■ドラマの集大成
・ショウマ自身のドラマから最強フォームにつなげる流れが定番ながらしっかり決まっていて良かったです。
ランゴの「お前は生まれてきたことが間違いだった」という発言にショックを受けつつも、絆斗の周知活動からそれを否定する気持ちが湧いてきて、
「自分には価値がない。だからせめて他人を守ろう」
という自己否定で始まった他者救済から
「ヒーロー活動の成果によって自分の居場所を感じられたことによる自己肯定」
につながっていて鮮やかでした。
視聴者にとっても印象が強い序盤のダーク路線をしっかり昇華できたのはポイントが高いです。

・助けてきた人たちも、幸果も絆斗もラキアも間接的に自信につながっている点が特に良かったです。
最序盤のように孤独に戦うヒーロー路線を続けていたら実現しなかった出来事でしょう。
「俺は生きる価値がある!」というランゴの主張の否定だけで終わらず、「俺は今幸せだ!」と自己肯定感の発展がショウマ自身の考えであることの裏付けになり、それが他者の幸せを奪い取る闇菓子やストマック社のやり方の否定にもつながっているようにも感じました。

・マスターガヴにつながる因果関係は謎でしたが、まぁ元々ショウマの体内のわけがわからない機構ですからね。
ゴチゾウが出てこなくなる問題なども何度もありましたし、今度は前向きな気持がパワーアップにつながっても特に違和感はありません。

■ランゴの意外な一面?
・ショウマの発言を聞いたランゴは心なしかショウマのことを認めているような表情に見えました。
今までは他の兄妹に対する態度も含めて冷徹な印象でしたが、他人を認めるような情緒も持ち合わせていたんでしょうかね。

■ジープ
・最初見たときは欲をかいてランゴを始末することを優先して結果的に闇菓子納品不能やショウマのパワーアップなど自分が窮地に追い込まれるパターンかな?と思いましたが、最後の感じからすると、
狙いはあくまでショウマでランゴにぶつけて始末させることが目的か、
もしくは「闇菓子納入が全部順調だとランゴの株が上がって気に入らないから一度くらい失敗させてやろう」程度で、ランゴがやられたことは想定外だったみたいでした。
ニエルブに対策用のレーザーを借りても失敗していましたし、つくづく未熟みたいですね。どん底に落ちた後でもここまでクソ雑魚状態な復讐キャラは珍しいですね。

・それだけ末っ子として甘やかされて育てられたということなのでしょうか?
家族としてストマック家に円満に受け入れられた場合のショウマのifの姿という側面が強いんですかね。

■仮面ライダーガヴ・マスターモード
・パワーが強いオーバーモードに対してマスターモードはスピード型のようです。
最初見たときは腕力強化のオーバーモードに対して脚力強化かとも思いましたが、力自体はやはりオーバーモードより下みたいでした。

・モードの切り替えが説得力があって良かったです。
ランゴ対策としても「バリアが追いつけないくらいに素早く手数で攻めて、バリアを抜けたらオーバーモードに切り替えてダメージを与える」ことは理にかなっていると思いました。
マスターモードでキックするところまではカバーできていませんでした。そこは販促と論理性の矛盾がどうにもならなかったから仕方ありませんね。できたらもっと良かったですが、無理なものは無理です。

・マスターモードはこれまで登場した武器が使える点は面白そうだと思いました。
ポテチ剣やチョコ銃、飴ガトリングなど武器自体に個性が有る物が多いのでそういう点でも面白そうです。旧フォームが格下扱いな今ならパンチやキックグミなど必殺技扱いだったオプションも武器扱いで出すのも有りかもしれません。

・必殺技のキックはドライブみたいに柱で乱反射して速度と威力を上げるやつでした。
最後の1発でソース型の柱を吸収するのは「濃縮されたソースを更に収束させる」ってイメージなんですかね? 個人的には柱自体が「これ何?」と戸惑い気味だったのでピンと来ていません。メジャーなグミの商品でああいう形状のものがあるんでしょうか?

・マスターモードのデザインは初期フォームの発展型という印象です。
初期フォーム自体がモチーフとかかっこよさがピンと来ない造形だったのでマスターガヴもピンと来ませんでした。色が多い分、オーバーモードよりはマシですが、正直な気持ちとしてはブリザードソルベやケーキングの方が見た目は格上な印象です。
セイバーやリバイスも「最強フォームが初期フォームの発展型な感じで、中間フォームよりシンプル」でしたがそういう方が売れるってデータが出てるんですかね?

・特徴的な足のデザインは最初は水掻きかと思いましたけど、アップでよく見ると靴っぽく見えました。オーバーガヴの腕部が手甲かグローブかって感じでしたし、「上から着けるもの」で統一されているんでしょうかね。


次回は絆斗母の誘拐犯が現れるようです。
予告の感じだと既に改心して人間として暮らしているっぽい雰囲気でした。
絆斗母が既に闇菓子にされて死んでいることは確定しているので冤罪という線もありませんし、罪は罪で確定しています。仇を討つ正当性はあるのでショウマが絆斗を止めるかも怪しいラインですね。
グラニュートと人間の間に子供ができることも判明済みなので「子供から親を奪うのか? それじゃ昔の自分を再生産することになるじゃないか!」と絆斗に悩まさせることも可能でしょう。
ストマック社が脱走犯とか別の理由で仇を殺して絆斗たちの手を汚さずに片付ける(ついでにラキアの弟を殺した処刑人も出す)とか罪滅ぼしでストマック社の攻撃から絆斗を庇って死ぬとか、手はいろいろありますがどういう線で行くんでしょうね?

脚本が毛利さんですが、本筋には関わりそうもないやや今更感のあるお話なので逆に大丈夫かもしれません。
本筋に絡みそうな流れだと「後で本筋でやらないといけないから今はどうせ進まないんだよな…」みたいなメタ読みが発生しがちですが、既に重要度が下がっている話なら片付けても問題なく、ゲスト脚本にありがちな「ガヴっぽさの無さ」みたいな問題もこれまでの内容に絡めることで解決しやすいかもしれません。