『仮面ライダーガヴ』 第48話「燃えろアメイジングミ」:感想
■盛り上がらない大統領との決着
・戦いの始まりもあっさりで、バトルも正面衝突しておいて「やっぱり大統領には勝てなかったよ…」からの新フォームでゴリ押し気味で、悪い意味で順当過ぎて盛り上がりに欠けました。
作戦なんて有ったらもうやってるし、新フォームで勝機を作る以外に手も無いのもそうなので当然ではあるのですがそれにしてもメリハリが無く、一喜一憂すら無いのは困りものでした。
・期待していたドラマ部分もパっとしなかったことが最大の問題でした。
「自分のために人々を踏みにじっておいて何とも思わない巨悪」は小悪党ばかりの作品なら大物足り得るんですけど、ガヴの場合はストマック家の時点で最初から出ちゃってるんですよね…
ショウマ側の主張も当然のものばかりで大したドラマがありませんでした。ドラマとしては前半の幸果とラキアの会話の方がドラマ成分が多いくらいだったと思います。
・個人的には決着の付け方がいまいちでした。
ランゴの奇襲が通る理由が納得いきませんでした。そもそもランゴやられてないような?と思って確認しましたが、ライダー3人がまとめてやられて変身解除する前の地面ドーンでちょっとくらっただけで、全然倒せてませんでした。ランゴを倒せてないんじゃ大統領が油断する理由がありません。
途中の戦闘でも特に活躍していませんでしたし、あれならランゴは最初から出ないで奇襲まで隠れていた方が説得力が増してマシだったんじゃないかと思いました。
そうでないならせめてアメイジンググミの相手で手一杯で余裕がない感じを出して欲しかったです。実際には「ふん。何度来ようと同じ!」と余裕が有る感じだったので奇襲が通ることに違和感を感じました。
■仮面ライダーガヴ・アメイジンググミ
・お菓子のグミだけではなく、グラニュートにとっての食料でもある石を両方食べたことで新たな力に目覚めるのは納得でした。ショウマのグラニュートとしての力は炎なんでしょうかね?
お菓子にとっては「溶かす」「焦げる」と天敵にもなり得る存在なので禁忌の力という感じがしました。
・デザインは普通でした。
基本はマスターガヴと同じですし、スーツも過去作の流用のようなので既視感はあります。
ガヴには無かったトゲトゲ感が少し新鮮なくらいでした。ビターガヴはトゲトゲ感が有りましたがクローンショウマの方がグラニュート成分強めになってるとか有ったんでしょうかね?
■ジープ&リゼル
・ジープはなんだか自信をつけてるようでした。
ラキアは人プレスを優先しただけなので勘違いなのでその自信には同意しかねます。慢心という印象もありますが、毛嫌いしていた黒ガヴを撫でていた辺り、自己肯定感が高まっているってことなんですかね。
一方、シータの幻覚を見ていたことはマイナスに感じました。「しょせんは幻覚と気付いた。実際には無人の机が示すようにストマック家はもう誰もいない」とかそういう現実に目覚めたシーンだったら良いのですが。
・リゼルの方は前回のジープのリアクションを反芻していました。
時間が経ってから改めて考えてみても嫌そうな表情はしていなかったということは、リゼルはジープの変化を肯定的に受け止めているということなのでしょうか?
その直前にもジープを玩具扱いしていたことと印象が食い違います。
・なんだかリゼルがまともな感性に目覚めたような感じもしましたがそうなのでしょうか?
