『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』 第12話「邪鬼、吼える‼」:感想
■ゲストのお話
・陸王はやっぱり関連性が薄かったです。
唐突に始まった「耳が良い」アピールがそれほど重要なことだとも思えませんでした。
・個人的には「アイドルと言えば耳ですよね」という印象も全く無いので今後の話に関わるのかどうかすら怪しく思っています。
既に今までの描写とは矛盾が発生してる気もします。音を聞いただけで相手の心境がわかるなら、クオンに命じられて裏切ったときの吠やブラック変身回の角乃の矛盾した心境に声ですぐ察しがついたはずです。そういう意味でも真に受ける価値がある気はしません。
■私はガオレンジャーを見たことがないので
・見たことがあったら「なるほど、ガオレン本編のあの話の翻案か!」みたいな納得感があったのでしょうかね?
何も知らない身としては普通のお話という以上の印象はありませんでした。基本的にガオレッドの事情を知らないので
「ルナは俺を恨んでいる!」→そうなんだ。
「いや恨んでないよ」→そうなんだ。
と、どのベクトルでも私としては説明待ちで同じ反応しか返しようがありませんでした。
本来ならここでレギュラーキャラの陸王の話に絡めるのが定番なんですけど特にありませんでしたからね… 陸王どころか他のメンバーも完全に見学に徹していて怪人に手を出す気がゼロで、「暴れる怪人を放置しておくわけにはいかないだろ! 早く倒すべきだ!」みたいな葛藤もゼロで何のドラマもありませんでした。
・ゲスト中心で、ガオレッドもいろんな武器を使って活躍していた方なのでユニバース戦士の販促としてはそこそこだったと思います。
ただ、ゴジュウジャーが本気でユニバース戦士に力を入れている印象は薄いんですよね…
一応、ドンモモタロウやガオレッド、それにティラノレンジャーなどフィギュア化して販売するキャラだけは目立たせている方なんですけど、そういう玩具事情を理解した上でないとそういう印象は抱きづらい気がします。
■矛盾は無いのか?
・ノーワンワールドの怪人たちの設定説明がありました。
そのままだと不完全で、自分に近い願いを持った人間を取り込むことで完全になれるそうです。1話で回想の吠が「願いなんて持っちゃダメ!」と言われていたのも「願いを持つ=怪人に取り込まれる」からだったそうです。
・…え、じゃあ2話でトレジャーハントノーワンに取り込まれた吠が住んでた喫茶店のオーナーさんは「他人から奪ってでも金目の物が欲しい!」って本気で思ってたってことですか?! めっちゃヤバい人じゃないですか。いつの間にか部屋から金目の物が無くなってそうでそんな家に賃貸したくありません。
・東映公式でも3話の説明では、
ノーワンは、『人間の何気ない願い』を感じ取り、その人間を自分の体に取り込み、人間界へ悪事を働くのでした。
って言ってるんですけど大丈夫なんでしょうか…
この説明を信じるなら何気なく「はぁ~死にたくねぇなぁ」と思う人なんてそこら辺にいると思うんですけど整合性は取れてますか?
この程度の願いでいいならたいていの願いにはその辺の一般人で応えられそうに見えます。それとも今まで出てきた人々はみんな並々ならぬ熱意を持っていたヤバい人たちだったのでしょうか?
・「鬼ごっこ」は「鬼」に近いから鬼ごっこノーワンを取り憑かせてみたら上手くいった。
に至ってはどういうことなんでしょうね? 「鬼ごっこしたい!」って願いはこの場合はどっから来たんですか???
「完全体になったノーワン怪人に他の怪人を取り憑かせるのは難しくない」だとじゃあ鬼ごっこノーワンの調子で接ぎ木していけばだいたいの条件は満たせちゃう気がしますし。
説明してる側から矛盾が生じている気がしてだいぶ引いています。
■それも大丈夫なのか?
