『仮面ライダーギーツ』 第19話「乖離Ⅲ:投票!デザスターは誰だ!」:感想

2023年1月22日
■馬鹿が馬鹿に溺れる
・ナッジスパロウはただの馬鹿でした。「とりあえず人数減らしたい」という目的と作戦が浅すぎて全く頭脳派に見えませんでした。
あらゆる知識を学習したという彼の発言を真に受けるなら心理学や社会学なども熟知しているはずなのですが全くそうは見えないアホアホプレーで退場時の台詞にもまるで説得力を感じませんでした。

・景和も最後までアホみたいだったので「アホしかいない人狼」になってしまい今回も締まらないお話でした。
ジャマトを倒したら変身解除してシロクマが2人になったので偽物だとわかりました~、ってなんですかこの解決方法は。ジャマトの正体や倒されたプレイヤーの末路が不明な以上、「じゃあ倒してもOKだな!」とは確信できないはずです。「コピー先のジャマトを1体でも倒したら死んだプレイヤーは元に戻れなくなります」ってルールだったらどうするんでしょう?
景和の人命重視の話をやればやるほど人の命がかかっているのに深く考えずに決めているように見えてしまい、逆効果だと思います。

・どうやって英寿がこいつらはシロクマだろうと見当をつけたのかも謎でした。
ボスジャマトと雑魚ライダージャマトで外見が違いますし、これまでに倒されたプレイヤーはたくさんいるので誰が誰のコピーかなんて視聴者目線でさえ判断がつきません。もしあれで「あれ、片方は息子助けたいおじさんだった」なんてなってたらどうするつもりだったのでしょう?
あと変身解除まで追い込んでおいて倒さないことも謎でした。なぜ敵の戦力を削らないのでしょう? 偽物だと説明するなら変身解除した時点でトドメを刺しても問題ないはずです。てっきり景和に倒させて心を固めさせるためかと思ったら倒さないで終わっちゃってまた唖然としました。

・ボールを奪った後も酷かったです。
景和はなぜか一人で突っ込み、なぜかそれまではまともに相手をしたら前に進めなかった雑魚たちはしどろもどろになって前進を許し、祢音とロポは「景和をデザスターだと疑っているが景和からボールを奪おうとはしない」という謎の棒立ちを見せていました。
ラストも敵からの攻撃を受けて、「はいはい、身代わりの術ね」と思ったらもろに受けていて唖然としました。散々使ってきた身代わりの術の設定すら消えたんですか… その後も結局何したのかよくわからないまま耐えただけで終わってしまい、何一つ意味がわかりませんでした。

■謎ルール
・「最後の2人にデザスターが残るとデザスターの勝利」だそうです。
これだとずっと投票しないで3人以上を保っていればデザスターを無視して普通に最終戦をやって終われてしまいますね。
これまでは「最終戦にデザスターが残っていたらデザスターがデザ神になる」と言われていたのですがこれは両立しているんでしょうか? 最終戦が3人で始まると矛盾が生じて誰もデザ神になれない糞ルールになりかねません。
「人数が2人にならないと最終戦は始まらない」みたいな重要ルールをまた開示していないのでしょうか。どちらも実績が有りすぎて謎ルールと糞運営の区別がつきません。

■道長
・前回では山と森に囲まれた脱出不可能な秘境!そもそも別次元かもしれない!、みたいな雰囲気だったのになんかあっさり地球に戻ってこれました。
しかし戻ってこれたと思ったら運営にボコボコにされてなんか戻されました。この時点で道長は運営の手のひらの範疇でしかなく大したことができないんですけど今後どうやって存在感を示すんでしょう? どうせ運営にボコられるし、そもそも今はライダー同士で争うルールじゃないし、ルールに従っても逆らっても上手くいく見込みが見当たりません。

・ニラムと秘書は普通にジャマト農園に出入りできることも判明しましたがこちらもどん詰まりなように見えます。
アルキメデルの独断も想定の範疇でないと運営の格が無くなりますが、全て運営の想定の範疇だとアルキメデルやチラミの格が下がり、「ニラムたちをなんとかしないと意味ないじゃん」と視聴者に思われてしまいあと1,2クールはダラダラ続くであろうアルキメデルたちの悪役ムーブが前座にすらならなくて退屈になります。グダグダ展開かダラダラ進めるかの二択で詰んでる気がします。


