『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』 第16話「真・救世主ナンバーワン!」:感想

2025年6月8日
■いつもよりは見やすかった
・何が違うかと言えば「主役がちゃんと話を引っ張ってる」点が大きいと思います。
いつものゴジュウジャーは誰が主役になっても結局はNo1バトルに巻き込まれて相手のルールで戦って終わりですから主体性が感じられません。
そのためのルール破りのつもりなんでしょうけど説得力が足りてないのと「ルール破りをするくらいならそもそも最初からNo1バトルに乗る必要が無いんじゃないの?」という根本的なツッコミどころを解消できていないのでカタルシスに昇華できていません。

・その点、今回は追加戦士の熊手は俺様キャラとしてどんどん話を引っ張り、口ぶりに見合っただけの実力も示し、その俺様っぷりを保ったまま破滅の王子のはずのテガナグールを説得して世界を救っていました。いつもとは全然違う有言実行ぷりです。デカい口を叩くならこれくらいやってもらわないと困ります。

■熊手真白
・真救世主No1を名乗る通りの俺様系キャラでした。
前のゴジュウウルフで前回の指輪争奪戦に勝利し、ユニバース大戦のときにテガソードに乗っていたのも熊手だそうです。

…今のところこれ以上は言うことが見当たらないんですよね。
この手の俺様系キャラだと「ムカつく!」とか「こんなやつがヒーローでいいのか?!」みたいな反応がつきものなんですけど、ゴジュウジャーの場合は元からろくでなしだらけでむしろ熊手の方がよっぽどマシに見えるくらいなんですよね。怪人を倒す以外に何の成果も挙げられてない既存のメンバーに比べて成果も実績も桁違いですし。
だから「こんなのでいいのか?」どころか「この調子でどうぞ世界をよろしくお願いします!」って気分で順風満帆って感じなので特別言いたいことがありません。

・勝手に助けておいてお金を請求するところは良くない気がしますが、それも今のところは一度も本気で取り立てていないので欠点には見えません。
マジでやると本当にただの恐喝になりかねないのでやぶ蛇だと思います。少なくともゴジュウジャーのスタッフの脚本力と倫理観では触れない方が良いと思います。

■設定の垂れ流しは相変わらず退屈
世界は終わる!
 →終わらない。

テガジューンが生み出した新しい世界に!
 →なってない。ブライダンにとっても不都合な出来損ないの世界になっちゃった。

破滅の王子!
 →ビル一つすら壊してない。力があるだけで悪意も何もない。むしろ私欲で
戦う指輪の戦士よりマシまであり得る。

メンバーの記憶が消えた!指輪も無くなった!
 →なんか勝手に戻りました。熊手がいれば別に戻る必要も見当たらないのに。

・はい… もう慣れっこですけど、こけおどしの肩透かしばかりでつまんなかったです。
何がつまんないか説明する必要もないでしょう。疑問があるとすれば「スタッフはどこを面白いと思ったんだ?」ってことの方です。私も聞きたいくらいなので私には答えられません。

・OP変更も歌詞の感じからするとゴジュウポーラーの持ち歌をOPに使っただけで、早ければ次回にも戻ってるんでしょう。
サプライズよりも「ゴジュウジャーのやることっていつも出落ちばかりだよね」と冷めてしまいました。
見終わった後に東映公式ページを見たら、ご丁寧に「16話限定OP」と書いてありました。でしょうね。あれを続ける度胸があるとは1ミリも思ってないから但し書きしなくても大丈夫だと思いますよ。

