『科学戦隊ダイナマン』 最終回まで見終わって:感想

2026年5月23日
Youtubeの東映公式ページで配信されていた『科学戦隊ダイナマン』を最終回まで見終わったので感想を書きたいと思います。
*必要に応じて随時ネタバレがあります。


「戦隊らしさ」というグレートワンパターンの功罪

・戦隊シリーズ7作品目なので古典的戦隊、どころか古典そのものに該当する作品なので良い面でも悪い面でも戦隊らしさが強い作風だなと思いました。
メインストーリーは内容が薄い。「1話完結」というフォーマットが前後のつながりまで絶ってしまっている。
キャラに一貫性がなく、初期設定と関係ない戦隊シリーズお決まりのコテコテの内容が多い。
バンク映像やポーズを決めると爆発が起きて倒れるみたいな内容ばかりでアクションと呼べるほどのアクションも無い。
ワンパターンの極みだが、強固なフォーマットとエンタメ性は有り、見終わった後の満足感はそれなりに有る。

・戦隊の抱えてきた問題と良さはこの頃から基本的に続いているのだなと感じました。


第一印象:要素の詰め込み過ぎ

・真っ先に目が行ったのは要素の多さでした。
タイトルに入っているように科学と爆発が中心でした。
登場人物は基本的に学者の卵という設定ですし、バトルでもスーツの推進装置を使ったダイナジャンプやダイナダッシュ、力こぶを作り出す筋力強化などいくつもの科学要素がありました。
その一方、スポーツ要素もなぜかたくさんありました。変身スーツの見た目はどう見て野球のユニフォームみたいだし、メンバーの固有武器はサーフィン、ブーメラン、フェンシング、鎖鉄球と「当時のオリンピックとかで流行ってたのかな?」と思うような謎の組み合わせでした。
更になぜかファンタジー要素までありました。先端から炎や水に花吹雪などが飛び出すダイナロッドに、レッドの必殺技「夢の翼ー!」は剣を後ろに構えるとなんか光り出すけど光るだけで効果は曖昧だったり、場違い過ぎる感じで存在そのものに戸惑いました。
これらに加えて当然いつもの戦隊要素も有りました。イエローは食べるのが好きでややおっちょこちょいで、ピンクは動物好きなのに猫は怖いとやたら怖がったり、最序盤の科学を前面に押し出した内容からはかけ離れた内容もありました。
「大人の都合」にも程が有るだろと思うような要素のてんこ盛りっぷりには呆気にとられました。
この辺は普通に雑味になっていて、企画から雑だと言わざるを得ません。
「たくさん有る方が面白いから整合性とか無視してたくさん入れました」ならエンタメとしては有りですけど、これは「企画が出来上がった時点で片付けるべき切れ端や余分なパーツが残ってただけ」って感じだからダメです。


割り切り方もすごかった

・話がめちゃくちゃ飛ぶところもびっくりしました。
1話の冒頭でいきなり怪人たちが一般人を誘拐しているところに出くわし勇敢にも敵に挑みかかるも敵に追い込まれ海に落ちる主人公たち。
→次のシーンではなぜか「ここが夢野発明センターか」と平然と主人公たちのアジトになる場所を訪れている。
という流れはマジで混乱しました。ワープ以前にこっちは無事に生きてたことすらびっくりなんですけど?!
しかも2話になったら1話冒頭から木刀や忍法で戦っていた武闘派にしか見えない青年たちが発明家の卵という扱いになっていて更に困惑しました。腕っぷしを基準にメンバーを集めたんじゃなかったんですね…
「説明的で面白くない部分は飛ばす!」と言わんばかりの割り切り方は圧倒されました。
あまり切り捨て過ぎるのも問題ですが、最近の作品では珍しくない設定や用語の羅列をするくらいなら飛ばした方がマシだなと思うところもありました。
どうあがいても不自然になったり、面白くなりようがないなら「そういうことです!」で済ませてさっさと次の展開に進む方が退屈さが少なくて済みます。


