『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』 第40話「恐怖莫大!お化け屋敷でリボンは笑う」:感想

2025年11月30日

今回の角乃周りの修正点

・冒頭に「角乃が潜入捜査用にテガソードの力で顔と声を変えた」という話が入ってました。
説明のための説明なので特に面白みは感じませんでしたが、事情が事情なんで仕方ないですね。

・役者さんの変更自体も似たような印象でした。
手本があるのでもう少し角乃というキャラに合わせてくるかと思っていましたが、普通にドンブラザーズのハルカのノリでした。ノリが軽くて普通に角乃とは別人のようでした。
まぁこれも仕方ないですね。代役立てること自体に無理があるので角乃の出ていたところに丸ごと穴を空けるよりかはマシって話でしかありませんから。
代理の役者さんもプロ意識がどうのという状況ではありません。
そもそも放送済みの話数をチェックしてる時間があったかさえ怪しいですからね。
「出演するって返事したら次の日から撮影に入って…」なんてことが有ったとしても不思議は無い状況です。
個人的にはドンブラザーズネタを入れたがるところの方に「今そんなネタをやる状況だと思ってるの?」とスタッフの危機感の無さや発想の安直さを感じて萎えました。

・OPも修正されていました。
角乃が出ていた部分を差し替えてありました。
角乃の役者さん以外にもメンバーの動きのキレが違いました。
1話以前と30話以上撮影した後では経験値が違いますからね。
ただ、撮影場所がいつものビル屋上だけになっていたので映像としてはしょぼくなっていて映像全体の印象としてはトントンって感じでした。

・本編は撮り直した部分が予想よりも多かったです。
でも単に角乃登場シーンを置き換えたわけでは無さそうでした。
竜儀の仮装が鬼になっていてネタ振りしたところからすると、脚本もある程度修正したみたいでした。
No1バトル開始後にライブステージで5人揃った後の竜儀の仮装がフランケンシュタインで、禽次郎が若いまま落ち武者の格好をしていたことから判断すると修正が有ったことは確実なようです。
ノーワンが登場するところも、熊手が吠をいじりながら話してる最中なのに画面には2人とも映されず、角乃と竜儀だけになっていた場面とか明らかに奇妙で、これはたぶん角乃の役者さんが映り込んじゃってて使えないカットだったんだろうなと思うシーンがいくつかありました。
今後もこんな感じに継ぎ接ぎ感は否めそうです。

・バトルは判断に迷いました。
ゴジュウユニコーンの出番が明らかに少ないと感じましたが、少なかったの削ったからなのか、それとも「そういえばいなかったね」と最後のユニコーンによるこっそり不意打ちの前フリなのか区別がつきません。


本編は相変わらず失敗してる

・今回はNo1バトルだけに絞ってるのに普通にダメでした。
まずお化け屋敷バトルが始まることから謎でした。
方針転換前のノーワンならどっちが怖がらせられるか勝負もわかりますけど、なんでリボン主導の暴力方針に切り替わった後にお化け屋敷を継続できているのか意味がわかりませんでした。
敵が分散すれば吠1人では手に負えないと思いますし、吠だけで相手をしきれるならお化け屋敷自体がどうでもよく避難終了させてからノーワンとリボンを倒せばいいのでNo1バトルに付き合う必要性が無いと思いました。
邪魔されてるのにリボンもノーワンも棒立ちで不自然なところだらけでした。

・締めのアイドルとお化け屋敷をエンタメ性でまとめるアイディア自体は有りだと思います。
ただ、いつもどおりアイディアを実装する過程で失敗していました。
まず陸王が一人ひとりに合わせた対応をしてる印象が特にありません。
いつも「ファンのみんな」とひとまとめに語ってる印象の方が強いです。
またレイさんという理由が有るとはいえ個人対応に失敗した例もあります。
この話をやりたいなら彼女を取られた仕返しに来た指輪の戦士相手に
「君は誰? 僕が彼女を取った?? …あぁ◯◯ちゃんの彼氏って君だったのか。◯◯ちゃんから話は聞いてるよ。束縛されて困ってるって。だから別れた方が良いんじゃないって言ったんだ」
みたいに本当にファン一人ひとりを認識して向き合ってる内容をこまめに入れておかないと矛盾してしまいます。
まぁ、これを入れたとしても「今でも個人レベルのファンはいるのに、なんで陸王は指輪の戦士なんて危険なことをアイドル活動を休止してまでやってるの? ファンのためのアイドル活動を続けた方が良くない?」という根本的な矛盾は消えないんですけどね…

・リボン周りも同様でした。
初登場時からずっと「リボンって何のためにいるの?」「幹部を更に増やしてどうするの?」と疑問を感じていましたが、結局ただの死ぬためのポッと出キャラでした。
しょうもないですね…
ロボを召喚したのに雑魚ロボと同じだった時点で違和感を抱きましたが、最後までありきたりで雑な内容でがっかりしました。