■早すぎる大暴落
・自信満々にノリでやっても失敗する大ボスってのがすごいなと思いました。
前回の冒頭の時点では「6月だからとか儀式はその辺で拾ったものとか、指輪も揃ってないのにそんなノリで上手く行くの?」と疑問はありましたが、なんか上手く行ったみたいなのでそういうもんかと納得したのに裏切られました。
失敗どころかブライダンにとっても世界がめちゃくちゃになっていて本当に「はぁ?」と呆れるしかありませんでした。元々無意味なNo1バトルをするだけでドラマにも絡まず、ストーリー面で存在する意義が見当たらなかったブライダンがいない方がマシレベルにまで更に下がってしまいました。せめて大ボスの格が保っていれば根拠のない期待でぎりぎり保ちようがあったのに大ボスが率先して大ゴケしちゃいました。
もう本当にどうしたらいいんですか、これ? なんで15話にして視聴者が途方に暮れてるんでしょう。

■熊手の指輪の謎
・熊手は破滅の王子とは初対面で存在も知らなかったっぽいのに、指輪を持っていたのはどういうことだったんでしょうね?
変身の指輪はベアックマの物で破滅の王子とは別なのか?とも考えましたが、ブーケが「王子の指輪!」と言っているのであの指輪が王子の物で間違いないみたいでした。
何か裏があるんでしょうか? 私はゴジュウジャーの設定には期待する気になれないですけど…

・真面目にお話を作るなら「熊手は以前からクオンと結託しており、今回の状況も熊手の計画どおりである」といったところでしょうか?
これならクオンのブライダンに対する不信な態度も、熊手の言動も辻褄が合いそうです。熊手の目標はテガソードを超える神になることのようですからテガソードに頼っていては願いは叶わないでしょう。それを叶えるための手段としてグーデバーンを生み出し懐柔する計画を立てていたとすればスムーズな進行も頷けます。

■何を言っているんだ?
東映公式ページに私にとってはだいぶ意味不明なことが書いてあってびっくりしました。
この熊手真白さん、ヒーローとしては決して侵してはいけない
〝禁忌〟を、意図的に侵犯しております。

それは「見返りを求めること」。

ヒーローという、ある種の≪異常存在≫が
なぜ人間社会に溶け込めるのかと言えば、シンプルです。
それは、「自分(市民)たちには害がないから」。

逆に言えば、市民にとって「自分たちに害/損がある」となった瞬間に
社会はヒーローに牙を剥きます。

だから、ヒーローは市民に見返りを求めてはいけなかった。
その瞬間に、市民にとっての「損」になるから。

ゴジュウジャーとは関係なく、言っていることが全然意味がわからなくて戸惑いました。
真面目にその手の話をするなら「自分たちにとって有益か脅威かの天秤次第」だと私は思います。「ヒーローに命を救われたけど救助代として1万円取られたから許さない!」なんて人はなかなかいないと思いますよ。いたらモンスタークレーマーと呼ばれる類です。
許されないラインで言うなら「守ってやるから金を寄越せ。金を払わないやつは死にかけようが助けない」と公言するとかそういうレベルだと思います。

・個人的には「私利私欲で指輪争奪戦に参加してるゴジュウジャーでそれを言うの?」という点がかなり疑問に感じました。禽次郎なんて役得を満喫中のはずなんですが…
スタッフの倫理観と価値観は相変わらず私にはわけがわからない内容のようです。

・「変身した力を使わないのはまだしも、『鼻が良い』『耳が良い』などの副作用を生活に活かさないのはなぜなんだろうな?」と少し疑問に思っていたんですけど、ひょっとしてその回答がこれなんですかね?
お話的にはそっちの方がネタを膨らましやすいのに一向にやらないのは「ヒーローがそんなことしたらダメに決まってるだろ!」とスタッフの間でタブー扱いされてるからなんですかね?
 