次回は…何をするんでしょう?
ジャマトが時限爆弾をばらまいたから解除して回るルールらしいのですがデザスター投票の投票先もなく大目標が見当たりません。




コメント

6 件のコメント :

  1. 今週も感想お疲れ様です。
    正に今週もなんでそうなるの?の塊でしたね。
    >ナッジスパロウはただの馬鹿でした
    少人数人狼でローラー作戦する馬鹿がいるとは思いませんでした。
    これ、上手い事狸をはめられた場合、狸を煽った雀が怪しくね?で次の投票で潰される奴です。
    逆に言うとこんな少人数+メンバーを消せるターンがない人狼ゲームが破綻しているんですけどね。
    多分動かないのがデザスター(人狼)の勝ち筋です。
    こんなゲームであの世界の視聴者喜ぶのか?デザスター現状なんもしてないんだが?
    髙橋さんも制作サイドもやはりデスゲームを何も理解していないんですね。

    >どうやって英寿がこいつらはシロクマだろうと見当をつけたのかも謎でした
    本当に謎ですよね。ここら辺、なんか何でも知ってる風キャラとして狐の魅力が薄い理由だと思います。万能なのか全知なのか、良く分からない。
    未だにただの不詳キャラなんですよね、何でもできるキャラじゃなくて。
    不詳の癖に上から目線。これが主人公。そりゃなんでそうなるの?です。

    また、今回の話の展開も無茶苦茶でしたね。
    狐が真実を明かしたから狸は吹っ切れただけで、結局ジャマト本体が失格になった人間本体だったらまた悩むわけで、先週分の悩み回が全部無駄になったわけで。
    これで視聴者目線の主人公って言い張るんだから何言ってるんだろうという話です。

    1クール目も大概でしたが進めば進むほど混迷していきますね。
    はたしてどこまでぐずぐずになるのでしょうか……
    来週も感想楽しみにしています。

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    1. >これ、上手い事狸をはめられた場合、狸を煽った雀が怪しくね?で次の投票で潰される奴です。

      景和がデザスターじゃなかったら絶対怪しまれますよね。
      本物のデザスターにまともな知能があれば「景和を冤罪で追放するって酷くない?」というムードに煽ってナッジスパロウがいなくなるよう仕向けるでしょう。
      逆に本当に景和がデザスターだったらそれはそれで「自分が言いがかりで追放されたら嫌だから先に追放しておこう」と処分されると思います。「狡兎死して走狗烹らる」というやつでしょう。

      >こんなゲームであの世界の視聴者喜ぶのか?デザスター現状なんもしてないんだが?

      「リアリティショー」と言ってますけどどこにもリアリティやドラマが見当たらないんですよね… そもそもプレイヤー同士の交流がほとんどなくギスギスしてるだけです。シェアハウスである意義すら怪しいと思います。ギロリの頃の待合室で会話したり街で会ってた頃との違いを感じません。

      >未だにただの不詳キャラなんですよね、何でもできるキャラじゃなくて。

      ずっと中途半端ですよね。偉そうなわりには戦闘以外では大した実力がありません。
      「運営になったりいろいろ願いを叶えてれば母親に会えるだろう」というゴールも全然納得感がありませんし。
      敵がしょぼすぎて主人公が強く見えないとかじゃなく、普通に英寿もしょぼいので救いが見当たりません。

      >狐が真実を明かしたから狸は吹っ切れただけで、結局ジャマト本体が失格になった人間本体だったらまた悩むわけで、先週分の悩み回が全部無駄になったわけで。

      そもそも論から「他のプレイヤーを蹴落として願いを叶えることをどう思ってるの?」という根本的な疑問すら消えてないのでいつまでもうだうだしてるんだろうとうんざりしています。
      本気で生き返らせる願いを叶えれば事態が解決すると思ってるなら全力でやるのが当然だと思います。参加した以上は景和の性格なら「みんな幸せになれるのに、なんで俺の邪魔をするんだよ!」くらいの態度でないと変だと思います。

