『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』 第41話「最後の鍵!破壊のブーケと創生ノーワン」:感想
「何もしない」という積み重ねの結末
・「陸王&ブーケ編””その2”」でした。その2なのでまだ続きます。
「ゴジュウジャーの途中過程」だけに内容はほぼありませんでした。
・単体としては話に全然ついていけないところが困りました。
ブーケたちブライダンは侵略して人間殺しまくってるし、陸王たちゴジュウジャーはノーワンを殺してきています。
相手の種族を殺しまくって平然としておきながら相手と仲良くできると思っていたならリボン殺しなんかよりそっちの方がよっぽどどうかしてると思います。
根本的に話のノリが意味わかんなくて話についていけませんでした。
なんでリボンさえ殺してなければ今も関係は変わらなかったみたいな雰囲気で話が進んでいるんでしょう?
客観的に考えると元々が異常なだけだったと思うんですけど?
普通に考えるなら「同胞を殺すゴジュウジャーは許せない!(正体は知らないので陸王のことは好き)」 でずっと通してきた方が話が早かったと思います。
人間全般に関しても
「人間世界は争いが絶えない不完全な世界で可哀想! ブライダンが世界を作り変えて良くしてあげようとしているのにゴジュウジャーたちが邪魔してきてますます可哀想! 人間のためにも早くゴジュウジャーを倒してあげなくちゃ!!」
みたいな人間からすれば狂った慈愛にしておいた方が簡単だったと思います。
これだと視聴者から見てもブーケが狂人で好かれないから止めたんでしょうけど、その結果サイコパスの露呈を先延ばしただけになってるのでは意味がないと思います。
・困ったことにブーケ以上に陸王関連で特に意味不明な言動が多かったです。
「(君の同族をたくさん殺してきたし、この前妹だというリボンも殺してその事は今でも何も悪いと思ってないけど)君を傷つけるつもりは無かった!」
随分とイカれたサイコパスですね、この自称アイドルは。
これで傷つかないやつがいたら人の心が無いと思います。
私だったらこの発言で余計に傷つきます。
「たくさんのファンを笑顔にしてきた」
事務所を辞めた後はだいぶファンが減ったっぽかったけどどういうことでしょう?
笑顔のファンはどこへ行ったのでしょう?
1人も減ってないんだとしたら、陸王が命をかけた指輪争奪戦に参加してまでアイドルに復帰しようとした事が意味不明になりますし。
「竜儀が幸せそうじゃなかったから」
っていうのも個人的には意味がわかりませんでした。
オーレンジャーの指輪の戦士だった人や彼女を取られて陸王を恨んでいたやつらは充分幸せそうに見えてたってことですか???
「アイドルは別世界の住人」なんて言いますが、アイドルだけに私とは見えてる世界が違うんですかね?
・竜儀と陸王の絆に関しては全く説得力を感じませんでした。
竜儀脱退や家政夫の辺りで陸王に特に動きがありませんでしたし、竜儀の方も救われたとか言う割には特に関係性を見せませんでしたよね。
1話時点で同盟を結んでいたり、実家が医者をやっていることを知ってた事からつなげたつもりなんでしょうけど、後付け感が有り有りでむしろ萎えました。
本当に予定通りでやっていたなら構成が下手過ぎです。
突然のテガジューン覚醒
・ポッと出の物作りノーワンが運命の乗り手に選ばれました。
「え、最初から候補が決まってたならこれまでのNo1バトルやクオンは何だったの?」という疑問と
「はぁ、そうなんですか。まぁ前からノーワンは乗り手に選ばれるためにNo1を目指してるって言ってましたもんね。どうせノーワンは毎回ポッと出だし」
という設定を飲み込むしかない納得感とが入り混じっていて、「どっちにしてもどうでもいい」という諦念になり果てました。
どうせ説明されても私には理解できないでしょう。だからもういいです。
・テガジューン自体がわりとどうでもいいんですよね…
相容れないから倒すしかないし、倒せばそれで済む相手ですからね。
絶望感どころか「じゃあさっさと倒そうか。これでようやくゴジュウジャーのメンバーも自分から動く気になるのかな」とむしろ若干肯定的な気持ちすら感じる部分があります。
今回の修正
・他のメンバーがいる場面ではところどころアングルが怪しかったです。
映さないようにトリミングしてあるかのなと思うカットがいくつかありました。
一緒に映ってるカットでも代役の周りだけ質感に違和感があって合成してるような気がするカットがありました。
・ブーケが銃撃してきた後に一箇所だけやけにスモークが濃かったのはあそこに角乃が映ってたからなのかなと怪しく見えました。
・ユニコーンどころかウルフまでバトルが無かったのは元々なのか削ったのかどっちだったのか判断がつきませんでした。
ファイヤキャンドルなど幹部勢も担ぎ出したのでメインが陸王の方にしろ、小競り合いくらいは描いておく方が普通の場面のように見えました。
でもゴジュウジャーだとこれくらい雑な展開が珍しくないんですよね…
次回はブーケ&陸王編その3のようです。
「ブライダンのアジトに乗り込むぞ!」って言ってもいつも幹部総動員で戦うことも珍しくないから特に代わり映えしないんですよね…
本当に積み重ねに失敗してるなぁとしみじみ感じます。
グーデバーンも空気という以上の印象が無いので「グーデバーンを助けに行くぞ!」って気持ちにすらあまりなれません。
いや、まぁみんなに無視されてきた上に拉致されて自由も奪われるのは可哀想だとは思うんで助けるのは賛成ですけどレギュラーキャラに抱く感情では無いと思います。
ゴジュウジャーで言えば喫茶店のオーナーや息子がさらわれて抱く感情でしょう。
コメント失礼します。
返信削除陸王とブーケの関係って、ゴジュウジャーとしては前振りからキチンと作ってる方の部類なんですが、それでこんなもんだというあたり、ゴジュウジャーの限界、というか根本的な問題を感じます。
個人的にゴジュウジャーで一番納得し、感心したのは前回の新しい角乃の登場理由でしたね。あれだけはうまく着地させたものだと感心しました。
匿名さん、こんにちは。
削除>陸王とブーケの関係って、ゴジュウジャーとしては前振りからキチンと作ってる方の部類なんですが、それでこんなもんだというあたり、ゴジュウジャーの限界、というか根本的な問題を感じます。
同感です。
エピソードの個数から考えても力を入れてきたことは間違いないはずなのにこの有り様ですからね…
「普通に面白くない」という現実を直視せざるを得ません。
>個人的にゴジュウジャーで一番納得し、感心したのは前回の新しい角乃の登場理由でしたね。あれだけはうまく着地させたものだと感心しました。
問題の本質は同じだろうと私は考えています。
あの理由付けで普通で、特に優れたものではなかったと思っています。
にも関わらず評価を受けるのは「あの展開が優れていた」ではなく、「普通のクオリティだから劣悪なゴジュウジャーオリジナル展開よりずっと良く見えた」ということではないかと疑っています。
相対評価で言えば間違いなく良いでしょうが、比較対象がとびきり低いだけなら客観的価値が高いとは言えません。