今更善性に目覚められても個人的には肯定し難いので、二人で全てを捨てて駆け落ちオチみたいなのは止めてほしいと思いました。
次回はランゴとの決戦になりそうでした。
話数的にはラスボスになりそうなんですが、ランゴは既にマスターガヴに負けていてその後にパワーアップも何もしてないので勝てる気がしません。
今回からの連戦で疲労してるか、ゴチポッド使用不能の条件でもあるのでしょうか。
感想お疲れ様です。
返信削除冒頭大統領がショウマたちを逃がす理由もわからなかったし、ランゴがこのタイミングでショウマに協力を申し出た理由もはっきりとしませんでした。別にニエルブと協力しても良かったのでは?そんなに仲悪くなかった気がするんですが。
リゼルがランゴに簡単にさらわれるほど弱いのも拍子抜けでした。
大統領の倒し方ももう少し考えてほしかったですね。46話で1人じゃ勝てないことを強調していたんだから3人じゃないとできない作戦みたいなのを見たかったですね。一応ランゴの不意打ちが作戦なんでしょうが、気合の強化フォームでゴリ押しはなんというか、予告で描かれた範囲で意外性もなく、でした。
それに地面に落としたお菓子を砂利ごと食べて超強化、というのも、今まで描かれてきたお菓子の描写と違うというか、食べた時の感動とか、幸せを強調してきただけに今回だけ本当に強くなるためだけにただ食べてるだけなのもなんか釈然としませんでした。
そういう食べ方するとゴチゾウって出ないんじゃなかったでしたっけ。不屈の闘志で生まれたらしいので石も関係ないみたいですしよくわかりませんでした。
残り2話、敵が揃いも揃ってショウマより弱いので一体ここからどうクライマックスを描くんですかね。
匿名さん、こんにちは。
削除>冒頭大統領がショウマたちを逃がす理由もわからなかった
これは「余裕こいてたから」以上の理由は感じませんでしたね。
人プレス回収の効率は落ちるんだから余裕なら倒しておいた方が効率的だと思うんですけどね。「リゼルがわがまま言い出したから帰ることにした」とか理由付けした方が良かったと思います。
>別にニエルブと協力しても良かったのでは?そんなに仲悪くなかった気がするんですが。
この辺は何とも言えないと思います。
「ニエルブは自分から動かない→ニエルブが動いたということは自分の野心で動いているということだ。下手すると自分も裏切られるかもしれない」
みたいな判断かもしれませんし、
大統領暗殺計画の時点で様子見していたので、ショウマたちの帰還で計画失敗も予想していて「負けたニエルブなんて泥舟に協力してももう仕方ない」と切り捨てたのかもしれません。
>リゼルがランゴに簡単にさらわれるほど弱いのも拍子抜けでした。
リゼルは全然弱かったですね。
ランゴは強い方なので不思議はないには無いですが、今更そんなキャラを残してどうするかという疑念は残ります。
>そういう食べ方するとゴチゾウって出ないんじゃなかったでしたっけ。不屈の闘志で生まれたらしいので石も関係ないみたいですしよくわかりませんでした。
この辺はよくわかりませんでしたね。ゴチポッドの辺りの説明と食い違っていましたが、倒すためはダメで諦めない気持ちならOKなんですかね。加減がわかりません。
石の方はひょっとすると撮影のアドリブで脚本もプロデューサーも関知してない可能性もあるので判断がつきません。
お疲れ様です!
返信削除最後の大統領戦は、新フォームでのゴリ押し気味に見えたのが、説明不足感があったのかもしれません。大統領の本当の能力が公開されて、「重力操作」ではなく「振動操作」だったため、神フォームの灼熱の能力によって、物凄い熱気により大気の歪みを生んで、大統領の声(大気振動)が届かないのが結果的に大統領特効になっている、ということらしいです。
新フォーム自体も公式としては「グミと石を同時に食べる」ことはトリガーにしていなくて、これも明言してしまうと子供がマネしてしまうから配慮して「情熱に呼応した進化」という表現で留めているのではないか、と思います。
匿名さん、こんにちは。
削除>神フォームの灼熱の能力によって、物凄い熱気により大気の歪みを生んで、大統領の声(大気振動)が届かないのが結果的に大統領特効になっている、ということらしいです。
これは理解した上で書いているつもりです。
作中で「熱で空気が揺らいでいる!」とかわざわざ説明していましたからね。振動操作というのはわかりませんでしたが、声が通らないから無効化できるとかそういう理屈なのだろうなとはわかりました。
その上でアメイジンググミなら有利になる理屈がよくわかりませんでした。
なぜかというと前半戦での問題が「ひれ伏せ」の方ではなく、シンプルな殴り合いの実力差の方に見えたからです。
能力克服こそが勝利の要だと言うなら前半戦でも能力を多用して、たとえば
「大統領は強敵だが1人が片腕ずつ抑えてる間に攻撃すれば通る。しかし良いタイミングになると『ひれ伏せ』を使われてチャンスを潰されて有効打が打てない。といってタイミングを伺っていると溜めビームを撃たれて危ない」
みたいな手詰まり感を出す必要があったと思います。
>新フォーム自体も公式としては「グミと石を同時に食べる」ことはトリガーにしていなくて、これも明言してしまうと子供がマネしてしまうから配慮して「情熱に呼応した進化」という表現で留めているのではないか、と思います。
これに関してはそういう意図がある可能性は考えられますが、実効性は無いと思っています。
作中の描写と公式ページにしか書かれていない文章。どちらが子供が多く見て、マネするかは考えるまでもないと思います。
