなchallenger現る!」:感想

2017年1月22日

【ストーリー】

■永夢の出自
・ゲーム病/変身適性は劇場版の悪役に6年前にウイルスを投与する実験をされたからだそうです。そこでゲームから医者に思考も切り替わったようです。

・お話としては説明でしかなかったところがいまいちでした。
前は違ったと示唆するものが最近登場したニコ以外は全くなく、6年前という起点も知らされていないので、ただ説明を聞いているだけで驚きがありませんでした。私の場合、関心があるのが「永夢は自分の二重人格に自覚がないのか? それによる不都合などは存在しないのか?」といった現在から未来にかけての話だったので、一段階上の過去の出来事と設定を先に聞かされても「知りたいのはそこじゃないんだけどな」と思うばかりでした。
今回の内容に関連した劇場版を見ていたら「そういうことだったのか!」と思い、サプライズになったのでしょうか?

・わざわざ「当時ハマっていたのは対戦格闘ゲーム」と強調していたので、あのガシャットか、パラドの出自とも6年前の出来事は関係しているっぽいですね。
これもパラドにあまり興味のない現状では今説明されても困ることです。

■見解の相違
・告知したほうがストレスがかからないのでは?、と思ってしまい飛彩たちの心境に共感できませんでした。
私だったらいきなり仲間に攻撃されるほうがストレスを感じると思います。それとゲージがゼロになると死ぬ設定を忘れてないかなと不安に思いました。エグゼイドの世界観において、攻撃されることは殺されかけることと同義になり得るはずなんですが。

・説明なしで力づくで襲いかかるくらいなら、大我のレントゲン?を永夢に黙って見せ診断させてから「その患者はお前だ」と告げて事態を把握させるほうがストレスが少ないのではないかと思いました。
それか寝ている間など本人の意識がない間に告知なしで手術してしまうべきだと思います。正しいバグスター切除手術の手順が未だに不明なので、それができるのかどうかはわかりませんが。

■どれが意図したものなのか
・個人的には、永夢についての大我との話を飛彩に聞かれていたことが社長の狙ったことなのかどうかが気になりました。いると知っていて飛彩に聞かせるために説明して内輪揉めを狙ったのか、それとも知らずに話した無警戒だったのか。

・その前にガシャットを盗まれた大我の迂闊さが描写されているのでどちらにしてもおかしな感じがします。
社長はわざだとすると大我がアホに見えるし、二人とも間抜けだと作品全体がアホっぽく見えてしまいます。私にはどちらにしても作品にとって得がないように思えます。どういう意図のあるシーンだったのか気になりました。


【アクション】

■フォーム(の担当者を)チェンジ(してほしい)
・今回はフォームチェンジの使い分けの酷さがとんでもなかったです。
最初のバグスターとの戦闘ではブレイブとスナイプがレベル2なのに、なぜかマイティブラザーズはレベル1のまま戦い、中盤の内輪揉めでもレベル1のままで、最後のパラドクスとの戦闘ではなぜか現行最強のブラザーズではなくシャカリキで戦っていました。

・全く作中での論理に合っていません。
負け戦でかっこ悪く見えるからエグゼイドをレベル1で戦わせ、パラドクス戦でも同様にシャカリキをかませ犬に使ったとしか思えません。ご丁寧に逃げ道まで塞いであるのが始末に負えません。「レベル1のほうが防御力が高い」なんて設定を作ろうにもそれだと最初のバグスター戦が意味不明になってしまいます。

・バグスター怪人の扱いもあんまりでした。
ここ最近ずっと過去の使い回ししか出ていない上に、あんな弱くて情けない姿を見せられてもバグスターを脅威に感じられる人がいるのでしょうか。もう二度とバグスターが出ないならまだマシですが、とてもそうは思えません。