■ゴジュウポーラー
・デザインは道着っぽいけど、動きや変身シーンはボクサーなんですね。公式ページでも言及されていたので意図的なようです。
個人的には似て非なるものだと思うので混ぜるのが不思議です。

・見た目はそんなに良いとは思いませんでしたが、他のゴジュウジャーのメンバーよりかは良いと思いました。
他のメンバーは胸と肩以外の首から下がシンプル過ぎて物足りない印象でした。ゴジュウポーラーは白と黒の色分けのおかげで他より派手なカラーリングに見えます。

・武器が片手だけだから反対の手でいなして武器の有る右手で攻撃するアクションはかっこいいです。
左手にベアックマをつけて二刀流になるのも面白かったです。ベアックマは手の振りに連動してレーザーが出るみたいで遠距離戦もできるようになるところが面白そうでした。

■グーデバーンロボ
・見た目はまぁまぁかっこいいと思いました。
手を背負っているデザインがわかりやすいし、スーツの動きやすさもそこそこ良いみたいで素手で戦うアクションはなかなかでした。

・必殺技と背面の空洞はダサいと思いました。
必殺技は拳型になるのは良いですけど、拳の後ろに生えてる脚や胴体が邪魔過ぎました。あれじゃ拳という頭突きですよ。
背中の空洞は変形の都合で玩具がそうなってるんでしょうけど、まぁダサいです。貧坊ちゃまというかこけおどし感が出ちゃいます。


次回は運動会をやるみたいです。…正気ですか???
追加戦士が出た直後にやるのが運動会?
世界が改変された次の話でやるのが運動会?
メンバーと追加戦士の人間関係がどうなるかもわかってない段階でやるのが運動会?
普通に面白そうに見えないんですけど… 早くも捨て回を挟むのかとも考えましたが、脚本はシリーズ構成の井上亜樹子さんなので捨ててるわけではなさそうです。いったいどこに勝算があるんでしょうか。旧メンバーと追加戦士をマイルドに衝突させたいにしても他の選択肢が有ると思うんですが… それこそNo1バトルなら後腐れなく単発の勝負もできるはずですし。







コメント

25 件のコメント :

  1. 面白いかどうかというよりも、これは良く分からない…

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    1. 文意がよくわからないのですが、何のお話でしょうか?
      ゴジュウジャーはわからない部分だらけなので主語を書いてもらわないとわかりません。

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    2. 分かりにくくてすみません。視聴後、私の頭が???になって混乱した、ということです。

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    3. そういうことでしたか。
      ゴジュウジャーを見ていて混乱することは無理もないことだと思います。
      スタッフ側が理解しようのないことを平然と出してくるので「これは現時点ではわかりようがないことだな」と自分で線引きしていかないと出口が最初から無い思考の迷路に入り込むことになると思います。

      今回の例で言えば、他のメンバーが元に戻った理由が公式ページ曰く「熊手がグーデバーンを手なづけたことで世界のコードが元に戻ったから」だそうですからね。説明を聞いてもなお何がどうなってるのか理解できません。そんな世界を気軽にどうこうできる力があるなら邪魔な敵も熊手が気に入らないテガソードもグーデバーンに全部改変してもらえば済むと思うんですけどね…

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    4. 投稿主さんのアクションの評価基準について知りたくなりました。何とかお願いします。

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    5. 明確な基準が決まっているわけではありませんが、私の評価基準、精確に言えば”傾向”はいくつか有ると思います。

      たとえば「モチーフや武器のデザインを活かせているか」は私がよく言及している点だと思います。
      具体的に例を挙げれば忍者戦隊一つ取っても、「いかにも忍者らしい身軽な動き」、「後ろから刺す。首を狙うなど暗殺者としての側面を強調した動き」、「飛び道具や捕縛、爆薬、暗器など役に立つ物は何でも臨機応変に使う戦い方」などなど忍者と一口に言ってもどう演出するかは方向性から様々です。
      スーツのデザインや玩具のデザイン、武器やキャラクターなどアクションスタッフには変えようがない固定された部分をどう取り込むかも重要です。

