『宇宙戦隊キュウレンジャー』 第18話「緊急出動!スペースヒーロー!」:感想

2017年6月11日

■ギャバンとのコラボ回
・前回の次回予告を見てギャバンとデカレンジャーはどういう設定にして登場させるのだろうかと思っていましたが、順当に平行世界でした。
単純な話の出来栄えとしては、キャラを登場させるだけでいっぱいいっぱいでコラボ回相応でした。キュウレンジャー世界にはない警察という概念や平和な様子への反応など抑えるべきところは抑えていたし及第点でしょう。

・コラボ回としてはギャバンが中心でした。私にはキュウレンジャーよりもギャバンのほうが目立っているように見えました。
デカレンジャーは出番も少なくストーリーにもほとんど関わらなくて、いなくても支障がないような扱いでした。デカレンジャーが出るなら見ようかと思っている人は肩透かしになるんじゃないかと思います。

・個人的には、銃に変形したデカレンジャーのロボをキュウレンジャーのロボのリュウテイオーが持っている構図が一番盛り上がりました。
戦隊は元々多人数制だからキャラが並んで戦うだけだとスペシャル感が薄いです。ロボどうしのこういう絡みのほうがコラボならではの特別な感じがして面白いと思います。

■マーダッコはどうなった?
・私が見落としていなければ、爆散した上に元の宇宙に帰った形跡がないように見えました。まさかこれで退場だったとは思えません。単なる雑な描写ではなく伏線として使われるのでしょうかね?
ラッキーたちに破片が付着していて、アルゴ船のキュータマが一式揃ったところで復活して奪い去るとかやるんでしょうか。


来週はお休みで次の放送は再来週だそうです。
もうパーツが揃いそうでアルゴ船が思ったより早く完成しそうです。どんな感じのペースでいくのでしょうね? 一週お休みなので6月中にスコルピオ&アルゴ船編を終わらせて7月から新展開というのは無理そうです。7月なので夏休みが始まる直前に終わらせて、夏休みは適当につないで休みが終わる頃に新展開に入っていく感じでしょうか。

コメント

6 件のコメント :

  1. 今回は、コラボ回としてかなり順当な感じでしたね
    ギャバン、デカレンと昨年のゴーカイコラボよりも絡む作品が多く一話で収めるに結構駆け足だった印象です(せめて二話編成なら、、、)
    ただ、ロボ同士のコラボやロジャー、オッキューの下り、ガルとドギーなどクスッとくるよななところも多くコラボとして抑えるところは抑えてあり、往年のファンとしては結構楽しかったです
    また、棒立ち状態のキャラがいなかったり、平行宇宙の笑顔とナーガの笑顔、ラッキーの幸運が割と自然に感じたので、お話としても収まりどころが良かったですね
    マーダッコは………どうなんでしょう? 羅針盤キュータマを盗めるくらいですし、潜入していても不思議ではありませんね
    まさかあのたこ焼きの中身がマーダッコで、食べたから倒した扱いのor胃袋の中で復活の準備をしていた、 なんてオチは流石にないと思いますが(笑)

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    1. はい、至らぬ点もありましたが、「ギャバンとデカレンジャーを出しつつ1話で終わらせる」という前提条件にしては良いほうだったと思います。

      欲を言えば共闘の際にアクションのオリジナリティが欲しかったです。
      パートナーの肩を踏み台にして飛ぶとかそういうのは戦隊では普段からやっていることなので、できればデカレッドやギャバンの特性を活かしたユニークものが見られたら最高でした。

      >まさかあのたこ焼きの中身がマーダッコで、食べたから倒した扱いのor胃袋の中で復活の準備をしていた、 なんてオチは流石にないと思いますが(笑)

      さすがに悪役とはいえ食べるのはドン引きです(笑い)。

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  2. いつもひでーなぁと思って見ていたキュウレンジャーが、今日は結構おもしろかったです。
    キャラクターの動きや言葉、絡みに無理があんまりなくて自然に見ていられるというか。
    いつもと何が違ったんでしょうね。
    変な力技ストーリーに戻らないでほしいです。

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    1. >いつもと何が違ったんでしょうね。

      どういった趣旨の発言なのか測りかねますが、
      当たり前の話でいえば、脚本家が違います。いつもはシリーズ構成の毛利さんですが、今回と前回はキュウレンジャー初登板のベテラン、荒川さんでした。