良くも悪くもあったところ

「科学」「戦隊」

・良かったところは科学要素です。
最序盤の敵が撒いた有毒ガスの成分を分析して敵アジトの位置を突き止めたり、「生命の進化の歴史を加速して生み出す」進化獣のハッタリがあって良かったです。
個人的には34話のミサイルザリガニが一番良かったです。追尾ミサイルに対向するために着弾までの時間を分析し、バイクにダイナダッシュと使える手を全部使って、最後は必殺技が効かない敵を敵のミサイルを誘導し自爆させて倒しました。
この辺りはなるほど「科学戦隊」と思えて独自性が感じられて面白かったです。
巨大戦も状況に応じて武器や盾を生成して戦う流れは論理性が感じられて良かったです。
最初から最後までロボはダイナロボ1体しか出ないので、その分いろんな装備や応用で戦うところはマジンガーZなど古典的なロボットものと通じるところがあって、この頃は「ロボ戦」だったのだと感じました。

・科学要素は面白かったのですが、分量は全然ありませんでした。そこは残念でした。
8話でキメラ王女が出てくる頃にはすっかりいつもの戦隊になってしまいました。
科学要素はすっかり消えて、植物が専門のはずなのにラーメンばっかり食べてるイエローや海洋が専門だけど海どころ水辺にすらにロケに行けないからマジで特に何もしてないブルー、どう見ても忍者が本業のブラックなどもはやどの辺が科学者なんだ?と初期設定すら怪しく感じることが大半になっていきました。
敵側も真剣さが感じられる侵略作戦は減る一方で、大半は始まりからギャグみたいなアホな作戦と内輪揉めが増える一方でした。
バトルも敵も味方も「技名を叫びながら画面がピカっと光ると地面が爆発して相手が吹っ飛ぶ」みたいなアクションとは呼べない内容が大半で見所がありませんでした。
「〇〇ミサイル!(どう見ても武器はマシンガン。でも爆発する)」とか仕舞いには「ワニ爆発!」みたいなもはやファンタジーとすら呼べない謎現象まで珍しくなくなっていってしまいました。
巨大戦も大半は「敵の攻撃→コックピットの主観視点でダイナマンたちがビビる→ダイナフラッシュ/ナックルボンバー/ファイアードラゴン→ダイナミックジャンプ&稲妻重力落とし!」というお決まりの流れが多すぎて単調にも程がありました。全51話中30話以上はこのパターンだった気がするくらいに飽き飽きしました。
本当に文字通り「ワンパターン」過ぎてそりゃ「子供騙し」と言われるよなぁ…と苦々しく感じる回の方が多かったです。
最序盤の独自性に期待が上がった分だけ「結局いつもの戦隊じゃん…」と裏切られたような気持ちになりました。

・ダイナロッドの扱いは最たるものだと個人的には思っています。
先端から炎が出たりする武器のはずなのに、途中からは「ダイナロッド!(敵に向かって投げてぶつける)」という科学どころか原始人みたいな武器にされて呆れ果てました。
予算が無いにしてもぶつけるのは無いでしょう… 夢の翼やスーパーダイナイトみたいにバンク映像で使いまわした方がまだマシですよ。
敵の進化獣が生物由来の能力だったり、メカ進化獣の機械部分だったりと原理があって機能しているのに、それに対抗するダイナマンが雑にダイナロッドをぶつけたら敵の器官が雑に壊れる流れはもはや不条理にすら見えました。
これならまだゴレンジャーハリケーンみたいな「状況に応じて良い感じの物が出せる装置」であった方がまだマシだったと思います。
「科学というより魔法だろ!」というツッコミどころは避けられませんが、運用方法で論理的な雰囲気を出せるならまだそっちの方が科学的アプローチに見えたんじゃないかと思います。

・ただ、ワンパターンだなと感じる一方でお決まりの流れがあることで「今日も戦隊を見たな」「うん、終わった終わった」と妙な充足感を感じる面も否定できませんでした。
お決まりの展開などフォーマットがもたらす安心感や充足感の意義は否定できないと改めて実感しました。
平成後期以降の戦隊シリーズはそういうフォーマットから脱却しようとする動きの方が多い印象ですが、変えるべきはそこではなかったのかもしれません。
商品数の増加に対応した販促方法を考案したり、コテコテのキャラや展開など面白くない部分を改善していくことが必要だったのであり、1話完結が中心で1話ごとにしっかり節目をつける作風は変えなくて良かったんじゃないかと思います。