      今回の例で言えば、ゴジュウポーラーのアクションはそこそこ評価していますね。
      「武器が右腕にしかない」点を活かして「右腕以外は役に立たない」というマイナスイメージを感じさせるものではなく、「右腕の武器が目立つように他の部位を挟んだアクション」ができていると思いました。
      そこから派生して「左腕にベアックマを着けると遠距離攻撃もできるようになる」という流れも「右腕だけであれだけ戦えたなら左腕に着いて更に飛び道具も使えるならこんな戦い方もできそう」と見ている側の想像力を広げた点は結構良かったです。

      差別化も重要な要素です。
      チーム内での差別化、他作品との差別化、同作品内でのマンネリ防止のための他の場面とのアクションの差別化。いろんな差別化がありますがどれも重要だと思います。
      ゴジュウジャーの悪い例で言えば、テガソード剣ですね。キャラごとのアクションの差をあまり感じた覚えがありません。
      とはいえ、テガソード剣の場合は刃渡りが短くて腕に固定する形なので刺すか切るかくらいしかアクションのやりようがないので仕方がない面が強いとも思っています。
      だから「差別化できていない」とマイナス評価はしませんが、面白くないのは事実なので加点要素にもなりません。

      上のモチーフの活かし方と話が重なりますが、販促になっているかどうかも重要です。
      販促番組なので販促すること自体に価値が生まれます。逆にゴジュウジャーの指輪の使用みたいに雑に入れただけでパッとしない使い方だと印象が悪くなります。

      「忍者だから敵を宙返りで飛び越えたりする」みたいな、ありきたりなものはマイナス評価にもなり得ます。
      押さえるべき定番か、思考停止のマンネリか。その区別は難しいから他で個性や意欲的な動きがあるかどうか全体で決まりがちです。

      純粋なアクションとは違った観点で言うなら「演技」面での評価というのもあります。
      たとえば、敵にしがみついて振り払われるだけの姿なんてのは動きとしてはカッコ悪いものですが、「もう立ち上がる力も残っていないのに敵を行かせまいと必死になるヒーローの姿」の表現としては良い動きと言えます。
      他にも情けないキャラの情けない姿、コミカルなキャラの面白い動き、巨大ロボ搭乗時のハンドルの動かし方やポーズの決め方など、アクションとは異なるお芝居としての演技もそれはそれで評価対象になり得ます。

      言語化しやすい範囲で言うとこんなところでしょうか。
      かっこよさや目新しさなど他の評価点もありますが相対的なものであり、演技の箇所で語ったようなストーリーとの関連性や前後の流れや盛り上がりなどアクション以外の要素も絡んでくるので明文化できる決まった評価基準というのは無いと思います。

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    6. 有り難うございます。

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  2. テガソードは神でテガジューンもそれのコピーみたいなもんだって話なのにテガナグールが「破滅の"王子"」って言われてんのが意味わからん
    まあ過去の戦隊にもガオキングとかアバレンオージとか炎神の王エンジンオーとか、どこの国の王やねんってロボは沢山いるが
    神様から子供が産まれた→破滅の王子誕生
    神なのか王なのかはっきりしろ

    まあこんな事以外にも気に入らない点はいくつもあるが

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    1. 一応「ブライダンの女王テガジューン」の子供だから王子は王子です。

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  3. この作品一見奇抜なようでよく見ると大した事してないのが困るんですよね…
    4人は何のドラマもなく戻って次回はまたノーワン怪人と戦うようで変な事したがるわりにそこは何も無いのかよっていう
    ブライダンがショボいので初変身なのに新戦士は既に倒したノーワンやファイキャンのロボの再利用しか戦える相手がいないので凄いのは設定だけに感じる

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    1. >この作品一見奇抜なようでよく見ると大した事してないのが困るんですよね…

      バトルロイヤルとかNo1バトルとか、字面からイメージするような出来事やノリは全然無いですよね。
      といって普通のことを普通にできてるわけでもないんですが…