      内容でいつもと異なる点としてはラッキーや他のメンバーの言動だと思います。
      普段のラッキーは「ラッキーの言う『おっしゃ、ラッキー!』ってどういう意味なんだろう?」と首を傾げることがあるほど独特の性格をしています。荒川さんの描くラッキーは「自分を信じて勇敢に行動し、結果として『ラッキー』と言える良い成果を生む」キャラとして描かれていると思います。全体的に荒川さんのほうが視聴者がキャラの口癖や設定からイメージする人物像に近いから見やすいのではないかと私は推測します。

      あとは脇役の描き方ですね。
      普段はその回の主役とラッキー以外は口癖しか言わないことが珍しくありませんが、今回はそれぞれに違った反応をして、自分の思ったことをつぶやいたり、ゲストに質問したり人として自然な反応を見せていました。

      それ以外だと、単純に「1話完結」だったからでしょうか。
      キュウレンジャーは敵の組織が巨大過ぎてわりと1話ごとの達成感が低いですから。今回は「異世界に迷い込む→脱出する」、「マーダッコにキュータマを奪われる→奪い返す」と目標に掲げたことが一通り達成されていました。シンプルですがこの達成感の違いという可能性もなくはありません。

      私はこの辺りがいつものと違いではないかと考えます。

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  3. サブライターが続いたことによって、メイン脚本との作り方の違いを比較できたのが良かったです。

    ベテランの荒川さんが書くとキュウレンジャーも荒川さん色に染まり、ラッキーやナーガの性格が、毛利さんの書くひとひねりが加えられがちなそれと異なっていたのは違和感がありました。
    評判を見ていると今週の描かれ方のほうが一般に受けが良いようなので、ある程度単純化され、筋も通って分かりやすい、ひねりのない見慣れたキャラ設定のほうが視聴者が飲み込みやすいのでしょう。

    人数の多さを活かして複数の状況を同時に動かすシナリオはいつも面白いと思っているのですが、前回から今回を見ていると、うまく嚙み合えば機能するものの噛み合わないと一気に話の骨子が崩れていく点が難しいとも感じました。バランスの誕生日の回などは上手くやっていたように思うのですが…。
    戦隊において長年続いてきた5人というフォーマットにはやはり意味があるのでしょう、11人を動かそうとするよりも出撃する5人に視点を絞ったほうが作りやすく、見やすいということを再確認させられました。

    ただ、やはり荒川さんの書くキュウレンジャーはどうにも「いつもの戦隊」という匂いを強く感じてしまい、戦隊というカテゴリに半分足を置きながら半分外れたような本作のやり方とその持ち味が薄れてしまったように思います。
    ブランドが40年続くと、マンネリを避けようとしてこのような異色作が出て来ざるを得なくなるのだと思いますが、本作の挑戦する姿勢やメインの作劇自体は毎週面白く視聴しているので、時折サブ脚本でいつもの戦隊らしさを確保しつつこのまま1年間作り続けてほしいと思います。

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    1. >ベテランの荒川さんが書くとキュウレンジャーも荒川さん色に染まり、ラッキーやナーガの性格が、毛利さんの書くひとひねりが加えられがちなそれと異なっていたのは違和感がありました。

      そうですね。毛利さんのキャラクターの描き方とは別物だと思います。

      >評判を見ていると今週の描かれ方のほうが一般に受けが良いようなので、ある程度単純化され、筋も通って分かりやすい、ひねりのない見慣れたキャラ設定のほうが視聴者が飲み込みやすいのでしょう。

      私は一般性とオリジナリティのバランスが重要だと思っています。
      一般性だけだとありきたりで面白くありません。しかしオリジナリティの塊でも受け止めるのが大変で見る人を選びがちです。適度に一般性を持たせつつ、そのキャラのキーになる部分で独創性を発揮するのが理想的なキャラクター作りではないかと私は考えます。オリジナリティを増すにしても、最初は馴染みやすいところから始めて段々オリジナリティの分量を増やしていくのが正道だと思います。
      キュウレンジャーの場合は主役であるラッキーの言動が独特過ぎて付いて行きづらいと思います。

      >戦隊において長年続いてきた5人というフォーマットにはやはり意味があるのでしょう

      私の場合、5人でもストーリー面では多いと思っています。
      影の薄いキャラを評するのに「今作の空気枠」という言葉を使うくらいです。5人ですら目立たないキャラができてしまいがちなので、4人だけでも目立たせられたら成功したほうだと思っています。

      >ただ、やはり荒川さんの書くキュウレンジャーはどうにも「いつもの戦隊」という匂いを強く感じてしまい、戦隊というカテゴリに半分足を置きながら半分外れたような本作のやり方とその持ち味が薄れてしまったように思います。

      私もそう思います。
      毛利さんが自分に欠けている部分を上手く取り込んで今後に活かしてくれることを期待します。

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