・「死んだ人は生き返らない」とガオレッドに断言されていて、「テガソード様、舐められてますけどいいんですか?」と思ってしまいました。死人一人すら生き返らせられないとかしょぼいっすね。
まぁ指輪争奪戦やNo1バトルがしょぼいので願いもしょぼくてトントンなのかもしれませんが。
・個人的には角乃が無反応であることが二重に不思議でした。
警察官やってたわけですし、誘拐されて月日が経ってる妹が生きてない線も視野に入れていて、その上で「妹を取り戻す=死んでたら生き返らせる」願いにしてるんだと思ってたんですけど願いでは生き返らなくても大丈夫なんですか?
死んでるとは思ってないならそれならそれで「大切な人が怪人に取り込まれている」ゲストに無反応でいることも不思議です。嫌でも連想しちゃって角乃には他人事ではないと思うんですけどねぇ。
■変身が長い
・最序盤でも思ったことですがゴジュウジャーの変身シーンはやっぱり長いですね。
省略せずに変身シーンをちゃんとやるのは良いことだと思いますけど、5人分まとめて見るのはさすがに飽きますね。坂本監督の工夫を凝らしたアクション形式ですら後半は辛かったです。
次回は竜儀の家の話がされるようです。
メイドさんがカーレンジャーの指輪の戦士なのはお仕事絡みだからか、勤務態度はわりと不真面目だった原作とのギャップ狙いか、どういう理由なんでしょうね。他の戦隊でもたくさんいる車要素は活かしようがないだろうと既に諦めています。
監督は谷本健晋さんという人だそうです。
私は見覚えがない名前でしたが、助監督としてゴーカイジャーの頃から関わっていて、『爆竜戦隊アバレンジャーwithドンブラザーズ』と『忍風戦隊ハリケンジャーwithドンブラザーズ』の監督をしているそうです。実力は未知数ですが、面白いものを見せてくれると良いですね。
普通のヒーローものとしては60点ぐらいの話ですけどゴジュウジャーとして見るとこれかなり余計な事してないか?っていう
返信削除ガオレッドは生き返りは無理と断定して素直に退場しましたがじゃあ禽次郎の若返りはなぜOKなのか?不自然に寿命を延ばすという点は同じでは
まあできちゃったらそんな理由で戦ってる奴を蹴落として良いのかという問題が出るのでしょうがないだろうがじゃあこの話自体いらない
あと「これはもうNo1バトルではない!」って台詞とかあの倒れてるロボはまだ動かせるとか終盤に残した方が良さそうなもの使いましたね
Pはこの作品をどう終わらせるつもりなんだろうか
>普通のヒーローものとしては60点ぐらいの話ですけどゴジュウジャーとして見るとこれかなり余計な事してないか?っていう
削除バトルロイヤル要素を筆頭に、ゴジュウジャーはそういうのをやらない路線を取っていたと思うんですけどね。方向性がブレているどころか何も考えてない感が強まっている印象です。
>ガオレッドは生き返りは無理と断定して素直に退場しましたがじゃあ禽次郎の若返りはなぜOKなのか?不自然に寿命を延ばすという点は同じでは
基準と違いはわかりませんね。
禽次郎に至っては副作用ですらないおまけで一時的に若返っているので、じゃあガオレッドも一時的に恋人を生き返らせてもらってもいいんじゃないかと思うところもあります。
「若返りは戦力に影響するけど恋人は戦いに関係ないからダメ」という仮説を考えようにも、それだと今度は「じゃあ吠にとりあえず一時的にでもやる気を持たせた方が良いんじゃないの? クオンにいいように使われたりめっちゃ支障出てるじゃん」という疑問点が湧いてきます。
>あと「これはもうNo1バトルではない!」って台詞とかあの倒れてるロボはまだ動かせるとか終盤に残した方が良さそうなもの使いましたね
No1バトルと指輪争奪戦の別なのか同じ枠組みなのか区別がつかないので、個人的には「え? ゴジュウジャーってNo1バトルにそんな意義を感じてたの?!」と戸惑いました。メンバーの認識は「怪人が仕掛けてくる面倒なこと」じゃないんですか?