『仮面ライダーゼッツ』 第10話「消える」:感想

2025年11月16日

最初から意味不明

・上空からダイブして路地をくぐって潜入…してから家政婦として働きます!
…最初から家政夫として堂々と歩いていけばいいだろ!
ちゃんとした認可があるなら街中も堂々と歩いていけばいいし、家政夫として正規の立場が無いならあの家の警備がガバガバ過ぎる。
どっちにしても詰んでる二択にしか見えませんでした。
本当にスパイものとか潜入の意味がわからないでやってる感が有り有りで悲しくなってきました。
「表向きの身分を用意したから堂々と入れる」なんてスパイものでは定番のシーンでしょうに…
莫がやってるお仕事ごっこも本来なら「◯◯としての振る舞いもできるなんて主人公はすごいなぁ」とかっこよく見えたり、「いつものスパイとは全然違うおどけた姿」などユーモラスに見えたりする場面のはずなのに全然決まってませんからね…


役割分担してないじゃん!

・警察が現実の捜査担当で、莫は夢の中の捜査担当なんだな~、と思っていたらそれすらひっくり返りました。
え? じゃあ警察の役目って何なんですか!?
しかもゼロが用意してくれたチケットとかがあって莫の方が優秀なくらいでした。
誇張抜きで警察が要らなくなってるじゃないですか…
2箇所並行して捜査を進めるにしても、刑事が2人いるのだから手分けすれば済みます。
必要性すら見当たらなくてマジで謎過ぎます。
まさか「現実だと莫って無能で存在感無いよね。これてマズくない?」なんて当たり前の疑問に今更気づいて、最悪の解決法を採用してしまったんじゃないでしょうね?
ゼッツスタッフなら全然あり得るので不信感しかありません。


報告も連絡もしろ!

・莫がリカバリー取られたことをゼロに報告してなくて頭を抱えました。
これだから社会人未経験者は…
っと言いたいところなんですが、ゼロの方も「ノクス? …あぁ、あいつね。そういうことか」みたいな勝手な納得を1人でして莫に何も教えないのでゼロもクズでした。
こんなエージェントは嫌だどころか、組織レベルでダメです。


いる意味有って何?

・わざわざバイクに乗せてネムを怪人の元まで連れて行く意味が全くわかりませんでした。
危険だから普通に連れて行かない方が良いと思います。
前々回でネムを庇ったせいで怪人にやられて死にかけて、夢主も危なかったこと忘れたんですか?
ヒロインだから連れて行くにしても、「カプセムはネムも使える」って設定にして役に立たせればそれで丸く収まるのに何もしないってあり得ません…


国家機密を隠した絵画を寄付するってどういうこと?!

・個人的に一番理解できなかったのはこれでした。
生きてることすらバレてなくて手元に置いて置いた方が安全なはずのノクスが絵画を寄付したことの意味が全く理解できません。
しかもなんでわざわざ自分の本名名義で?

・普通こういう展開だと
「既に追い込まれていて自分が脱出するのは不可能だと悟った所持者が自分が捕まる前に無関係の第三者に渡して機密自体は追手に見つからないようにした。名義は子ども時代のあだ名などそれを知っている一部の人間だけにわかるようにヒントとして残した」
みたいな話が定番なのですが、名前ももろバレだし絵画が公開されてるしで何にも機密保持できてないのでマジで意味不明でした。
スタッフも作中の登場人物もいったい何がしたいんですか…

・そもそも国家機密なのに前編のラストに至っても国家の関わりが見えないせいでどこが国家機密なのか全然わかりません。
現状だとノクスこと小鷹と資産家の絵画コレクターしか関わってませんよ?
「国家機密とか言ってるけど本当はコレクターのしょうもない恥ずかしい秘密が書かれてるだけじゃないの?」
という疑問が拭えないどころか一番有力な線に見えてしまっています。

・ゼロが焦ってるんで可能性があるとすれば「国家は国家でも夢の国の国家機密である」みたいなズラしでしょうか。
やったところで「夢の国とか初耳なんだけど?」と視聴者がついていけないだけの展開になることは目に見えているのですが、ゼッツスタッフならそれも気にしないでしょうし…

・本来なら「肉体が無いらしいノクスがどうやって寄付したんだ?」とか、
「寄付した小鷹と絵画を狙っているノクスは別人格の行動なのでは? 小鷹が正気を保っている間に寄付して肉体を持たないノクスは手を出せないようにしたのでは?」
とか、もっと考えるべき情報量があったはずなのに現状だと「どうせわかんねぇし、どうせ後で設定もひっくり返るだろ」と投げやりな気持ちになってしまいます。


仮面ライダーゼッツ・エスプリムバリア

・バリアという名前だけど姿自体は片腕に大盾の半分ずつを着けたよくあるスタイルでした。
っと思っていたらネムたちには結界じみたバリアらしいバリアを張っていて、「そっちをメインに使えよ!」とツッコミたくなりました。

・バトルの方は全然でした。
バリアフォームが悪いとか以前に塩試合過ぎました。
対戦相手がカビの化身で「殴るとカビが飛び散る」以外に特にギミックが無く、戦闘力も特に高くなかったため、盾で防ぐべき攻撃が見当たりませんでした。
見ていて「カビが嫌ならストリームで吹き飛ばしながら戦う方が良くない?」と思ってしまいました。
あの…これ、前回のポイズン戦でも思った感想なんですけど… なんで2戦連続で同じ感想が湧いてくるんですかね?
ストリームにそんな激強能力って印象は無いと思うんですけどねぇ。


次回は…後編です。
それ以外は何もわかりません。
スタッフすらわかってないせいか、次回予告でも「ゼッツが小さくなって戦うよ!」とストーリーと全然関係なさそうなバトル部分をアピールしていました。
国家機密はどこ行ったんすかねぇ… ミステリー仕立ての解決編にあたる後編でアオリにできる要素が無いってめちゃくちゃヤバいと思います。
まだ始まってない前編の予告だったら言うことが無くても仕方ありませんけどなんで後編で無いんですか。前編で何やってたんですか。
普通だったらこういうのって「小さくなって潜入することで謎を解決する」とか
「小さくなってミクロの世界から絵画に入り込むことで絵画に秘められた隠された秘密を解き明かす」
とかやってから「小さくなる能力はバトルでも役に立つんだ!」と販促につなげるものなんですけどね。
現状だと使える場面が見当たらないし、ゼッツスタッフがそんなことする気もしません。






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