『手裏剣戦隊ニンニンジャー』 第29話「忍者すごろく決定版!」:感想

2015年9月13日

■闇を照らす希望
・絶望と夢をかけて、ラストニンジャという困難な道と重ねたところは良かったと思います。
闇に生きるはずの忍者が夢を語るというのも、忍びなれども暴れるぜに通じる破天荒さがありました。八雲の魔法忍者という設定を活かした点も上手かったです。話全体の内容と作品全体の内容が重なっていて良い出来栄えだったと思います。

・お父さんの希望の無さには驚きました。
こういう話だとたいてい「確かに夢は諦めたけど、その結果別の夢を見つけられたから後悔はしてない」という形でフォローされることが多いのですが、全くありませんでした。お父さんが完全に敗者になっていて希望が一欠片もありません。これはこれで現実的で有りだと思うのですが、これから先お父さんをどんな目で見ればいいのか戸惑っています。
ラストで天晴が「奪われた力を取り戻す」と言っていましたが、やはりそちらのほうに活路を見出すのでしょうか。

■イッカクサイ
・いろいろなところにサイがかけてあって面白い怪人でした。
武器は釵で、忍術は賽にかけてすごろくで、口調は「~してくだサイ」とサイ尽くしでした。「~してくだサイ」という丁寧口調は絶望に追いやる悪辣な手口とギャップがあって面白かったです。~サイという名前も忍者っぽい感じがしました。調べてみたら一角犀というサイが実際にいるんですね。1つ勉強になりました。


次回は天晴の彼女?が出てくるようです。
彼女らしき人物がいたというより、天晴にまともな人間関係があったことに驚いています。具体的には不明だった修行の旅の内容が少し明かされそうです。
もう一人のゲストキャラの男性に見覚えがるような…と思っていたのですが、ゴーバスターズのブルーの人でした。ずいぶん早い他作品へのゲスト出演でとても意外です。立ち位置的には悪役っぽい感じがしますがどうなのでしょう?

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