■仮面ライダーパラドクス
・せっかくの能力が台無しで可哀相でした。
鳴り物入りでコインの合成能力を見せたのに、今まで作中でコインをほぼ無視してきたからコインの複合能力と言われてもすごそうに見えません。ファイターも相手が格下のシャカリキでは強さが伝わってきません。玩具を考えた人は泣いていいと思います。


次回は… 次回は何をするのでしょう?
またどちらにも華を持たせない中途半端なバトルと説明が続きそうな悪い予感しかありません。 説明回にしても何のために何を我慢しなければいけないのかわからないことがすっきりしません。

コメント

14 件のコメント :

  1. >説明回にしても何のために何を我慢しなければいけないのかわからないことがすっきりしません。

    鎧武の話みたいですね。あちらもほぼ全話がただただ説明するばかりの内容ばっかでドラマを見ている感じが全然しませんでした。あちらもそうなんですが、「設定を描けばドラマになる」とスタッフは思っているのでしょうか。それを通してストーリーを作るのが当たり前のはずです。

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    1. 鎧武の場合、戦極博士やユグドラシルの目的と関連性があったので今のエグゼイドはそれよりも悪いと思っています。
      説明が話に結びつくなら聞く気にもなりますが、今のところ永夢の過去とパラドに関係があるかどうかという印象しかありません。どちらも最初から話が動いていないキャラクターなので説明より前に、実際の行動や目標を示してほしいです。

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  2. レベル1に関しては、やる気ないならスパッと切り捨てろよ、としか言いようないですよね。今回の場合、ブレイブとスナイプは早々にレベルアップしたのにエグゼイドだけそのままだったから余計気になりました。最初から本気出してもないのに「エグゼイドの攻撃だけ効かない」なんて言われても…

    ここ最近の怪人の種類の少なさは本当に深刻ですね。ゴーストの雑魚怪人ほど安っぽくはありませんが、使い回しのサイクルが更に早くなりました。考えてみれば、ウルトラマンも既存の着ぐるみの流用で間を繋いでいるのが現状ですし、ライダーだけが特別不景気というわけでもないのでしょうが、やはり敵キャラクターの扱いがぞんざいだと、ヒーロー物としては致命的だと思います。

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    1. >最初から本気出してもないのに「エグゼイドの攻撃だけ効かない」なんて言われても…

      あそこは見ていて、レベル1だから効かないのか、あるいはそもそも攻撃が当たっていないのかといろいろ迷いました。「雑魚には当たるのに怪人には当たらない」など、せめてもっとアクションで状況をフォローしたほうが良かったと思います。

      >やはり敵キャラクターの扱いがぞんざいだと、ヒーロー物としては致命的だと思います。

      前提条件を無視するのは良くないと思います。
      あくまで「恐ろしい怪物が襲ってくる。それに対抗できるのはヒーローだけ」というのがヒーローものの大前提です。主人公たちが余裕ぶっこいてるとか新しい敵が出るとか、そういう状況でもないのに弱く見せてしまうのはおかしいと思います。

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  3. マィティブラザーズはゆるきゃら状態ですでにレベルX(10)ですよ
    初登場でゾンビを凹ってる時にそれを見てたパラドがエグゼイドレベル10かと評してましたし

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    1. >マィティブラザーズはゆるきゃら状態ですでにレベルX(10)ですよ

      一瞬何の話だかわかりませんでしたが、どうやら誤解を招いていたようですね。
      私が「レベル1」「レベル2」と書いたのはレベルの話ではなく、2頭身のSD形態と普通の頭身の状態のことを指しています。

      正しい表記があるのかざっくりと公式などを見てみましたが、特に見つかりませんでした。何て呼ぶのが正しい呼び方なのでしょう? あなたはご存知ですか?

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  4. >今回の内容に関連した劇場版を見ていたら「そういうことだったのか!」と思い、サプライズになったのでしょうか?