ストーリーのアンバランスさ

・ストーリーは敵側の方が中心だった印象です。
ダイナマンの頃からもうそういう形式はあったんですね。
要素自体は有りだと思いましたが、ここもやっぱり古典的戦隊のゆるい作風と衝突していたと思います。

・カー将軍の謀殺やメギド王子の変遷など局所的には良かったのですが、全体としてはダレていました。
個人的にはキメラ王女はその代表例だと思っています。
メギド王子とくだらない意地の張り合いをするだけで特に進展や大望がなく、やってることが二人ともしょぼいので目くそ鼻くそに見えてしまいました。
最序盤と終盤以外はほぼストーリーが進まず、中だるみしたせいで全体もダラっとした印象になることも昔から変わらないんですね。
キメラ王女が登場した8話からメカ進化が登場する34話まではそんな内容が中心だったのでかなり辛かったです。
夏休みどころじゃない中だるみっぷりです。

・基本はいつものしょうもないギャグ回が続くせいで、稀に有るメインストーリー回の温度差が一段と激しく感じました。
尻尾を切られて怒りに震えていたはずのメギド王子は復讐なんてどこへやらどんどんトーンダウンしていくし、メギド王子のお付きだった親衛隊は本当にこれで死んだのかとびっくりするくらいに雑に死ぬし、カー将軍やゼノビアに至っては「え?これで終わり?!」と拍子抜けでした。
あっさり片付けることで無常観とかを出したいならわかりますけど、そういうわけには見えない流れだったので雑さの方が目立ってしまい「もったいないな…」と感じる部分の方が大きかったです。

・カー将軍とメギド王子は特にもったいないと思いました。
カー将軍は謀略の内容がパッとしなかったせいで騙された帝王アトンが馬鹿なだけに見えてしまいました。
本当に10本尻尾になったらカー将軍なんて相手にならないはずなんだからあの場で殺す必要はないでしょうに。
一度裏切ったことならゼノビアも同じはずなのになぜゼノビアの方を信用するのか理解に苦しみました。
帝王アトンが理性の無いアホな暴君なのかと思ったら、その後の展開では自分が殺されてもメギドを認めるほど異常に物わかりが良くなっていたので本当に理解できませんでした。

・メギド王子の方も終盤の下剋上は一見するとまともなようで冷静に考えると、アトンのプロレスが異常に上手くすごく良い方向に解釈してくれたから状況がまとまっただけだと思いました。
「尻尾の数なんかどうでもいい! 重要なのは実力や向上心だ!」と言ってましたけど、ダークナイトとしてやってたことはダイナマンとアトンやゼノビアを潰し合わせるせこい作戦ばかりでしたよね…
なんで急にレトロ遺伝子だの情報や技術力を身につけたのかのかもわからない上に、最終目標も怪しく見えました。
アトンを殺して下剋上したいだけなら帝王剣を盗んだときに襲えば済んだし、仮に10本尻尾の伝説を打ち砕いた上で精神的にも肉体的にも否定したかったのだとしてもプランがガバガバだと思います。
話がぶつ切れ過ぎて計画性が感じられません。ダイナマンと潰し合わせた理由が全然見当たりません。さっさとアトンとゼノビアにレトロ遺伝子の情報を流して終盤の展開に持って行った方が早いし安定したと思います。

・この辺がもったいないと思いました。
たとえば、ダイナマン側が「若さ」や「未来へ突き進む前向きさ」を押し出しているのですから、メギドはダイナマンからそれを学んで悪側で実践した清々しい存在として描き、それでも最後は立場や生まれの違いから相容れない主張が激突し合ってダイナマンと雌雄を決せばもっとお話全体が引き締まったと思います。
こういう流れならキメラの仲間化も「ダイナマンのようにメギドにも信頼できる仲間ができた!」という意味合いが生じるし、同じ明るい未来を目指してもなお戦うしかない無常さや夢野博士も語っていたような若さゆえの無軌道な危うさを体現できたんじゃないでしょうか。
メギド王子の考え方を先に進めれば「有尾人か人間かなど種族は関係ない!」という考え方にも至れたと思います。
そこを「有尾人側にそれを待ってる時間はもう無い」とかやむにやまれぬ事情を用意してもいいし、
あくまで悪役を貫きたいなら「共に手を取り合おう、ダイナマン! 俺達が力を合わせれば世界は思いのままだ!」みたいに同じ前向きさでも望む先が違うという形にしてもいいし、
わかりやすい悪や正義の話に落とし込むことも難しくなかったと思うんですよね。


