『仮面ライダーガヴ』 第41話「にじり寄る眼鏡」:感想
■謎の男の正体
・酸賀にグラニュートの死体をつなげた改造人間でした。
酸賀の死体じゃなくて手術の前までは生かしておいてあったというのがまた悪辣ですね。意思があると邪魔だから殺したとかではなく、普通に計算外で手術中に死んでるところがまた酷いと思います。ニエルブが本当に酸賀の命や人格を何とも思っていないことが伝わってきます。
・ただ、解釈次第によっては逆でただの強がりとも考えられそうです。
「本当は酸賀に協力してほしくて延命していた」
「本当は死なせないつもりで手術したのに自分の実力不足で死なせてしまったことを表に出したくないから『別に死んじゃっててもいいけど』みたいにおどけてみせた」
みたいに本心は隠している可能性も考えられなくはなさそうです。
・自分の能力を兄や姉に比べてしょぼいと評していた場面ではニエルブは結構コンプレックスが強いのかなと感じました。
前々回でグロッタに対して「(ジープが)姉さんに相談してどうなってたって言うの?」と辛辣に嘲笑っていた場面はコンプレックスの裏返しだったのだろうか?と思えてきました。
■洗脳能力
・あれだけで人間世界を管理するのは無理そうだと思いました。
仮に人間をペットや家畜と同じように従順に仕立て上げられたとしても、とてもまともな生育環境が維持できるとは思えません。
ラキアたちの生活を見る限り、グラニュート界も健全に管理されているように見えないし、大統領の統治能力は低そうです。武力でのし上がった支配者止まりで健全な社会を作り上げる力は無いんですかね。
■駄菓子屋さん=ショウマの伯父(たぶん)
・まだ別人の可能性もありますが、大学生の頃にさらわれた「井上みちる」の兄であることが明らかになりました。今更外してもどうにもならないのでまず血縁者で確定でしょう。ショウマからすると伯父にあたりますね。
・気になるのは役割の方ですね。
無事に受け入れてもらえて、はぴぱれ以外にも居場所ができてハッピーで終わりなのかどうなのか。
大統領やリゼルとショウマの因縁付けのために殺されるか、
ジープに殺されて復讐が復讐を呼ぶ復讐の連鎖の話に持ち込むきっかけにされるか、
それとも「もう戦わないでくれ、ショウマくん! 君に傷ついてほしくないんだ」みたいに今までとは違う方向性の戦う障害になるのか、
どういう風になるんでしょうね? 単純な「ひぃー、化け物!」みたいな話は今更やっても序盤の焼き直しにしかならないのでやらないんじゃないかと思っています。
■ジープ
・ストマック家の崩壊や兄たちの死までは望んでなかったことが明らかになりました。
シータの姿もあくまで自分が姿を変えてるだけと自覚した上でやってるようでした。
そういうところもしょぼいですね。狂うこともできない凡人さを感じます。ますますもって哀れな存在です。
その在り方もストマック家という権威の上に成り立っていた可能性が高く、もしもラキア兄弟のように市井で暮らしていたら苦労が多く同じようには行かなかったでしょうからやっぱり同情する気はしません。
■仮面ライダービターガヴ・マーブルクッキーフォーム
・ビターガヴブレイクッキーのリデコですね。目に模様が入った以外に前よりも全体的に身体のチョコの面積が増えてることでパワーアップを表現しているところはお菓子にちなんでいて面白いと思いました。
・ただ、3人がかりでガヴマスターモードまで使って苦戦するほどの相手には見えませんでした。あの擬音弾が強すぎでした。
説得力が薄かったので「周りに一般人がいて守らないといけなかった」とか、
「ジープたちに渡したビーム砲台みたいにニエルブが他にも罠を仕掛けていて苦戦した」とか、苦戦する理由をもっと用意してほしかったです。
次回は後編です。
操られた絆斗の内面の葛藤とニエルブが退場しそうな雰囲気でした。
絆斗の方は個人的には戸惑い気味でした。操られてるだけなのにどうこう言うことあるんですか? 特に関心もないところにスポットライトが当てられるみたいでびっくりしました。
ニエルブの方はやられそうな雰囲気でしたけど次回で退場するんでしょうか?
話数的には無駄に生き延びられても困るタイミングなので持て余すよりかは処理しておくのも有りは有りです。この前後編は謎の男=改造酸賀の話で、ニエルブは倒しにしてもここで因縁を深めた後かなと思っていました。やや唐突で見ている側の心の準備ができてない感じもありますが、上手くやってくれるでしょうか?