    映画を観た私は、「この話題を複線無しで放送しないよね?それともテレビの内容に合わせて何か改変されるのか?」と思っていましたが、映画で明かされた内容がそのまま突然語られただけでした。観てない人は茫然としているだろうな、と思いました。
    お金を払わないと付いていけない内容をテレビ本編でやる例年の体制はやめてほしいものです。


    >わざわざ「当時ハマっていたのは対戦格闘ゲーム」と強調していたので、あのガシャットか、パラドの出自とも6年前の出来事は関係しているっぽいですね。

    この記事を読んで、パラドは永夢から分離したバグスターで、とっくに実体化してるのに何故永夢は消えないのか?が話題になりそうな予感がしてきました。



    >最初のバグスターとの戦闘ではブレイブとスナイプがレベル2なのに、なぜかマイティブラザーズはレベル1のまま戦い、中盤の内輪揉めでもレベル1のままで、最後のパラドクスとの戦闘ではなぜか現行最強のブラザーズではなくシャカリキで戦っていました。

    エグゼイドに限らず、例年のライダーは「通常形態から最強形態まで特にデメリットも無さそうなのに、なぜ最初から最大戦力で行かないの?」と感じます。
    フォーム数と共に、何故そのフォームを選んだのかよくわからないシーンが多すぎるのも問題だと思います。

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    1. >映画で明かされた内容がそのまま突然語られただけでした。観てない人は茫然としているだろうな、と思いました。

      これは今回説明された「劇場版の悪役に手術されたせいで永夢はウイルスに感染し、人格が変化した」という辺りの話が劇場版でもあった、という理解でよろしいでしょうか?
      同じ内容ということは劇場版のほうが前後がある分、まともだったということですかね。本編にはあまり関係ないけどそういうことがあったんだよ、程度の話なら構わないのですがそれを各話の中核に盛り込むのは止めてほしいですね。やるなら話の前後をしっかりつなげて1つの回として形にしてほしいです。

      >この記事を読んで、パラドは永夢から分離したバグスターで、とっくに実体化してるのに何故永夢は消えないのか?が話題になりそうな予感がしてきました。

      その線もありえますし、「パラドは永夢に縁がある何か」という線も考えています。
      たとえば、バグスターは元々はゲームから発生したものという設定があります。それを踏まえて、「永夢がハマっていた格闘ゲームから生まれた」とか、「永夢が好きだったゲームから生まれた」。
      あるいはパラドが通常のバグスターより格上であり、ガシャットも使いこなせることから、「永夢が愛用していた”ゲーム機”から生まれた」なんて線もあるんじゃないかと考えています。

      >エグゼイドに限らず、例年のライダーは「通常形態から最強形態まで特にデメリットも無さそうなのに、なぜ最初から最大戦力で行かないの?」と感じます。
      フォーム数と共に、何故そのフォームを選んだのかよくわからないシーンが多すぎるのも問題だと思います。

      これはずっと棚上げにされてる問題ですね。
      エグゼイドの場合、「レベル1はバグスター切除手術用に使う。分離したらレベル2以上に移行する」という設定が基本設定として作中で提示されているので余計に悪いと思います。ここを上手くやるかどうかで作中の説得力が大きく左右されるのでがんばってほしいです。

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  5. そんな重要でもない話なのに、なぜ今回OPなしの特別演出にしたのでしょうかね。スタッフの意図がよくわかりません。

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    1. OPがなかったことは不思議でしたね。
      そこまでするからには何かあるのかと思っていましたが、特に大きな展開はないように見えました。

      個人的にはOPは毎回見なくてもいいと思っているので、EDをカットしているように今後はOPも基本的にカットして本編を伸ばす方針ならそれは歓迎します。

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  6. 戦闘におけるフォームの使い分けはここ数年の課題ですね。メモリに明確な属性をつけ、その場その場でうまく使い分けてたW、話の展開上、ちょくちょく使えるメダルが制限されてたオーズなどが違和感少なかっただけに、もう少し何とか出来ないものでしょうか。

