『仮面ライダービルド』 第36話「エボルトは星を狩る」:感想
【ストーリー】
・やっぱりベルナージュはすごかったらしいです。
最近はスタークにも相手をされず、すっかり実力不足なのかと思われたベルナージュでしたがやっぱりすごかったみたいです。龍我に憑依して力を取り戻したはずのスタークでさえ圧倒しパンドラボックスを奪い返していました。それができるならもっと早くやればいいのにと思ってしまうのは素人の浅はかな考えなのでしょうね。超人には超人の理屈があるのでしょう。最近めっきりベルナージュの出番が無かったので案外「もう力が残っていない(寝てれば治るけど)」という話だったのかもしれません。
・更に10年前にパンドラボックスが発動したのは不完全で、不完全だった理由はベルナージュがボトルの成分を吸い取っていたからだったことも明かされました。
今回空になったボトルを戻していたのは前に吸い取った分を戻したということなのでしょうかね。これだとパンドラボックス関連の全部のボトルが2本以上存在できたことになります。相変わらずボトルの在り方は複雑怪奇に思えます。
石動から作り出したり、ネビュラガスから精製したり、いろいろあります。石動から作れたなら、ベルナージュに消された分をもう一度作ればいいのにと思ってしまいますが、まぁエネルギーが要るとか一度しかできないとか条件があるのでしょうね。その説明がないと「何でもあり」と視聴者には区別がつきませんが。
・エボルトの正体も火星とは別の星の存在だと語られました。
散々「火星から発見されたパンドラボックス」とか強調してきましたが実はあまり関係ありませんでした。今までの説明が半分くらい無駄になって徒労感が激しいです。こうなると「じゃあベルナージュが使ってる力は何?」という疑問が出てくるのですが語られる気がしません。
正直これなら「実はライダーの使ってきた力には火星由来とエボルト由来の二種類の力があったんだ!」なんて話にしたほうがすっきりまとまったのではないかと思いました。そのほうが説明も簡単ですし、出自が異なる戦兎と龍我のコンビに意味合いを強められた気がします。
・新アイテムも当然「検索したら見つかった」でした。発明とは検索すること、もう覚えましたね。検索することにも一定の能力が必要なことは私もそう思いますが、それを天才物理学者ならではのことだと言われると理解しがたいです。
・今回はついにハザードレベルの大安売りまでありました。
数話前に「遂に龍我がハザードレベル5までたどり着いた!」とスタークが大喜びしていたのが遠い昔のことのように思えてきます。レベル6を超えて回せば回すほど上がっていきました。ハザードレベルが上がるハザードトリガーって何だったのでしょう? 龍我と一海は2人で模擬戦をすることでハザードレベルを上げていましたが、あれってやっぱりハザードトリガーを使えば戦わなくてもよかったんじゃないかなという疑問が再燃しました。作中でできることとできないことの区別が全然つきません。
・戦兎に憑依するのはもう意味がわかりません。一心同体(別の人の身体に憑依して自分の半身は放置)とはいったい…? 龍我でパンドラトリガー(仮)を使うほうが良いように思えますが何がどうなっているのでしょう。
■その話終わってなかったの?
