『仮面ライダーガヴ』 第43話「人間界はどんな味?」:感想
■進展は薄め
・今回の内容は駄菓子屋の伯父さんの話とニエルブ裏切りの前フリってところでした。
内容が薄めで、なんで毛利さんに担当させたのか悪い意味で納得してしまいました。
■駄菓子屋の伯父さん
・常識的な範疇では悪い可能性も考えつつも諦めずに妹を探していて偉いんですけど、真実を知っている側からすると伯父さんが想像してるよりも酷いので「考えが甘い」と言わざるを得ないことが辛かったです。
怪物に食われたどころか、凌辱された上に子どもまで産まされて20年近く苦しんだ挙げ句に明確な殺意をもって食べられるより悲惨な殺された方をしてるんですよね…
そりゃそんなこと言えませんよね… ショウマも随分大人の判断ができるようになったものです。
・ドラマとしてはショウマ側に失うものが少ない点が物足りなかったです。
「ずっと家族を探していた」とか
「母親から『兄さんならきっとショウマを助けてくれるから』と子どもの頃から言われていた」とか、
そういう流れがあるならわかりますが、ショウマにとっては肉親自体が初耳に近く幸果や絆斗といった理解者も既にいるので伯父さんの重要性が薄いように見えました。
現状の「駄菓子屋さんの店主とお菓子好きの常連」という関係でもお互いプラスにはなるので現状維持でも良いんじゃないか?と思ってしまう側面の方が個人的には強いです。
・ドラマとしてはまだ一味足らない印象なのですが、この後にニエルブやリゼルのせいでショウマがグラニュート(の血が入ってる)と伯父さんに知られて拒絶されるとか、ショウマ母の真相をショウマや絆斗以外のルートで知ってグラニュートを恨んで立ち向かって伯父さんが返り討ちに会うとか、違うルートに入ったりするのでしょうか?
■大統領
・エネルギー弾撃って終わりなので強いことは強いけど印象としてはパッとしませんでした。
「こんなのどうするんだ?!」という危機感もニエルブが裏切りそうな感じ満々なのでどうにかなりそうですし。
現状だと盛り上げに欠ける印象です。ランゴのバリアみたいにギミック寄りの強さで危機感を煽った方が良かった気がします。
・人物描写の方はそこそこでした。
「人間界なんてくだらない」みたいな態度だった割に実物を見ると「なかなか良い建物だ」と普通に観光を楽しんでそれなりの価値を認めていました。
でもそこで「どう利用するか」とかを考える辺りがリゼルとは感性が違うなぁと思いました。
■アクション
・ホイップ兵の槍を足場にして戦ったり、フラッペがころころ転がったり、いろいろ工夫はしてありました。
ただ、段取り多めの冗長な感じがするアクションが、ストーリーの引き伸ばし具合と悪い意味でマッチしてしまっていて個人的にはよろしくないように感じました。
次回は劇場版の販促回のようでした。
このタイミングで1話を割いてしっかりやるとは意外です。
…と思っていたら公式サイトを見たら「脚本:八手三郎」と書いてありました。書いてある次回のあらすじも総集編になりそうな文面でした。これは想像とは違った方向で「今これをやるのか…」と思う内容なのかもしれません。
感想お疲れ様です。
返信削除次回まさか総集編とは。
尺的に大統領親子を倒して、ストマック家を壊滅させて、異世界と通じる扉を破壊すればハッピーエンドなんですかね。ランゴを一人で残してるのはラスボスとして出てきて一騎討にしたいからなんですかね。
匿名さん、こんにちは。
削除何をもって終わりにするのかもどうとでもなりますし、敵も誰と誰が戦っても不思議はない状況なのでどうなるかはわかりませんね。
宿敵だったストマック社自体も大統領を倒して、ランゴに再起の芽を与えなければもうトドメを刺すまでもなく、ほぼ崩れてますし。
感想お疲れ様です。
返信削除ニエルブの真意が読めないと思いました。ニエルブがショウマ側に着いたところでお互いにメリットがあまり無いように感じます。ショウマ側からすれば仇の1人だし、戦力的には微妙だし、ベルト関連の技術的なトラブルも起きていないので味方にする理由が無いですし、ニエルブ側からしても研究施設を出てショウマ側に着いたところでライダー達の戦闘データくらいしかメリットが無いので、ニエルブがまだ何か隠してることがあるのかなとか思いましたが、現状そんな描写はないですし…戦闘データが裏切るほど有用とは思えないですし…まだ何か隠してることがあるんですかね?
ショウマの成長に関しては本当にその通りだと思いました。物語序盤は思いつきで行動していたのに、これまでの描写の積み重ねから冷静な判断への唐突感や、脚本に動かされているような感覚が無いので見ていて素直に応援したくなる主人公だと改めて思いました。
ガヴはちょくちょくん?となる描写はありつつも決めるところはしっかりと決めてくれる印象なのでこのまま最終回まで期待したいです。
匿名さん、こんにちは。
削除>ニエルブがショウマ側に着いたところでお互いにメリットがあまり無いように感じます。
私は釣り合うかはさておきメリット自体は双方有ると思います。
ショウマ側からすると、ストマック社やグラニュート界に通じるワープゲートを使えるようになります。攻めたくても攻められない状況を変えられますし、向こうに運ばれた人プレスを奪還することも可能になります。
また状況次第では手土産代わりに大統領を殺したり、殺せるチャンスを作るなど瞬間的なメリットも生じ得ます。
ショウマの心情やニエルブを信用できるか生かしておいて問題ないのかなど課題もいくつもありますが、メリット自体は有ると思います。
ニエルブは目的が謎なので判断はし難いですが、ニエルブ自身が誰に聞かせるわけでもない状況で語っているので現状では大統領の下で働くより赤ガヴの方が重要なのは確かだと思います。
その目的を果たす方法がショウマの協力があれば充分なのか、ショウマの肉体や赤ガヴの摘出などが必要で「やっぱりランゴの下で働く方が自由が効いて都合が良いから、ショウマを捕まえるために大統領を裏切って協力するフリをして最終的にランゴと一緒にショウマたちを倒す」といった目論見なのかは判断がつきません。
あるいは、ひょっとしたら「ニエルブは自身の改造が祟って死にかけていて、ショウマに延命に協力してもらって再改造を施さないと数ヶ月も持たない身体である」みたいな差し迫った状況なのかもしれません。
>物語序盤は思いつきで行動していたのに、これまでの描写の積み重ねから冷静な判断への唐突感や、脚本に動かされているような感覚が無いので見ていて素直に応援したくなる主人公だと改めて思いました。
主人公がちゃんと主人公をやっていて、視聴者も素直に応援したくなる造形になっているところはガヴの美点だと思います。
最近は主人公に好感を持つことすら難しいことが多かったので余計に眩しく感じます。