■いつもよりは見やすかった
・何が違うかと言えば「主役がちゃんと話を引っ張ってる」点が大きいと思います。
いつものゴジュウジャーは誰が主役になっても結局はNo1バトルに巻き込まれて相手のルールで戦って終わりですから主体性が感じられません。
そのためのルール破りのつもりなんでしょうけど説得力が足りてないのと「ルール破りをするくらいならそもそも最初からNo1バトルに乗る必要が無いんじゃないの?」という根本的なツッコミどころを解消できていないのでカタルシスに昇華できていません。

・その点、今回は追加戦士の熊手は俺様キャラとしてどんどん話を引っ張り、口ぶりに見合っただけの実力も示し、その俺様っぷりを保ったまま破滅の王子のはずのテガナグールを説得して世界を救っていました。いつもとは全然違う有言実行ぷりです。デカい口を叩くならこれくらいやってもらわないと困ります。

■熊手真白
・真救世主No1を名乗る通りの俺様系キャラでした。
前のゴジュウウルフで前回の指輪争奪戦に勝利し、ユニバース大戦のときにテガソードに乗っていたのも熊手だそうです。

…今のところこれ以上は言うことが見当たらないんですよね。
この手の俺様系キャラだと「ムカつく!」とか「こんなやつがヒーローでいいのか?!」みたいな反応がつきものなんですけど、ゴジュウジャーの場合は元からろくでなしだらけでむしろ熊手の方がよっぽどマシに見えるくらいなんですよね。怪人を倒す以外に何の成果も挙げられてない既存のメンバーに比べて成果も実績も桁違いですし。
だから「こんなのでいいのか?」どころか「この調子でどうぞ世界をよろしくお願いします!」って気分で順風満帆って感じなので特別言いたいことがありません。

・勝手に助けておいてお金を請求するところは良くない気がしますが、それも今のところは一度も本気で取り立てていないので欠点には見えません。
マジでやると本当にただの恐喝になりかねないのでやぶ蛇だと思います。少なくともゴジュウジャーのスタッフの脚本力と倫理観では触れない方が良いと思います。

■設定の垂れ流しは相変わらず退屈
世界は終わる!
 →終わらない。

テガジューンが生み出した新しい世界に!
 →なってない。ブライダンにとっても不都合な出来損ないの世界になっちゃった。

破滅の王子!
 →ビル一つすら壊してない。力があるだけで悪意も何もない。むしろ私欲で戦う指輪の戦士よりマシまであり得る。

メンバーの記憶が消えた!指輪も無くなった!
 →なんか勝手に戻りました。熊手がいれば別に戻る必要も見当たらないのに。

・はい… もう慣れっこですけど、こけおどしの肩透かしばかりでつまんなかったです。
何がつまんないか説明する必要もないでしょう。疑問があるとすれば「スタッフはどこを面白いと思ったんだ?」ってことの方です。私も聞きたいくらいなので私には答えられません。

・OP変更も歌詞の感じからするとゴジュウポーラーの持ち歌をOPに使っただけで、早ければ次回にも戻ってるんでしょう。
サプライズよりも「ゴジュウジャーのやることっていつも出落ちばかりだよね」と冷めてしまいました。
見終わった後に東映公式ページを見たら、ご丁寧に「16話限定OP」と書いてありました。でしょうね。あれを続ける度胸があるとは1ミリも思ってないから但し書きしなくても大丈夫だと思いますよ。

■早すぎる大暴落
・自信満々にノリでやっても失敗する大ボスってのがすごいなと思いました。
前回の冒頭の時点では「6月だからとか儀式はその辺で拾ったものとか、指輪も揃ってないのにそんなノリで上手く行くの?」と疑問はありましたが、なんか上手く行ったみたいなのでそういうもんかと納得したのに裏切られました。
失敗どころかブライダンにとっても世界がめちゃくちゃになっていて本当に「はぁ?」と呆れるしかありませんでした。元々無意味なNo1バトルをするだけでドラマにも絡まず、ストーリー面で存在する意義が見当たらなかったブライダンがいない方がマシレベルにまで更に下がってしまいました。せめて大ボスの格が保っていれば根拠のない期待でぎりぎり保ちようがあったのに大ボスが率先して大ゴケしちゃいました。
もう本当にどうしたらいいんですか、これ? なんで15話にして視聴者が途方に暮れてるんでしょう。

■熊手の指輪の謎
・熊手は破滅の王子とは初対面で存在も知らなかったっぽいのに、指輪を持っていたのはどういうことだったんでしょうね?
変身の指輪はベアックマの物で破滅の王子とは別なのか?とも考えましたが、ブーケが「王子の指輪!」と言っているのであの指輪が王子の物で間違いないみたいでした。
何か裏があるんでしょうか? 私はゴジュウジャーの設定には期待する気になれないですけど…

