■ニエルブの末路
・勝利を確信して高笑いしながら何が起きたかもわからないまま自分が爆死するという呆気ない末路でした。
「え、これで終わり? 本当に死んだの?」と思うような呆気なさが無常感につながっていましたね。知略を尽くそうが物理的に死ねばそこで終わりなんですよね…

・人間牧場を後催眠にして仕込みだけにしておいて、普段は普通以上に幸福に生活させて収穫のときだけ合図で洗脳状態にして移動させるとかアイディア自体は良かったところがまた皮肉だなぁと思いました。確かにタイトル通りの「幸せのディストピア」でした。

・どうやってニエルブor持ってた起爆装置に爆弾を仕込んだのかは不思議に思いました。
他に技術者がいればゴチゾウの爆弾を解除するのは難しくないと思いますけど、自分や重要な装置に爆弾を仕込まれても気づかないのは異常だと思います。
さすがにニエルブもそこまで浅はかではないと思いたいです。大統領の洗脳能力で記憶を消されたんでしょうか?

・記事を書いていて、ふと「ニエルブはデンテに似たのか」と感じました。
デンテも面白そうだから、兄に言われたからと闇菓子を開発し、甥に頼まれたからショウマのガヴを改造し、そこから人間界やお菓子に興味を持って人間界に移住し、最後は姪に殺されました。
できそうだからやる。面白そうだから作る。好奇心という名の目先の欲望に忠実で、目的や物事の良し悪しなどは考えない。
そういうところはデンテとニエルブは似ているなと思いました。
野心に走った結果、ニエルブは利用されて無惨に死に、良心に従ったデンテは幸果やラキアにも死を悼まれる最後を遂げたところだけは明暗が分かれましたね。そういうところもガヴらしいと思います。

■ラキア
・足止めに人プレス化能力を使うところはえげつないなと思いました。
また毒注入で動きを止めるのかなと思っていたらもっと”効果的”な方法でした。
毒だとすぐに効果が切れちゃいますもんね… 改良品だから自前の毒で上書きや相殺できるかもわかりませんし。
方法としては正しく効率的なんですが、「使いたくね~」という気持ちが先立つところが短いシーンながらもガヴらしさを感じました。

■絆斗
・絆斗の方も個人的には短いながらも良い描き方だと思いました。
冒頭ではニエルブのことで師匠の死を思い出してカッとなった一方、ラキアと話した後は師匠の教えを思い出して反省していました。「重要なのは復讐じゃない」というこれまでの絆斗の流れと変化が台詞無しで端的に描かれていて鮮やかでした。

■ジープ
・ニエルブの裏切りにショックを受けたことで心境の変化があったようでした。
今までの流れからリゼルに遊ばれていることに気付いたのかと思いましたがまだそれとは違うみたいでした。
今までシータや兄弟など家族のためと考えて動いてきたけど、家族がみんな完全にバラバラになったことで自分を中心に自立して考えるようになったんでしょうかね?
家族もプライドも実力も全て失ったことで逆に吹っ切れたみたいでした。個人的には今まで一番まともな思考になったように感じました。

・ラキアに「やってることは一緒じゃない」と言ったときは、いや全然違うだろと思いましたが「使える物は忌々しい物(黒ガヴ/人プレス機能)でも何でも使う」という点が同じだと言っていたのなら確かに同じですね。


次回は大統領との決戦のようです。
大統領が強すぎて勝ち目が無さそうだけどどうやって勝つのかなと疑問に思っていましたが、ガヴの新フォームが鍵になるようです。無難に感情や思い出を力に変えてゴリ押しで勝つのでしょうか? それだけじゃない方が嬉しいのですが、ガヴは善性の肯定には熱心なのでシンプルに終わらせそうな気もします。