全体感想


怪人のデザイン

・毎回違うデザインの怪人が出てくることはやっぱり良いなと思いました。
下半身は使いまわしとかそんなこともなく、毎回凝ったデザインの怪人が見れることはそれだけで楽しかったです。
後半はメカ進化にパワーアップしてデザイン的にも更に面白くなって嬉しかったです。
ロボ戦で多用されたコックピットからの主観視点の映像も結構好きなのですが、これもデザインと造形の良さあってのことでしょうね。
最近の量産型雑魚ロボや使いまわしの多い怪人では映えないでしょう。

・個人的に好きな進化獣はヒトデシンカです。
ヒトデの形はしっかり残しつつもヒトデ部分は鎧みたいに見立ててちゃんと不気味でかっこいい怪人にしてあるところが気に入りました。
なんでソーラービームが能力なのかはピンと来ませんでしたけど。

・メカ進化はメカだけにどれもかっこよかったです。
中でも好きなのはミサイルザリガニとヨロイローズです。
他の動物系は動物+メカはトランスフォーマーなど様々な作品でもよくある組み合わせでかっこいいことはかっこよくても既視感を感じる部分が多かったです。
ミサイルザリガニはザリガニながらデザインもかっこいいしエピソードも面白かったし印象に残りました。
デザイン的にはヨロイローズの方が気に入りました。薔薇の花びらを鋼鉄の板の組み合わせに見立て、更にそれを時計になぞらえる3重のモチーフの重ね方がすごいと思いました。
若返らせ能力のピンと来なさとエピソードの微妙さは残念でしたが、デザインはとても良いと思いました。


令和水準で作られた”科学戦隊”が見たくなった

・全体の感想としてはこんな印象です。
科学要素が多かった最序盤が一番面白かったです。
怪人の捜索から事件の解決まで科学要素を打ち出していて、敵の作戦も戦隊の水準にしてはリアリティや真面目な侵略意図がある点に独自性を感じました。
敵も味方も科学を中心に「自分たちの生活を良くしたい」「もっと高みを目指したい」というモチベーションで動いている点ももっと真面目に掘り下げられたら面白くなる要素だったと思います。

アクション

・戦隊らしさが真っ当に発揮されている点も良かったです。
序盤は特に「5人いないと必殺技のスーパーダイナマイトが使えない! スーパーダイナマイトでないと怪人を倒すことはできない!」という点が強調されていて、敵側も5人揃わせないようにする作戦も多かったです。
全ての攻撃はスーパーダイナマイトを決まるまでのつなぎみたいな様相で全員揃わないと使えない必殺技に存在感がありました。
平成以降はメンバー全員必要なのは合体バズーカと巨大ロボくらいで怪人相手だと個人で倒すことの方が増えていったので、今となっては戦隊的と言うよりも「プリキュア的」と言う方が適切なようにさえ感じます。

・それ以外のバトルの展開はゴレンジャーの方がマシだなと思うくらいの雑さで全体のリアリティは相殺されてトントンかマイナスくらいでした…
バトルは個人的には一番もったいないなと思った点です。
敵の分析と対策も面白かったですし、やられたときにスーツが破損して回路が剥き出しになるところもサイボーグ感があって科学戦隊らしいと思えました。
アクションを現代水準にして敵も味方もギミック多めで能力バトル的にロジカルに進めるだけでも見栄えはかなり良くなったと思います。


