『手裏剣戦隊ニンニンジャー』 第28話「激走!牙鬼ニンジャ軍団」:感想

2015年9月6日

【ストーリー】

■まともなギャグ回
・映像はちょっと微妙でしたが、全体的には面白かったです。
「手裏剣が刺さると走ったまま止まらなくなる」というアイディアを貫き通したことがすごく良かったです。ギャグ描写と最後のバトルがつながっていてギャグをギャグで終わらせなかったことに感心しました。
できればこの術に名前をつけてほしかったですね。ニンニンジャーみたいに変な名前をつけてギャグにしてもいいし、本格的に忍術っぽい名前にしてかっこよさを狙ってみても良かったと思います。そのほうが伊ヶ崎流vs十六夜流という構図が際立ったと思います。

■伏線
・お父さんの力がつながってきたのは意外な展開でした。
なかなか面白い展開だったと思います。最初は「封印の手裏剣を使わないから倒してもメリットが薄いなぁ」と物足りなさを心配しましたが、お父さんの力という別の目標を持ってきたのは上手いと思いました。
全部倒したら天才忍者だったお父さんの力が戻ってきて、いっしょに戦えるようになったりするのでしょうかね。そしたら晴れて「親子三代」と名乗れますね。いろいろな展開が考えられてワクワクします。
なんでお父さんたちは「九衛門に奪われた」って言わないの?と疑問も浮かびますが、その辺は次回以降にやるのでしょう。

■お爺さん
・描き方が軟化してきたみたいでした。お爺さんはツンデレでデレ期なのでしょうか。
天晴たちに小言を言う直前の背中を向けているところまではにこやかな顔で、孫に弟子ができたことを喜んでいる様子で好印象でした。ちゃんと状況に合わせた情報提供もしてくれたのでだいぶ印象が良くなりつつあります。あとはこれまで天晴たちが戦っている間、お爺さんが何をしていたのかが明らかになれば完璧です。


【アクション】

■光る小技
・隼の登場時の手裏剣攻撃をかわす動作が良かったです。
凡百の監督であれば敵の強さを強調しようとして思いっきりくらっていたでしょう。でもそうするよりもニンニンジャーにしっかりガードさせるほうが強敵感が出ると思います。こういうところもしっかりやってくれるスタッフは信用できます。

・今回のアクションでは最後の名乗りと必殺技が一番良かったです。
走りながらでもいつもの名乗り口上の動きができるという発想に感心しました。走り続けるというストーリーの流れともつながっていて、構えているニンニンジャーの元へつっこんでいく流れが自然でした。敵が馬鹿なように見えかねないシーンをストーリー全体を馬鹿な流れにすることでカバーするのは上手いと思います。

■天空のオトモ忍
・巨大戦もライオンハオーの要塞モードで対抗する発想が良かったです。
敵に合わせた戦い方をしてくれるとリアリティが増します。何より「天空のオトモ忍」という有名無実と化していた設定を拾ってきた点が素晴らしいです。仲間になる前以外は全然飛んでませんでしたからね。これで名前に恥じない存在になりました。
できればシュリケンジンハオーで登場してから分離してライオンハオーが戦う流れのほうが良かったかなと思いました。そうすれば力押し一辺倒ではないところが強調できたと思います。


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