『仮面ライダーガヴ』 第42話「割れた思いの果てに」:感想
■物足りない内容
・前回で感じた脈絡の薄さのまま後編も続き、ニエルブも倒せなかったのでこれといった展開が特にありませんでした。普通に物足りないです。
■絆斗
・今回、比較的時間が割かれていた絆斗も特にどうにもなりませんでした。
洗脳展開は全く何もありませんでした。結末は見えてるよなぁと思いながら見ていたら予想した通りに自力で洗脳を解いて終わったので特に興味を引く内容がありませんでした。
仮に洗脳が解けなかった場合でも事件が長引いて被害が増えてグダつくだけで面白みはなく、それも想像できる内容でしかないから八方塞がりです。
この展開でやるとすれば酸賀への思い入れなんですけど、それも酸賀と戦ったときにだいたい決着がついちゃってると思うんですよね… 実際、頭の中での葛藤も酸賀の時の葛藤の焼き直しでしたし。
「酸賀を利用したニエルブに対する恨み!」っていうのも、元々ストマック家幹部だからわざわざ足す必要ないですし。
本当にできることがありませんでした。これ以外にもっとやる意義のある内容はなかったのかなと思うばかりです。
■酸賀
・死体が操られてるだけなのでどうもこうもありませんでした。
死ぬ前に正気に戻るとかそういうのもなく、酸賀に関しては最後まで何のドラマもありませんでした。
意思のない酸賀にはドラマが無いのは当然でも、絆斗たちが簡単なお墓をつくってあげてそれぞれ何か言うとかそういう方向性ではドラマの作りようがあったと思います。
■ニエルブ
・倒されるかと思ったら倒されずに逃げおおせてしまいました。
最後に「やっぱり赤ガヴか」と意味深に呟いた以外は特に掘り下げもドラマもありませんでした。
後の裏切りか策謀の前フリなんでしょうけど、それだけならもっと前に挟んでおいても良かったんじゃないかと思ってしまいました。
・個人的には人格面の掘り下げが欲しかったです。
マッドサイエンティストという以上の人物描写が薄いのでやるべき内容がなかったなら、物言わぬ酸賀だからこそ本音を言えるとかそういうシチュエーションにしてニエルブが本当にやりたいことを語ったり、兄弟への思いやデンテについて語ったり、そういうのが見たかったです。
■仮面ライダーの意味
・駄菓子屋のおじさんが仮面ライダーに関心を持った意義は何でしょうね?
「仮面ライダーこそが誘拐の犯人だ!」みたいな曲解をするには無理がありますし、「仮面ライダーなんて危ないことは止めてくれ!」みたいなショウマを止める方向性でしょうか?
■アクション
「ベイクマグナムをニエルブに取られちゃった!→追撃でマグナム破壊」
という流れが良かったです。そのまま回収されちゃうんじゃ酸賀を倒した意義が薄いなぁと思ったのでしっかり破壊してくれたことには意外性と爽快感を感じられました。
盾を弓で発射したところもケレン味があって良かったです。
・マーブルクッキーのアーマーが砕けたところも派手さに欠ける内容を少しでも盛り上げようとしている感じがして良かったです。
・マーブルクッキーに手こずる二人に関しては相変わらず説得力が薄いように感じました。そんなに強かったんでしょうか?
次回は大統領が人間世界に襲来するようです。
大統領は近いうちにやられるんでしょうけど、誰にやられるかはまだ絞れませんね。
裏切りそうなニエルブに、「こんな面白い世界を壊すなんてダメよ」とこれまた裏切りそうなリゼル、普通に恨みがあるランゴと仮面ライダー以外にも候補が何人もいます。
ここで毛利さんの登板というのが何とも微妙だと思いました。
この内容の薄かったゾンビ酸賀の前後編ではなく、大統領の方を任せたことが不思議です。次回も内容が薄いようだと間延びを感じちゃいそうです。
感想お疲れさまです。
返信削除白ハント黒ハントはやっぱり監督のアドリブでしたね。いらないなー。
酸賀さんに関するドラマ、何もありませんでしたね。死に際に正気取り戻して一言とか、なんかあるかと思いましたけど、やっぱりキャラクター人気が凄かったからファンサのつもりで再登場させたんですかね?そう考えられても仕方ないくらい何もありませんでしたね。
ランゴと幸果、序盤で目が合うシーンがあったので、社長同士でなにか今後ドラマがあるのかと思いきや、なにもないままでしたが、今回また2人が顔を合わせたので、次こそなにかあるのかなと気になります。
今回の話はお菓子屋さん周りを進めるためにあったようなものなので、母親の兄が知り合いだったという設定がどう終盤のクライマックスに活きるのかはわかりませんが、すごく重要な要素っぽいので期待したいです。
次回大統領が人間界に来て大きく話が動くみたいですけど、脚本は毛利さんなんですね。先週と今週サブの方が良かった気が。
匿名さん、こんにちは。
削除>白ハント黒ハントはやっぱり監督のアドリブでしたね。いらないなー。
東映公式にはそう書いてありましたね。