    エグゼイドの場合はゲームモチーフですから、例えば敵の能力で「レベル5以上は変身できない!」みたいな状況を作り出しての「低レベル縛りプレイ」とか、「アイテム無しクリア」とか、ゲームっぽい理由でフォームを限定する状況を割りと違和感なく作り出せそうですね。製作側がゲームに対して何処まで認識してるかは疑問ですが。

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    1. >例えば敵の能力で「レベル5以上は変身できない!」みたいな状況を作り出しての「低レベル縛りプレイ」とか、「アイテム無しクリア」とか、ゲームっぽい理由でフォームを限定する状況を割りと違和感なく作り出せそうですね。

      なるほど。そういうのも有りですね。
      社長はGMを名乗っているわけですから、患者などを人質にしてそういうシチュエーションをエグゼイドたちに要求してもおかしくないでしょう。

      >製作側がゲームに対して何処まで認識してるかは疑問ですが。

      そしてここがネックですね。私も無理だと思います。

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  7. 少なくともレベルXでの攻撃がバグスターに通用していなかった時点でレベルXXになるべきでしたね。後のパラドクス戦は言うまでもありませんが。個人的には前回XXが唐突に患者のために協力してバグスターを倒そうとしていたのに、今回はバグスターを無視していたのが分かりませんでした。

    パラドクス登場でアイテムが丸出しになっていましたが、個人的にはあの演出は安っぽくて嫌いです。youtubeの仮面ライダーゲンムでも同じ演出だったので、今後はあれがメインになっていくのでしょうか。今まではアイテムボックスにどのようなアイテムが入っているのか分からないのでライダーが積極的に使っていなくてもまだ納得できたのですが、目に見える形で置かれてしまうと使わないライダーが底抜けの馬鹿に見えてしまいそうなのが心配です。

    飛彩が永夢に告知せずに襲い掛かったのはさっぱり分かりませんでした。今までの永夢を全く認めていない時ならともかく、多少は認めてきた描写があったので余計に混乱しました。

    ちなみに映画関係の話は映画を見ていたからと言ってよく分かるといったものではありませんでした。個人的には本編と絡ませるならもうちょっとちゃんとやるかと思っていました。

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    1. >個人的には前回XXが唐突に患者のために協力してバグスターを倒そうとしていたのに、今回はバグスターを無視していたのが分かりませんでした。

      真面目に受け止めようとすると、あれは解釈に迷いますね。
      患者を助けたいなら社長よりバグスターをを優先するべきはずです。社長を優先したとなると患者より九条の復讐を優先したと見ることもできます。しかしストーリーの流れはそんなふうには見えませんでした。マイティブラザーズが社長とバグスターと二手に分かれて戦おうとするとか、飛彩たちに対して「バグスターはお任せします」と言うとかあれば方向性がはっきりしたのですが。
      どこまでがノルマ消化のための雑さで、どこからが脚本の意図なのか判断できませんでした。

      >今まではアイテムボックスにどのようなアイテムが入っているのか分からないのでライダーが積極的に使っていなくてもまだ納得できたのですが、目に見える形で置かれてしまうと使わないライダーが底抜けの馬鹿に見えてしまいそうなのが心配です。

      私もそう思いました。どうせ使わないならブロックに隠しておいたほうがマシです。
      今のところ私は、スタッフがゲーム及びエグゼイドの作中でのゲーム要素についてマイナス要素すら何も考えていない、その馬鹿さの表れだろうと捉えています。ただの馬鹿丸出しなので改善される前兆ではないでしょう。

      >飛彩が永夢に告知せずに襲い掛かったのはさっぱり分かりませんでした。

      あれは何なのでしょうね?
      せめて一撃で仕留めようと不意打ちで襲ったが永夢に避けられる、なんて展開だったらまだわかるのですが。

      >映画関係の話は映画を見ていたからと言ってよく分かるといったものではありませんでした。

      そうなのですか。あの話が重要なのかどうでもいいのかわかりませんね。

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