『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』 第32話「電撃破局!?ナイフとケークの大喧嘩」:感想
初耳だらけ
・また途中でレイさんとか厄災とか要素単体で入れるだけで、基本はナイフ&ケークのドタバタ劇なのかな?と思っていたらわりとメイン回でした。
シリーズ構成回が無駄に多いせいでそういう判別がつけづらいです。
・ただ、内容が初耳なことだらけで話にまるでついていけませんでした。
既知のことだと思っていたことまで覆されていて戸惑いっぱなしでした。
何より問題なのは「説明が説明になっていない」ことでした。
ほとんどの内容が「それってどういうこと?」とその先を聞かないと意味がわからないことか、「じゃあ今までのことはどういうことだったの?」とこれまでの描写の意味がわからなくなる内容ばかりでした。
ケーキとナイフが元々は独立して存在していた人同士が融合したもの
・そこは重要じゃないんですよね…
AIであるテガジューンが創り出した人造物であることは語られていますし、ノーワンが人間を捕食融合してたりする世界観でそういう存在がいても不思議はありません。
一番気になる融合できた理由や方法は説明されませんでした。
その後の展開で説明する必要性は理解できましたが、見ている間は「それが何だって言うんだよ…」とうんざりした気持ちで見ていました。
ナイフは元々は厄災だった
・厄災自体がどういう存在で、どこから生まれたのか知らないので「そうなんだ」としか反応しようがありませんでした。
劇場版の方で「厄災とは厄災星から来た厄災人のことで、惑星を滅ぼしてそのエネルギーを吸収して人口を増やす生態である」とか厄災の詳しい説明が有ったんでしょうか?
そういうのを知らないので「よく知らないナイフはわけわからん存在でした!」と力説されても、こっちは「いや、厄災のこともナイフのこともどっちも俺は知らないんだけど…」と戸惑うだけです。
なんで記憶を失っていたのか。
なんでテガジューンを厄災だと知りながら放置していたのか。
私が気になった部分は何一つ説明しないで話を進めた気になられるのはもっと困りました。
レイさんは陸王の幼馴染で、ストーカーのファンに襲われた陸王を庇って腕を怪我した
・これも「そうなんだ」としか反応しようがありませんでした。
個人的には幼馴染だと隠しておく意味を感じませんでした。
元アイドルなのか?とか余計な勘違いをされないように「幼馴染で兄弟のような関係でした」ともっと前に言っておいても話に支障は無かったと思います。
「レイさんが怪我したのは陸王がファンを誑かしたせいだった!」
と、角乃に誤情報を挟ませる意味はもっと謎でした。
え、そうだったの? じゃあ全部陸王の責任じゃん。こいつアイドルとしてもクズだったんだな。
と思っていたらすぐ後に陸王が「あの子とは全く面識が無かった」とか事実で否定されていて唖然としました。
無駄に陸王の印象が悪くなる角乃の誤情報は何のために入れたんでしょう?
角乃が感情的になってることの表現のつもりだったのでしょうか?
角乃は元々感情的な言動しかしてないから私は不要だと思います。
・他に可能性があるとすれば、
「世間ではそういうことになっている(それが陸王が事務所を追われた理由)」
って説明をしたかったからなんですかね。
そのために陸王の印象を悪くする価値はやっぱり感じませんけど。
怪我とは関係なくレイさんは不治の病だった
・どういうことですか?!
いきなり不治の病とか出てきて、「まぁ腕の怪我はどっちでもいいんだけど」みたいな話の流れになって心底びっくりしました。
前回の病院への恨み節は何だったんですか…
陸王もあんまり関係ないじゃないですか…
角乃の妹はさらわれる前から事故にあって昏睡状態だった
・妹さんが元気な姿しか見た覚えないんですけど?!?!
今回の新聞記事も「少女の誘拐事件」としか書かれてないし、明らかにおかしくないですか?
確かギャルとして再登場した妹は「事故にあって入院してた」とか言っていた気がしますが、あれが真実だったんですか。
まさか角乃の証言の方が歪んでいたとは思いもしないことでした。
そんな昔からイカれていたのに一度は警察官になれたことが不思議になってきました。
肝心の前後の流れは不明のまま
・さらった妹がどういう経緯でシンケンジャーの指輪を手にしたのかは謎のままでしたし、
シンケンジャーの指輪を狙っていたはずのレイさんが指輪は放置して陸王への強請りを始めたり、「もう俺には薬なんて要らないんだよ!」とか厄災の力?で調子こき始めたのがどのタイミングだったのかもわかりませんでした。
人物ドラマとしてはそっちの方が動機に密接に関わっていて重要なはずなんですけどねぇ?
レイさんは厄災に乗っ取られてるっぽい感じもあったので上書きされてるせいで行動がズレているのでしょうか?
・乗っ取られている仮説だと上の言動の変化は説明がつくんですけど、このままだと「つまり視聴者が見てきたレイさんはほぼ厄災の人格で、本物のレイさんはほとんど知らない人」という致命的なドラマのズレが起きてしまいます。
こんな状況では陸王がレイさんレイさん言う度に「いや、そいつもうレイさんじゃないんだけど…」と白けてしまって話が台無しになってしまいます。
いかにもゴジュウジャーのスタッフがやりそうなことで怖いです。
厄災は共鳴する
・これは劇場版では起きなかったのでしょうか?
劇場版の敵は「厄災の生き残り」って触れ込みでしたよね?
劇場版の時系列はこの前の29話で竜儀がゴジュウジャーを止めた回の手前らしいから
「劇場版のときの共鳴で目覚めたのが今回登場した厄災ベルルム」という線は無いはずですよね。
それだとその前から活動してるレイさんが厄災関係なく元々野生の異常者になってしまいますから。
「テガソードは厄災に対抗する光として生まれた」
・世界自体が改変されてるっぽい話をしてきたのでテガソードが創造主なのかと思っていましたが、創造主ではなさそうな雰囲気になってきました。
テガジューンを作った人間といい、何なんでしょうね?
もう32話で残り16話程度しかないのでそんな説明に割いてる時間は無さそうです。
次回は吠が最強フォームを手に入れる話になるみたいです。
??? なんで???
今回そういう話は1ミリもしてませんでしたよね?!
やるんだったら角乃か陸王が「妹/レイさんを救える世界か、厄災に対抗するために最強フォームの力を手に入れるか」の選択を迫られるとかそういう流れだったと思うんですけど。
・オルカブースターなんて全然強敵と戦った覚えがありません。
実際確認してみたら、初登場した23話の後はルパパト回、総集編、ブーケ回、竜儀のごたごた。
と強敵どころかクオンすらろくに出ていませんでした。
唯一戦った強敵がオルカブースターでパワーアップした/暴走したファイヤキャンドルだからコピーと戦ったようなものです。
そりゃ活躍の印象が無いわけです…
こんな不遇なまま出番が終わってしまうとは気の毒です。
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