・肝心のブーケの話も成立していないところが実に残念なクオリティだと思います。
「ゴジュウジャーだったのか!?」って…あの、ブーケはだいぶ前から熊手のこと認識してるはずなんですけど…
ノーワンやアーイーへの分け隔てない慈愛を語っておいてノーワンちはいくら殺されても気にしなかったけどリボンが殺されたら怒り心頭ってどこが慈愛なんですかね…?
大きなツッコミどころがありすぎて説得力の無さどころじゃありません。完全に破綻してます。


この通り、プロデューサーも狂ってるんで仕方ないですね…
今まで何度も見てきた負けても負けを認めず襲いかかってくるノーワンは無かったことになってるようです。
トップがそのレベルならどうしようもないですね。


アクション

・アクションは際立ったものはありませんでしたが、全体的に結構良かったです。
普通に活躍を描けていましたし、チーム感のある必殺技の畳み掛けも良かったです。

・個人的にはアバレッドの棒術がかっこよかったです。
アバレンジャー本編でもそうでしたけど先に恐竜の頭が付いててアホっぽいデザインなのに、動かすと武器としてはちゃんとかっこよく見えてすごいですよね。



次回はブーケと陸王のお話の続き…とは関係ないところでゴジュウティラノがリョウテガソード形態になるようです。
うん…なんかクオリティが察せられる次回予告でしたね。
いつもどおりのゴジュウジャークオリティになりそうです。





コメント

6 件のコメント :

  1. 普通のドラマなら説明など無しにしれっと交代するものですが、事情を理解してない子は「この人だれ?角乃?この人は角乃じゃないよ??」となるでしょうから、無理やりでも説明は必要なんでしょうね。この辺りの措置は子供向け番組ならではという感じがします。

    リボンは降板騒動でゴタゴタし始めた回が初登場だったので、本来ならもう少しエピソードがあったのだろうと推測されます。前回などかなり端折られてるように見えましたし。
    まあゴジュウジャーなので予定通り進行しても「なんか突然出てきたと思ったらすぐ死んだなー」となっていた可能性が高いと思いますが。ブーケと陸王の因縁を進行するためだけの存在で、いろんな意味で気の毒なキャラでした。

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    1. >この辺りの措置は子供向け番組ならではという感じがします。

      大人向けなら「役者が降板したため代役として◯◯氏へ変更になりました」とか最初にテロップを出して済ませるところですからね。
      何の工夫もありませんでしたが、説明自体は仕方の無いことだと思います。


      >リボンは降板騒動でゴタゴタし始めた回が初登場だったので、本来ならもう少しエピソードがあったのだろうと推測されます。前回などかなり端折られてるように見えましたし。

      可能性はありますが、基本的には変わらないんじゃないかなと思っています。
      レイさんやブーケと陸王など時間はあったのに全然できてないドラマがいくつも既にありますから。
      リボン初登場のタイミングは変わっていないでしょうから、消えたのは前回&前々回で分散して使われたロストした推定1話分のエピソードくらいだと思います。
      あとは角乃と一緒に映ったりしたせいで使えなくなった部分があるかどうかでしょう。
      それらがあったとしても大きく印象は変わらなかっただろうと私は思っています。

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  2. 角乃のキャスト変更周りの説明は、あのゴジュウジャーとしてはまともな着地になったかなと思います。OP全編取り直しは素直に凄いですし。
    ただ、これは恐らく東映全社をあげて対応したからこその出来。本来のゴジュウジャー製作陣だけでは到底叶わなかった奇跡だと思います。つまり反例的に「やはりゴジュウジャーの制作スタッフは力不足だった」と言わざるを得ないわけで、今後はキャスト変更に伴う撮り直しが実質大幅なテコ入れとして作用するんだろうなぁと思います。
    恐らく今後も各部署の熟練スタッフが相当数フォローに入るでしょうから、「前期響鬼・後期響鬼」と言われるみたいに、ゴジュウジャーに関しても「39話以前・40話以後」で別作品として、ある程度は差別化して視聴する必要はあると思います。

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    1. 私はゴジュウジャーという作品が良くなったとは思っていないので特に言うことがありません。

      >恐らく今後も各部署の熟練スタッフが相当数フォローに入るでしょうから

      それで良くなる余地が有るなら戦隊シリーズ枠終了なんてことになる前にやってると私は思います。
      商業的に考えるなら、ギャバンか何か知りませんが次の本命にリソースをつぎ込む方が健全だと思います。

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  3. オニシスターの女優を起用してこれからの俳優出演イベントに角乃だけハブられてて気まずい、いつまでも重い空気を引きずってムードも利益も下がるのは避けたいというのは理解はできます
    でもドンブラネタで盛り上げようとする公式と乗っかるオタク見て良い気分はしませんね
    これは本来起きない方が良い事なんですが

    戦隊とかどうでもいい人が一連の騒動をエンタメとして消費するなら分かりますけど

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    1. 作品にとって良い方向に働いているわけでないなら特に語るべきポイントではないと思います。
      それはよく言う「イケメン役者が出てるから見る(内容? 覚えてない。ストーリー? 興味ない)」みたいな見方と大差なく、作品自体を語る上では正道では無いと思います。
      「角乃の出ていた箇所を無理にカットしなくて済むようになったから全体的には前の修正よりマシになった」
      くらいが穏当な評価ではないかと思います。

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