      >ブライダンがショボいので初変身なのに新戦士は既に倒したノーワンやファイキャンのロボの再利用しか戦える相手がいないので凄いのは設定だけに感じる

      追加戦士用の敵としては格が足りてない気がしましたね。
      と言っても強敵という強敵がテガジューンくらいしか見当たらないので本当に敵が足りてないんですよね。しかもガリュードもテガジューンも商品化されて間もないので負けさせるわけにもいかないという…
      指輪の戦士といい、この路線と玩具の売り方で構成がバトル中心になっていないのは不可解です。No1バトルとかブーケと陸王のドラマとかやってる暇は本来なら無いと思います。


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  4. 個人的には熊手の初登場シーンから意味わかりませんでしたけどね、
    金で解決したようなもんなのに金を請求する、
    金を稼ぎたいなら金で解決しないでしょうし、
    救世主やりたいなら金を請求しないでしょう、
    そもそも、あの場面は金を用いないでも解決できることが吠によって証明済みです、
    吠より格上の熊手がそれが出来ないはずがない、
    神様になりたいというのであればそれこそ圧倒的な力か説得力のある言葉で解決したほうがいいのでは?
    初登場からブレまくってるキャラという印象しかなく、
    また、指輪のクリアカラーバージョンまで出て来て二毛作商売でもする気なのでしょうか?
    まだ活躍どころか出て来てない戦隊すらいっぱいいるような気がするのですが?

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    1. >神様になりたいというのであればそれこそ圧倒的な力か説得力のある言葉で解決したほうがいいのでは?

      何がしたいのかはよくわかりませんでしたね。
      私は金で解決するのも有りだとは思います。
      「力で助けた相手に金を要求する」
       →「手に入れた金を使って金で解決できる問題を解決して誰かを救う。こうすれば2倍人助けができて効率が良い」
      なんてやり方も俺様系で救世主を名乗る人物なら有りは有りだと思います。
      現状だとなぜかコンビニのオーナーではなく吠に請求したり、ニ度も請求してニ度断れても取り立ても何もしなかったり、理解不能な部分が多すぎます。

      >まだ活躍どころか出て来てない戦隊すらいっぱいいるような気がするのですが?

      玩具的にも展開的にも意味がわかりませんでしたね。色が変わるところを見せられただけなので「…っで、色が変わると見た目以外に何が変わるの?」という初歩的な疑問すら解消されていません。今までの指輪自体もテガソードが生み出したものというイメージが薄いのでストーリー上の意味合いすらピンと来ません。
      面白くもないし、こんなので売れるとも思えないし、よくわからないことだらけです。

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  5. お疲れ様でした。個人的に熊手って結構まともに思えてきたのですが主さんはどう考えていますか?

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      「相対的に他の登場人物よりまともに見える」という意味でならまともと言えると思いますが、客観的な人物評価としてはまともな人物とは言い難いと思います。

      既出の要素で言えば、助けたお金を請求するのを本気でやった場合には洒落にならないと思います。今は取り立てる気がまるで見受けられないので冗談で済ませられますが、変身と巨大ロボどころか破滅の王子を味方につけてるやつに
      「おい、金払えよ。10億な。払えない? 今からお前の家を家族ごと潰して持ってきてやったら払う気になるか?」
      とか脅されたら脅された本人にとっては怪人以上の恐怖でしょう。助けられる側としてその力を目の当たりにした以上は何も言わなくても恐怖足り得ます。

      行動力と実力の高さは美徳になり得ると思いますが、どういう方向性に進むか次第では「悪と戦う別の悪」と呼ばれても仕方ない存在にもなり得ると思います。
      私の価値観で言うなら、「熊手がまとも」と言うよりも「登場人物全員まともじゃないが、熊手が一番マシ」と認識する方が適切ではないかと思います。