感想お疲れ様です。
返信削除酸賀さんである意味はあまり感じませんでしたね。ゾンビなので。酸賀だからショウマたちがためらうわけでもないし、ゾンビだから酸賀の戦闘経験や知識を使えるわけでもないし、酸賀である意味を全く感じませんでした。変身後も予算の都合で見た目もおもちゃも変わり映え無し。逆におもちゃ少なさ過ぎて新鮮味に欠けるのは最近の特撮には珍しいですね。この撮影時にはもう酸賀が登場してるところまではテレビ放送されてるでしょうから、ネットの人気の声に答えて......っていつもの悪癖なんですかね。次回以降なにかあるんでしょうか。ただ、酸賀の過去を掘り返して詳しく解説~なんて野暮なことはしなさそうで安心です。まあ意味があるとすればニエルブのマッドサイエンティスト感の強調なんでしょうね。「え!友達だったのにこんな改造しちゃうの!」ってことなんですかね。っていうかなんでいきなり人間とグラニュートのキメラをビターガヴにしたんでしょうね。人間の身体って脆そうですけど。まだ一回しか見てないので私が見落としてるだけかもしれません。グラニュート5体くらいをキメラにした方が強そうですが。
次回駄菓子屋さんの前で変身するみたいですね。予告では「化け物~」ってセリフが聞こえてましたが、ラキアが久々にグラニュート態になるみたいなのでそっちに対するセリフな気もします。仮面ライダーとしてもうガヴの容姿は有名でしょうし。ほんとにここの駄菓子屋さんとの関係性はどうするつもりなんでしょうね。もう何も起きない気がしてます。
ハントはフラッペの販促期間が終わってる影響でどうにも扱いが雑ですね。また変なギャグシーンやらされてそうですね。予告見る限り。あんな白いハント黒いハントみたいにしといてシリアスな会話するとは思えないですし。
匿名さん、こんにちは。
削除>まあ意味があるとすればニエルブのマッドサイエンティスト感の強調なんでしょうね。
現状だと意味を一番感じられたのはそこだと思います。退場するならその前に悪役感を高めておきたいと考えるのは定石ですからね。
>人間の身体って脆そうですけど。まだ一回しか見てないので私が見落としてるだけかもしれません。
酸賀も絆斗同様にグラニュート器官の移植をしてあるはずなのでただの人間とは言い難いはずです。
ニエルブが選んだ理由は描かれてないので不明だと思います。
「グラニュートとグラニュートだと拒絶反応が強い」とか
「能力は絶対に移植されない」とか
人間を使う必然性があったのかもしれませんし、
「ゾンビ化するなら元のグラニュートの死体をそのままゾンビにしても良かったんだけど、それだと元のグラニュートの劣化版だからつまんないよね」みたいな好奇心に基づいた行動だったのかもしれませんし、
あるいは「酸賀さんは最強の生物を求めていたから改造してあげよう!」という本当に善意や感謝の表れだったのかもしれません。
>あんな白いハント黒いハントみたいにしといてシリアスな会話するとは思えないですし。
今のところ、今の絆斗にはそぐわないノリのように感じています。どういうシーンなんでしょうね。
お前自分も改造したのか!?→絆斗君のおかげで安全性が担保されたのよ
削除っててっきり改造しなくても体に最低限の不可で変身できるようになったってことだと勘違いしてました......
ていうかギリギリ酸賀が生きてたことが判明したのでフラッペで倒しきれてないことが発覚しましたね。あの回のラスト、ニエルブの前で完全に亡くなったのかと思ってました。酸賀しかりランゴしかりグロッタしかり、敵を撃破したときに爆破に背を向けて倒したか確認しないっていうのがガヴのよくないあるあるになってますけどあれはなんなんですかね。いろいろな回でやってますから監督のせいではないだろうしPか脚本が原因なんでしょうが。
>っててっきり改造しなくても体に最低限の不可で変身できるようになったってことだと勘違いしてました......
削除そういう解釈も可能だと思いますが、「安全性が担保された」なのであくまで手術をリスクなく行えるノウハウが確立されただけだと私は解釈しました。
初変身後に片腕が老化?していたり、肉体への負担は残ってるみたいでしたし。
>いろいろな回でやってますから監督のせいではないだろうしPか脚本が原因なんでしょうが。
誰が悪いのかは外からだと判断がつかないと思います。
台本で指示されているからとも、撮影現場の判断で
「やられた後でもしゃべってるってことはまだ生きてるってことだろ?
(台本を書いた人はもう助からない瀕死の重傷のつもりで書いてるのにまだまだ助かりそうな映像にしちゃう)」みたいな認識の不一致の結果や、
「台本には『下半身がない酸賀』って書いてあるけどそんな映像を放送できるわけねぇだろうが!」みたいなタブー絡みなどで現場で修正されてる。
といった可能性もあり得ると思います。