ストーリー

・ストーリー面は敵側の方はもう語ったのでダイナマン側について書いていきます。
戦うこととは別に自分の目標が決まっている大人と若者の中間くらいの登場人物が中心のドラマ自体は良さが感じられる部分もありました。
残念ながら実際には「いつもの戦隊」のコテコテ成分の方が強く、言動がころころ変わってダイナマンのメンバーは迷走も良いところでしたが、伸びしろは有ったと思います。
科学の話は本格的にやっても子供も大人もついていけないでしょうけど、「なぜそうしたいと思うのか」という志や「どんな風に取り組んでいるか」という姿勢などは子供にも伝わる内容が有ったと思います。
たとえば夢野博士なら「夢に燃えた結果一度は身を滅ぼした人であり、『それでも夢を諦めない大人』や『責任を果たそうとする大人』としてダイナマンのメンバーの先輩」として掘り下げる道筋が有ったと思います。

・ダイナブラックこと星川竜はいくつも道筋があったと思います。
本題であったはずの宇宙人絡みなら「なぜ忍者が宇宙人と交信したがるのか」という流れでメンバー随一の戦闘力にも絡めて虚しさなど力の否定につなげて「科学は何のためにあるか?(=戦うため? いや違う)」という話へ導けば、自分が強くなること、上に立つことのみを求めるジャシンカ帝国との違いや「ダイナマンも科学を戦う道具としてばかり使ってるじゃないか」という点への明確な否定など作品全体に貢献するお話にできたと思います。
あるいは「メンバーの中で一人だけ実力を買われて夢野博士にスカウトされ、夢野博士の境遇や目的を最初から知っているポジションにする(宇宙人との交信というのはメンバーに溶け込むための偽装)」とすれば、途中から忍者要素をメインに持っていけたでしょう。
コメディリリーフやムードメーカーな立ち位置を利用してそれとなく誘導して夢野博士への疑念や不信感をかき消したり、終盤で夢野博士の真実が明らかになったときに説明係になって話をまとめたりしつつ、
「俺も忍者として人に言えないような後ろめたいことをやってきた… だからこそ夢野博士の罪滅ぼしをしたい、人々の未来を照らしたいという思いに賛同したんだ!」みたいに夢野博士よりも視聴者に近い星川竜の心情を博士にシンクロさせることで視聴者の博士への思い入れを生んで博士中心の終盤のお話を盛り上げたりもできたと思います。

・カー将軍もダイナマンとの共通性を強調する手もあったと思います。
基本的に自己中心的で自分の立身出世が最優先のジャシンカ帝国の中で唯一の忠義の士でしたからね。
協力し合うことや他者への献身の重要性を描き、他者を信用せずカー将軍を踏みにじったことがジャシンカ帝国の大きな敗因の一つだったと描けたら「戦隊に相対する敵」としての格が更に上がったんじゃないかと思います。
実際の作中における出来事としてはカー将軍の死はそんなに大きくないと思うんですよね。
仮にあそこでカー将軍を信じてゼノビアを処刑していたとしても、10本尻尾になって死ぬのが帝王アトンに代わり、ダークナイトが殺すのがカー将軍になるだけで全体の道筋は大きく変わらなかったんじゃないかと想像します。
死の方に重きを置きたいなら「目先の利益に流されてカー将軍を疑ったことを悔いるあまり感情的になり、冷静さを失って自ら戦ったことが帝王アトンの最大の失敗だった」みたいにすればジャシンカ帝国中心のドラマに人間味を追加できた気がします。

・現代的なメイン回ではシリアスも有りだったりドラマを重視する姿勢があったなら、もっとキャラを丹念に掘り下げて全体的に前向きで明るい作風ながらも時折その裏にある影も感じさせる立体的なキャラクターにできたのかなぁと思わずにはいられませんでした。
ひょっとしたらダイナマンを手掛けたスタッフや後年の戦隊シリーズを担当したスタッフもそう思うところがあったから段々とドラマが増えていって平成頃のスタイルへと変わっていったのかもしれませんが。
個人的にはやっぱり「普段はバカバカしいぐらいに明るいけれど、シリアスやハードな要素もあり、暗いところもあるから明るさがより際立つ」みたいな作風の方が戦隊には合ってたんじゃないかなと思いました。


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