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  6. お疲れ様です。opが乗っ取られたのは流石に驚きました。ただ、これ16話限定なんですねー。良い演出だと思います。でもゴジュウはその良さを存分に生かしきれてないように感じます。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      私もサプライズの演出としては基本的には問題ないと思います。
      作る余裕が有る限りにおいてはしょっちゅうOPを変えようがクオリティを維持したまま増える分には悪くありませんからね。

      ただ、ゴジュウジャーの場合は2つの理由で良くない面も有ると思います。
      1)ゴジュウジャー本編がグダグダの低クオリティなので「こんなことやってる場合かな?」というイラっとする部分がある。

      2)前回の流れを受けて「主役交代!」という感じがする流れなので新OPをすぐに戻したり、ストーリーで結局吠が主人公のままだと肩透かしになる。
      私が大きく気になる面はこの2つです。

      2)はこれ以上説明は必要ないでしょう。
      たとえば「俺様が熊手様だ! この番組は今日から俺が乗っ取った!」みたいなナレーション付きのギャグ地味たノリならともかく、前後のストーリーも絡んだ展開でその場しのぎのノリでは興醒めもします。

      1)は「小手先」という印象がよろしくありません。
      根本的なストーリーやキャラクターが腐ってる状態なので小手先の芸当は寄り道のようなものでむしろマイナスに見えかねません。
      「そんなことよりNo1バトルや指輪争奪戦をどうにかしろよ!」と言われて当然の状況では視聴者感情を逆撫でする可能性の方が高いと思います。

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  7. 感想お疲れ様です。
    積み重ねがないせいで、OPだとか、レギュラーメンバーだとかが一変しても、ショックじゃないというか、驚きとか衝撃がないというか......
    ここから面白い作品になるのは難しそうですね。1クール目酷評から挽回した作品なんてあったかなー......

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >積み重ねがないせいで、OPだとか、レギュラーメンバーだとかが一変しても、ショックじゃないというか、驚きとか衝撃がないというか......

      私もそう思います。
      「主人公交代」というイベントは旧主人公への思い入れがあって初めて成立するイベントだと思います。
      「あの頼れる主人公がいなくなったらどうしたらいいんだ?!」という戸惑いや、
      「俺は主人公が好きだったんだ。新主人公なんて認めないぞ!(→新主人公もなかなか良いな)」みたいな好感度の反転。
      果ては主人公が本当に死んだり、悪が支配する世界になった喪失感や絶望感などなど何かしらの思い入れや期待があって初めて成立するものだと思います。
      ゴジュウジャーや吠には特にそんな期待がないし、何がどうなっててどうしたら解決するのか状況が飲み込めてないままここまで来ちゃってるので絶望感とかも特に無いんですよね…

      >1クール目酷評から挽回した作品なんてあったかなー......

      ニチアサや4クールのこだわらないなら私にとっては『蒼穹のファフナー(1作目)』ですね。1クール目は酷いと思っていましたが、脚本家が原案に交代した辺りから劇的に面白くなってびっくりしました。
      あとは『ファンタジックチルドレン』みたいな謎で引っ張って、後半の謎解きに入ってから前半の内容の意味がわかってくるタイプの伏線回収型のお話も入りそうです。

      ニチアサだと特に思い浮かばないですね。
      だいたい面白くない作品でもダラダラと薄い内容をメリハリなく続けるか、1クール目と4クール目はそれなりだけど間がスカスカかのどちらかが多くて、2,3クール目から盛り返した例は思い浮かびません。

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    2. ニチアサに絞るとなかなかそんな作品ないですよね......特にゴジュウは撮影開始がすごく早めになっているっぽいので、いい意味でも悪い意味でも評判に合わせて展開を変えていくことが難しそうなので猶更......評判悪いから再撮影なんてできるわけないですし

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    3. 撮影ストックはゴジュウジャーでは悪い方向に働いていると思いますね。
      まぁと言っても、じゃあストックがない自転車操業方式だったらゴジュウジャーは良くなるかと言ったら私はそうは思いませんけども。基本的な実力が足りてないと思うので軌道修正したところで今とは違うダメさが出る可能性が高いと思っています。

