・人狼要素で1ゲーム単位での単純な勝敗とは別の全体での目標を用意したり、キャラ同士の交流にスパイ探しという意味合いを持たせたり、「ボスを探すための前段階としてシークレットミッションを見つけてクリアする」というゲーム的な手順を設けたり、以前のルールすらあやふやなゲームよりかはだいぶマシになっていました。

・じゃあ面白くなったかというと今のところは特にそうはなってません。マイナス要素が減っただけでプラス要素が特に無いからです。

キャラ同士の掛け合いが普通につまらなかったり、スパイ探しという全体目標を定めたせいで今やってる1ゲームの勝敗がどうでもよくなったり、「不良のリーダーと言えば校長」といった明らかに一般常識とズレた発想が変わってなかったりしていてまた別の問題を生んだだけです。

スパイも支持率も「どうせスパイは新キャラ2人のどちらかで主人公が勝つんでしょ？」という疑念や「そもそもデザグラで優勝しても運営の手のひらの上だから意味が無いと思う」といった根本的問題を解消できていません。

一目瞭然のアホさが薄れた程度で「面白くない」という根本的な問題は解決の兆しが見えません。

仮にレギュラーキャラ3人の誰かがスパイだったとしても汚い手で印象が悪くなるだけで特に展開に変化がありそうな気がしないことが一番ヤバいと思っています。「自力で優勝しました」も「実はスパイだったので逆転優勝しました」も特に結果は変わらないと思います。印象が悪くなるだけ損です。

・英寿の今度の願いは「自分がデザグラのゲームマスターになった世界」だそうです。

この願いは叶った場合のほうがヤバくありませんか？　ゲームマスターはしょせん駒でその上の権限を持った運営がいることは英寿も理解しているはずです。ゲームマスターなんて運営に難癖付けられたら解雇されて消滅させられかねないことはギロリの件からも明らかだと思います。自分から首を差し出す形になる可能性のほうが高いと思うのですが勝算があるんでしょうか？

ギロリとは逆に「視聴者に大人気のゲームマスターになれば運営も手を出せなくなる」という可能性も考えられますが、それならプレイヤーのまま人気者になって「俺の本当の願いは○○なんだけど運営に消されちゃうんだよね～」と愚痴って視聴者からクレームを付けさせて本当の願いを叶えるほうが早い気がします。

・なんかジャマトが死んだプレイヤーの姿を取るようになりました。

今までモブ同然のプレイヤーしか死んでおらず外見以外の差がないので特に印象や状況が変わる気がしません。景和はグダグダ言うでしょうけどそれは前からですし、親友を失ったりしてる一番盛り上がりそうな道長は退場済みなので面白くなる気がしません。

人間性も見当たらないので形が人間な以外は普通のジャマトと違いがわかりません。ゾンビもののゾンビみたいなものです。ジャマトという生命体なので全く死んでませんけど。

・一方でゾンビ扱いされてた道長は普通に生きてただけみたいです。

こっちもゾンビのようでゾンビじゃない存在でした。なんなんですか、これ？

「今の道長はジャマトと大差ない」みたいな対比にも見えず、重ねる意味が全然わかりません。

・まともに扱えば「ジャマトのように敵対してゲームを妨害する道長をどう扱うべきか？　ジャマトとして倒すのか人間として扱うのか。人名重視だとしてもそもそもプレイヤー同士の争いをどうするのか？」といった内容につなげられたと思います。

今回の無害な優等生ジャマトを倒したことも「英寿なら容赦なく倒す。祢音なら躊躇する」といった今後の展開につながる要素として描けたでしょう。

・モブなので特に語ることがありません。バックルが既存のものでアクションも差別化が特にないので本当に何もありません。

ナッジスパロウは頭脳プレイが売りみたいですけどモンスターバックル自体の特徴がいまだにわからないので頭脳なのかバックルの効果なのか区別がつきません。

ロポは陸上選手だから早さや行動力が売りみたいですが猪突猛進のバッファと丸かぶりです。駆け回るアクションもゾンビゲームのときにギーツがやってますし…

・スパイ探しの都合上、2人ともすぐに退場するわけではなさそうですが特に魅力を感じません。

スタッフに英寿の株を落とす覚悟が無い以上は台風の目として状況をかき回せるとも思えません。これまで以上にダラダラと生きながらえるだけになりそうで不安を感じます。そういうポジションは景和と祢音だけでもうんざりです。