『HUGっと!プリキュア』39話終了時点での感想です。

■何があったっけ…?
・感想を書こうとしたらこう思うくらいに3クール目は中身が薄かったです。各話タイトルをざっと見直してみてもやっぱり特に何もなかったと再確認にしかなりませんでした。

・各キャラも全体のストーリーも話が全然進んでいません。
ゲストやハリー、アンリなどプリキュアメンバー以外の話ばかりして主人公たちが空気でした。
なお酷いことに主人公たちは空気どころか話が飛んでいました。 ホマレもサアヤも前に出たときにはまだまだ下積み中と語っていたかと思ったら、ホマレは日本トップクラスの選手に、サアヤはテレビドラマで主役を張るほどの大躍進をしていました。メジャー化するなんて話が一度もなかったルールー&エミルもテレビに取材されるほどの人気者になっていました。あまりに話が飛びすぎていて10話くらい見逃したかと思いました。ハナだけは安定の無気力怠惰っぷりでしたが喜べません。

■相対的な問題
・前の記事で「ハリーが主役なのだろうか?」と疑問を抱いたと書きましたがそれは少し違うと思い至りました。ハリーのほうがハナより目立っているのは確かなのですが理由が違います。

・正確な原因は「ハナたちの話がほぼ無い」ことです。
ハリーやアンリの話が5個も10個もあるわけではありません。出番自体は1クールに付き1,2話です。問題はハナたちの話が0.1しかないことです。個人回かと思えばゲストや標語の話にされ、キャラの近況は台詞一つで済まされてまるで脇役のような扱いです。ハリーたちが濃いわけではなく、ハナたちが薄すぎるのです。

・ハグプリに限らず最初に掲げたコンセプトを維持しようとするあまり、進展を嫌がって全体のストーリー展開が薄くなることはよくあります。
ハグプリの場合で言えば何者にもなれないハナが何かになることが目標のようですが、そのせいでハナは何の成果も上げられずにひたすら足踏みを続けてきて怠惰な印象が根付いてしまいました。

・これだけならよくある失敗の一つでしかなかったのですがハグプリの場合は更に墓穴を掘ってしまいました。
ためになる標語やハリーなど脇役の話をしようとした結果、主役のはずのプリキュアたちよりも脇役やゲストのほうが目立つことになってしまったのです。他のキャラも空気にしておけば全体のバランスが悪い意味でとはいえ取れたのに、脇役は普通に描いたため主役だけが空気になってしまいました。なかなか凄まじい失敗だと思います。作品全体を見渡して考えているスタッフがいないのだろうなとつくづく思いました。

■スーパー化
・恒例のスーパー化もありました。個人的には全然ピンと来ませんでした。
デザインは通常時とそれほど大差がなく、むしろ色が真っ白になった分だけ地味になった印象です。元々メイクがケバケバしかったのにカラーリングが地味になったことで余計に化粧が目立っているように見えます。

・スーパー状態での必殺技は個人的にはシリーズ過去最低の印象です。
プリキュアがモデルをしたり腕を延々と回したり、ポージングを続ける光景を見せられるだけです。敵と戦ってる感じもしないし、見世物としても単調で間が持っていないと思います。

・最強必殺技も特に代わり映えしませんでした。
ワンフォーオールなど台詞や動きはチアリーディングを意識したものなのだと思いますが、本編でのチア要素の扱いが既に埋没しきっているので何の感慨も湧きませんでした。

■あと1クールのはずなんだけど…
・1クールの頃から感じている問題が一向に解決されず、むしろ悪化していくばかりです。
悪くなる方向性としては予想の範疇なのですがここまで順調に加速していったのは予想以上でした。どこかでブレーキがかかったり、本筋とは別の方向では良いところが見えてきたりする可能性はあると最低限の期待は持っていたのですがどうにもなっていません。このままだと、良くて小さくまとまる、悪ければ何も成せずに終わることになりそうです。