・個人的にドラマパートで一番戸惑ったのは、リスクを犯そうとする戦兎に美空が泣きついていたことでした。
この話って北都との代表戦のハザードトリガーの自爆スイッチのときに終わったんじゃなかったんですね。あれも自分を犠牲にして片付けようとするのを止めろという話だったと思ったのですが。あのタイミングで特に会話がなかったのでもう片付いていることなのだと思っていました。前回と今回で何か違いがあったようには見えなかったのですが何かあったのでしょうか? 他人のために命がけなのはずっと変わらないと思うのですが。
・個人的には一海と幻徳の話も今更だと思いました。
そもそも一海は自分が東都を攻めた張本人の1人で東都市民に様々な犠牲を出していることを忘れてませんか? 戦兎たちからすれば一海を受け入れることは今回の幻徳への対応と似たようなものだと思います。 それを今更、自分のことになったら死んだ人がどうのだと言い出すのは、自分のことを棚に上げているみたいでかえってダサいと思います。
【アクション】
ただの格闘戦だけでなく、ボトルやフォームの能力の活用もいくらか有ったことは改善と呼べると思います。この調子で正常化されていくと良いですね。
次回は戦兎を取り戻すために龍我が戦うみたいです。
身体を取り戻すことも戦兎のために戦うことも、似たような展開を何度か見ているのでマンネリ感がプンプンします。「主人公が敵に乗っ取られた!」という展開で感じる印象ではない気がします。
エボル・フェーズ3の外見が「フェーズ2の首から上をビルド基本フォームにすげ替えただけ」 という印象なのが恐らくそう感じる原因の一つです。どう見てもしばらく悪役を張れる器ではありません。再生怪人がいいところです。見た目からして「どうせあと1,2話したら退場しそう=戦兎はあっさり取り戻せそう」に見えてしまい緊張感がありません。
こんにちは。
返信削除美空と戦兎の小芝居は相変わらずかったるかったです。これで人間関係変化してるならまだ面白味もあるのでしょうが、人間関係も何も変化しないのに同じ事をやられても困ります。
ハザードレベルも結局上限値分からないままなので「ハザードレベル6!?まだまだ上がるだと!?」等と言われても「だからなんだよ」としか思えません。
東映公式によるとエボルトは「星狩り族」らしいです。
族と付けてる以上は当然同族同属はいるのでここら辺は夏映画で拾いそうですね。
お誂え向きに映画のゲスト3人全員「元宇宙飛行士で葛城を凌ぐ知能の持ち主」って設定ですし。
匿名さん、こんにちは。
削除>これで人間関係変化してるならまだ面白味もあるのでしょうが、人間関係も何も変化しないのに同じ事をやられても困ります。
前も似たようなことをしているので違いがわからないと困りますよね。
一海みたいにキャラを変えてやるならまだしも戦兎と美空なんて見飽きたほどの組み合わせでやられてもどうにもなりません。
>ハザードレベルも結局上限値分からないままなので「ハザードレベル6!?まだまだ上がるだと!?」等と言われても「だからなんだよ」としか思えません。
「どうせ最強フォームが出たときに今度は『ハザードレベル10だと?!』とかやるんでしょ?」という気がしてしまいますね。ハッタリの効かせ方が実に下手だと思います。ハッタリというのは場当たり的ではあっても「今度はそう来たか」と思わせるものであるべきだと思います。「またか」はダメです。
>族と付けてる以上は当然同族同属はいるのでここら辺は夏映画で拾いそうですね。
「族」の意味によるのでいくらでも増やせるでしょうね。
エボルト人・金星人・土星人「俺たち『星狩り族』!」と言い張ればいくらでも増やせるし、新規メンバーの加入すら可能でしょう。
話の展開はいつも通りでしたがアクションはかなり良かったと思います
返信削除グリスは気合の入ったアクションで強化を表現する方針なんでしょうね。逆にメイン勢は見た目の変化だけでハッタリ効かせてるように感じてしまいます
ただ、グリスはアクロバティックな動きが目立ちロボット要素がほぼなく、ロボットゼリーである必要性がよくわからないのが残念です
グリスはたぶん一海の性格を「豪快」と解釈してのプロレス技なんじゃないかなと私は思っています。
削除いずれにせよ、フォームや武器の特性が生きてこないアクションは困りますね。
ラビットラビットが身体を伸ばすのが関の山で個性が打ち出せていません。ビルドに限らず近年のライダーの大きな問題だと思っています。武器や小物ではなくフォームを増やす方向に行っているのにフォームの個性が出せないのでは魅力が薄くなってしまいます。これでは販促になりません。
ブラッドスターク(エボルト)は一度見た攻撃は通用しないという設定はどこへ行ったんでしょうね?
返信削除ラビットラビット、タンクタンクに負けてましたし、そもそもボトルは自分の力が元になってるのであれば全て通用しないと思うのですが…
「攻撃」であってフォームではないからではないでしょうか。
削除フルボトルバスターで使っていないボトルはまだまだたくさんあるので残り話数は余裕で保つと思います。
>そもそもボトルは自分の力が元になってるのであれば全て通用しないと思うのですが…
その星のエレメントが云々と言っていたので、ボトルの成分由来の攻撃は関係ないのではないでしょうか。そもそも匿名さんの理論でいくとスタークの一部であるはずの龍我の攻撃は一切通用しないことになりかねないと思います。