・真面目にお話を作るなら「熊手は以前からクオンと結託しており、今回の状況も熊手の計画どおりである」といったところでしょうか?
これならクオンのブライダンに対する不信な態度も、熊手の言動も辻褄が合いそうです。熊手の目標はテガソードを超える神になることのようですからテガソードに頼っていては願いは叶わないでしょう。それを叶えるための手段としてグーデバーンを生み出し懐柔する計画を立てていたとすればスムーズな進行も頷けます。

■何を言っているんだ?
東映公式ページに私にとってはだいぶ意味不明なことが書いてあってびっくりしました。
この熊手真白さん、ヒーローとしては決して侵してはいけない
〝禁忌〟を、意図的に侵犯しております。

それは「見返りを求めること」。

ヒーローという、ある種の≪異常存在≫が
なぜ人間社会に溶け込めるのかと言えば、シンプルです。
それは、「自分(市民)たちには害がないから」。

逆に言えば、市民にとって「自分たちに害/損がある」となった瞬間に
社会はヒーローに牙を剥きます。

だから、ヒーローは市民に見返りを求めてはいけなかった。
その瞬間に、市民にとっての「損」になるから。

ゴジュウジャーとは関係なく、言っていることが全然意味がわからなくて戸惑いました。
真面目にその手の話をするなら「自分たちにとって有益か脅威かの天秤次第」だと私は思います。「ヒーローに命を救われたけど救助代として1万円取られたから許さない!」なんて人はなかなかいないと思いますよ。いたらモンスタークレーマーと呼ばれる類です。
許されないラインで言うなら「守ってやるから金を寄越せ。金を払わないやつは死にかけようが助けない」と公言するとかそういうレベルだと思います。

・個人的には「私利私欲で指輪争奪戦に参加してるゴジュウジャーでそれを言うの?」という点がかなり疑問に感じました。禽次郎なんて役得を満喫中のはずなんですが…
スタッフの倫理観と価値観は相変わらず私にはわけがわからない内容のようです。

・「変身した力を使わないのはまだしも、『鼻が良い』『耳が良い』などの副作用を生活に活かさないのはなぜなんだろうな?」と少し疑問に思っていたんですけど、ひょっとしてその回答がこれなんですかね?
お話的にはそっちの方がネタを膨らましやすいのに一向にやらないのは「ヒーローがそんなことしたらダメに決まってるだろ!」とスタッフの間でタブー扱いされてるからなんですかね?
 
■ゴジュウポーラー
・デザインは道着っぽいけど、動きや変身シーンはボクサーなんですね。公式ページでも言及されていたので意図的なようです。
個人的には似て非なるものだと思うので混ぜるのが不思議です。

・見た目はそんなに良いとは思いませんでしたが、他のゴジュウジャーのメンバーよりかは良いと思いました。
他のメンバーは胸と肩以外の首から下がシンプル過ぎて物足りない印象でした。ゴジュウポーラーは白と黒の色分けのおかげで他より派手なカラーリングに見えます。

・武器が片手だけだから反対の手でいなして武器の有る右手で攻撃するアクションはかっこいいです。
左手にベアックマをつけて二刀流になるのも面白かったです。ベアックマは手の振りに連動してレーザーが出るみたいで遠距離戦もできるようになるところが面白そうでした。

■グーデバーンロボ
・見た目はまぁまぁかっこいいと思いました。
手を背負っているデザインがわかりやすいし、スーツの動きやすさもそこそこ良いみたいで素手で戦うアクションはなかなかでした。

・必殺技と背面の空洞はダサいと思いました。
必殺技は拳型になるのは良いですけど、拳の後ろに生えてる脚や胴体が邪魔過ぎました。あれじゃ拳という頭突きですよ。
背中の空洞は変形の都合で玩具がそうなってるんでしょうけど、まぁダサいです。貧坊ちゃまというかこけおどし感が出ちゃいます。


次回は運動会をやるみたいです。…正気ですか???
追加戦士が出た直後にやるのが運動会?
世界が改変された次の話でやるのが運動会?
メンバーと追加戦士の人間関係がどうなるかもわかってない段階でやるのが運動会?
普通に面白そうに見えないんですけど… 早くも捨て回を挟むのかとも考えましたが、脚本はシリーズ構成の井上亜樹子さんなので捨ててるわけではなさそうです。いったいどこに勝算があるんでしょうか。旧メンバーと追加戦士をマイルドに衝突させたいにしても他の選択肢が有ると思うんですが… それこそNo1バトルなら後腐れなく単発の勝負もできるはずですし。