そのために他のシーンや台詞が犠牲になっているなら問題だと思います。そういうわけじゃないなら、全体的に微妙で内容が薄かったのでそこまで大きな問題ではないかなと思います。
>ランゴと幸果、序盤で目が合うシーンがあったので、社長同士でなにか今後ドラマがあるのかと思いきや、なにもないままでしたが、今回また2人が顔を合わせたので、次こそなにかあるのかなと気になります。
意味があるのか無いのかは、どっちとも判断がつかないと思います。
後で何かドラマがあるのかもありませんし、ランゴの言動を映すことが主目的でその目撃者として幸果を使っただけでそれ以上の意味はないとも考えられます。ショウマたちだとランゴと戦闘になるし、モブだと突然のモブ視点が不自然になっちゃいますから幸果以外には適任者がいません。
>今回の話はお菓子屋さん周りを進めるためにあったようなものなので、母親の兄が知り合いだったという設定がどう終盤のクライマックスに活きるのかはわかりませんが、すごく重要な要素っぽいので期待したいです。
駄菓子屋さんは長らく引っ張ってきた要素なので相応のドラマがあってほしいですね。
初めてのコテハンコメント失礼します。
返信削除白絆斗黒絆斗の件は上の方も言っているように監督のアドリブとの事でしたが、そもそも黒絆斗って洗脳されているだけの存在ですし、この手の展開でよく見られる「本心を対立させて葛藤させる」って内容とはいまいち噛み合ってないのでは…?と思いました。白絆斗を普通の絆斗にして、黒絆斗を酸賀にした方がまだ自然だったような…監督がアドリブ入れたせいで内容に違和感が生まれるようになってしまったんですかね?
駄菓子屋のおじさんが仮面ライダーに関心を持った流れは、仮面ライダーに関心を持った事によりグラニュートの存在を知って、その流れで妹の失踪理由に勘づくって流れをしたかったのかなと思いました。そこからショウマに対してどのような感情を持つのかはまだ不透明ですが…。
本編とは関係ないですが、9月からの次回作であるゼッツの予告ムービーも次回予告後に出てましたね。初代仮面ライダーのようなシンプルな色合い、装飾でビジュアルはシンプルなカッコイイ系と言えそうです。内容に関しては放送されるまで何とも言えませんが、ガヴは最近の作品の中では比較的安心して観られているのでゼッツも同等以上のクオリティを期待したいです。
nzさん、はじめまして。
削除>白絆斗を普通の絆斗にして、黒絆斗を酸賀にした方がまだ自然だったような…
そっちの方がまともだったと思います。
「良心=普段の絆斗」だから3人いるのが奇妙なんですよね。真ん中のを「肉体」や現実の絆斗とするには心の中の会話に出てくるのは変ですし。
「良心vs洗脳」か「絆斗vs洗脳」のどちらかの構図の方が自然だったと思います。
そもそもアドリブで入れた件からして、「絆斗の役者にこういう一人芝居をやらせたかった」という作品と関係ない要因が大きそうに見えます。
>駄菓子屋のおじさんが仮面ライダーに関心を持った流れは、仮面ライダーに関心を持った事によりグラニュートの存在を知って、その流れで妹の失踪理由に勘づくって流れをしたかったのかなと思いました。
そういう線も有り得ると思います。
個人的には最初の遭遇時に先に出たのが「化け物!」で、駄菓子屋さんが調べるならグラニュートの存在(ニエルブ)を先に知ってから、グラニュートと戦う仮面ライダーという流れにしても問題なかったのに仮面ライダーから入ったので何か意味があるのだろうかと疑って考えています。
>ガヴは最近の作品の中では比較的安心して観られているのでゼッツも同等以上のクオリティを期待したいです。
そうなると良いですね。
絆斗は勝手に調べた血縁関係のことをいきなり喋るような無神経じゃない…ので大規模な事件に駄菓子屋さんが巻き込まれる事で「犠牲になってから話すのでは後味が悪いから」とワンクッション置くための話だったように感じました。
返信削除もうちょいコンパクトに収められたような気はしますが、ともあれ次回以降の展開に必要だったんでしょうね。
古典的な心の中の天使と悪魔は洗脳されてる状況だと的外れなのは否めませんねぇ。
>大規模な事件に駄菓子屋さんが巻き込まれる事で「犠牲になってから話すのでは後味が悪いから」とワンクッション置くための話だったように感じました。
削除「駄菓子屋さんが仮面ライダーを目撃する」という要素は恐らくメインストーリーに含まれていたとは思います。
そのためにこの前後編があったのかどうかは確証になるものが特に無い印象です。他の回でも片手間に挟むことも可能だったと思いますし。
>古典的な心の中の天使と悪魔は洗脳されてる状況だと的外れなのは否めませんねぇ。
内容的にはまだ、母親の仇やグラニュートだったショウマを許すか否かで悩むときにやる方が合ってるくらいですからねぇ。
方向性を変えればバトル仕立てにして、「洗脳絆斗(チョコルドヴァレン)を絆斗(フラッペカスタム)が戦って倒す」みたいに表現しても問題ない場面だったと思います。