なので「脚本上はそうなっていたけど、撮影スタッフがこれじゃ説得力が足らないとか考えて石ごと食べる演出に変えた」可能性の方がまだ高いんじゃないかと私は考えています。
感想お疲れ様です。
返信削除ガヴは中盤あたりまではかなりノれていたのですが、香村さんの悪癖というか、やはり終盤の盛り上がりに欠けてしまいましたね……
。
味方側の人間ドラマは相変わらずお見事なのですが、それがクライマックス前に片付いてしまうためクライマックスが順当な消化試合のみになってしまうのも、相変わらず敵との因縁が希薄なまま最終決戦に突入してしまうのも、販促アイテムとシナリオの連動がイマイチ不得手なところも過去の担当戦隊と似たような流れを感じます。
また、シナリオ面以外でも今回はアクションも盛り上がりに欠けてしまったのが非常に残念でした。
普段の遮蔽物や構造物の多い環境での戦闘シーンは毎回意外なアイデアと飛び出す見応えのある戦闘シーンが多かったのですが、今回は採石場で開けた戦いだったためか強みが全く活かせずいつものしょっぱいニチアサバトル程度しか見せてくれなかったのは期待していただけにショックでした。
アメイジンググミも特別なアクションがあるわけでもなく、ただ熱のエフェクトがついたグミフォームの域を出なかったのが残念です。オーバーマスターのように単純な能力ながら魅せ方が巧みで質の高いアクションを撮れていたカヴも、足場がないと魅せられないということなのでしょうか。
匿名さん、こんにちは。
削除>味方側の人間ドラマは相変わらずお見事なのですが、それがクライマックス前に片付いてしまうためクライマックスが順当な消化試合のみになってしまうのも、相変わらず敵との因縁が希薄なまま最終決戦に突入してしまうのも、販促アイテムとシナリオの連動がイマイチ不得手なところも過去の担当戦隊と似たような流れを感じます。
最近は特に香村さんの悪い癖が出ている感じがしますね。
終盤にやることが残ってないので悪い意味で「あとは敵を倒すだけだ!」となってしまっています。
この辺りはまだまだ改善の余地が有ると思います。
>販促アイテムとシナリオの連動がイマイチ不得手なところも過去の担当戦隊と似たような流れを感じます。
個人的にはシナリオとの連動というより、活躍や爽快感の方の課題が大きいんじゃないかなと思っています。
バトルにかかった戦う意義とかもあるのでストーリー面の課題はありますが、今回のアメイジンググミの登場の仕方は特別悪かったわけではないと思っています。
ストーリー面で盛り上がる展開を用意できていれば改善の余地は残ってもひとまず事足りるんじゃないかと私は思います。
>シナリオ面以外でも今回はアクションも盛り上がりに欠けてしまったのが非常に残念でした。
今回のアクションはパッとしませんでしたね。
前半戦は「敵ドーン→うわぁ~」の繰り返しで如何にも負けパターンの集団戦でしたし、そもそも普通に殴り負けてるしで見どころが特にありませんでした。
アメイジンググミが登場してからの後半戦も上述のとおり、説得力に欠ける内容で今ひとつ盛り上がれませんでした。
燃えた手を伸ばしてくるアメイジンググミの鬼気迫る感じが演出としては比較的良かったかなというくらいです。
平地はメリハリを出しづらいのは確かですが、それを踏まえてもまだ工夫の余地は有ったと思います。
はじめて読ませて頂きました。
返信削除楽しんで見てはいますが最近盛り上がりが薄いような……というのは感じていました。最後に敵だけ残った気がしますね。
アメイジングミの誕生に関しては、今までもショウマの諦めない思いに呼応して新たなゴチゾウを生み出してきたガヴなので納得はできるかな。
ショウマが初めてマスターになった時はケーキングの「約束したんだから帰らなきゃ」と比べて成長した「今の幸せを作ってくれたこの世界のみんなを守りたい」という言葉を聞けましたが今回は本当に気合いって感じでしたね。これからどんな敵が来ても「ぜったい諦めない!」で新フォーム登場で勝てちゃうのでは……?
見た目はカッコ良さありましたがなくても良かったフォームな気がします。オバマスのまんま4人で協力して大気の振動に対抗策を講じる方が良かったかもなぁ。
大統領のバックボーンや過去の掘り下げはないため因縁とかなくて、雑に強くて分かりやすい悪役な感じだったなぁと思いました。
あと2話でどう転ぶかな
匿名さん、はじめまして。
削除>ショウマが初めてマスターになった時はケーキングの「約束したんだから帰らなきゃ」と比べて成長した「今の幸せを作ってくれたこの世界のみんなを守りたい」という言葉を聞けましたが今回は本当に気合いって感じでしたね。
この辺のドラマは物足りなく感じましたね。
不屈の闘志と言われてもこれまでにも発揮されてきたものだと思うので強調されても特別感はありませんでした。
もしもショウマのドラマが充分だったならそれで概ねカバーできていたと思います。
>これからどんな敵が来ても「ぜったい諦めない!」で新フォーム登場で勝てちゃうのでは……?
これに関しては、たぶんスタッフ的には「今回はたまたま相性が良かったから上手くいっただけです」という話なのだと思いますが、事例がこれっきりだと納得はし難いですね。
>大統領のバックボーンや過去の掘り下げはないため因縁とかなくて、雑に強くて分かりやすい悪役な感じだったなぁと思いました。
倒した後でも「悪役」という以上の印象は特にありませんでしたね。
途中からわざわざ追加したキャラとしては物足りない印象です。