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    4. ガッチャードでも思いましたが、東映は後進のプロデューサーに腕のいい人があんまりいない印象です。ベテラン頼りなことが多くてこの先どうなっていくのやら。

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    5. 後進が育っていないことは、シリーズ構成不足でもわかっていたことですが最近はプロデューサーの方も馬脚を現していますね。
      新人が下手なのは仕方がないことなので、そこから育つかどうかと育つまでシリーズ枠が持つかどうかが当面の課題だと思います。つまらない作品が何年も続いたら枠ごと消えてもおかしくありませんからね。

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  8. はじめまして
    いつも無言で読ませてもらっているのですが
    今回公式に書いてある事が衝撃的すぎてコメントさせていただきました
    私もowl氏に同意ですし同様にゴジュウジャーの制作とは倫理観と価値観が相容れないと感じました

    個人的にはヒーローは異常存在という表現と認識に強く嫌悪感を感じました
    私の認識では戦隊のシリーズのほとんどは平和を守りたい組織のお話で
    人間社会に溶け込むや害が無いとかの前にそもそも人間社会に存在を望まれていることが多いと思います

    この方は恐らくマーベルヒーローや仮面ライダーのケース(人外と人間社会との軋轢等)
    を無理矢理戦隊に持ち込んでいるのかと思います

    ゴジュウジャーのキーワードである"はぐれ者"というのも人間社会において異質だという表現なのでしょう
    人間社会から求められるヒーローではなく人間社会に馴染めないヒーローというのが根底にあるようです

    そう考えるとゴジュウジャーの面々に一切好感が持てないのも納得がいきます
    人間社会からはぐれた理由をうまく描ければ長所になり得ましたが
    結局の所大した理由なくただ社会に馴染めない人間止まりまでしか描く事ができないのであれば魅力を感じないのは当然だと思いました

    自分と制作の戦隊に対する認識があまりにずれ過ぎていて悲しく長文になってしまいすみません

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    1. 匿名さん、はじめまして。

      >個人的にはヒーローは異常存在という表現と認識に強く嫌悪感を感じました

      独特な価値観だと思いました。
      少なくとも戦隊における一般的なヒーロー像とはだいぶかけ離れていると思います。「見返りのために戦う者はヒーローではない」とかならわかりますが、この物言いだと私からすると異常なのは市民の方に見えます。ヒーローに責任を押し付ける思想は理解しがたいです。

      >この方は恐らくマーベルヒーローや仮面ライダーのケース(人外と人間社会との軋轢等)を無理矢理戦隊に持ち込んでいるのかと思います

      私はマーベルは映画をいくつか見たくらいなので特に語れませんが、外から持ち込んだ概念な感じはしますね。ヒーローが危険視される論なんて、ライダーでは松浦Pが関わったガッチャードでも似たようなことを実際やってましたし。
      他にもインタビューで「ロボットものなんだから戦隊ロボもコックピットを重視すべきなんだ!」とかとてもゴジュウジャーで実現できているように感じない発言もありました。

      >人間社会から求められるヒーローではなく人間社会に馴染めないヒーローというのが根底にあるようです

      これは何とも言い難いと私は思います。
      吠はそういうキャラだと思いますが、他のメンバーはだいたい社会的地位や交流を得ていて、当てはまりそうなのは自分から世捨て人になった竜儀くらいのように見えます。
      吠の方も「願いを叶えるためのバトルロイヤル」というアイディアからスタートして、「最近は『夢に向かって一直線!』みたいなのは共感を得づらいからむしろ夢がないキャラを主人公にした方が作品全体が視聴者に受け入れやすいんじゃないか?」という形でキャラクターが成立した可能性も考えられると思うので「はぐれ者」の方が主軸なのかは判断に迷います。

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