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  2. 投票に猛反発していた景和が票を分散させるでもなく躊躇なくメガネへ投票、脱落させているのにうん?と思いました。景和の今までの描写を見る限り自分が手を汚すのは嫌だっていうキャラだと思うんですけどいくら免罪符(エースの発破)を貰ったとはいえメガネが消える際に後悔すらしていなかったのに違和感がありましたね。
    これが景和が実はデザスターで伏線でしたなら納得ですけど最後のカエルとの会話的にそれもなさそうですし

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    1. あっさり尻馬に乗りましたね。
      「どうせいつかは大半のメンバーを追放しないとゲームが終わらないし」という大前提がメンバーの意識に共有されているのかすらわからないので葛藤がまるで伝わってきません。
      「嫌なやつだけどデザスターではなさそうだから追放はしない」っていう選択肢も有るはずなんですけどねぇ。
      キャラが一時的な感情すら示さないので何を考えてるのか全然わかりません。

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  3. 初コメントです。
    リバイスから見始めてギーツも楽しんでますが、違和感を覚えるシーンもあるのでよく管理人さんの感想を見ています。

    一つ不満なのが、ギーツのメインキャラ4人の中で祢音だけあまり好きになれません。
    理由は自分でもはっきりとはわからないですが、景和との絡みは嫌いです。
    態度がいつもバラバラで景和のことを心配してるのか舐めてるのかよくわからない。
    現在ロポを除くと英寿、景和、祢音が生き残ってますが、この先もメインキャラ優遇で顔ぶれが変わらないのは正直嫌です。
    祢音はギーツの物語に必要なんですか?

    それと全く関係ないですが同じ脚本のエグゼイドはギーツと比べてなにが違いますか?
    ギーツは面白いと感じますがエグゼイドはそこまでハマらなかったです。

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    1. 匿名さん、はじめまして。

      >一つ不満なのが、ギーツのメインキャラ4人の中で祢音だけあまり好きになれません。

      匿名さんがなぜ嫌いなのかは私にはわかりませんが、私も好きか嫌いかで言えば嫌いですね。
      理由としては
      1)全体の役に立ってない。
      2)しょぼい私情のために動いている。
      3)これといった活躍や成果もない。
      などなどマイナス要素はいろいろあると思います。ただ、これは景和や道長も差はあれども同様だと思います。もっと言えば主役の英寿ですら「これで効果あるのか?」とやってることに疑問を感じることが珍しくありません。

      一番可能性が高いのは「悪役ムーブが多いから」じゃないかと思います。
      今回のデザスター投票でも景和を疑ったり、2戦目参加のときも英寿を挑発したりとライバル感を出すための行動をやらされるのは祢音か道長です。英寿や景和は主役級扱いなのでそういうことはされる側であって自分からはしませんし、道長は最初からそういうキャラなので平常運転でしかありません。
      祢音は状況によって味方になったり敵になったりころころ変わるので不信感が強く、そこが匿名さんの嫌悪感の源なのかもしれません。

      >それと全く関係ないですが同じ脚本のエグゼイドはギーツと比べてなにが違いますか?

      私は基本的には大差ないと思います。どちらも場当たり的な展開を繰り返すばかりだと思います。

      構成に違いを見出すなら、
      ギーツはキャラ中心で、エグゼイドは事件中心ということかなと思います。
      エグゼイドは基本的に治療という名のヒーロー活動が中心で「医者だから助ける」というのがお題目になっています。ストーリー展開も基本的に敵が現れたから倒すだの、敵が新アイテムを使って強くなったからどうにかするとか味方も新アイテムを作るなど目の前の状況に対応することの繰り返しでした。

      ギーツは当座の目標がゲームであり、「どうせ英寿が勝つんでしょ?」と最初から結果が見えてる感じなので目の前の状況の牽引力はとても弱いと思います。
      私がそう感じているわけではありませんが、ギーツは分類で言えば黒幕や陰謀など長期的な大目標を追いかける形式に含まれると思います。

      あとの違いと言えば主人公でしょうか。
      英寿は傍から見ても「うさんくさいやつ」扱いですが、エグゼイドはサイコパスなのに善人扱いなのでそこに違和感を感じる人は少なくないと思います。

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