『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』 第24話「学園を騒がす快盗さ」:感想
■アクションと販促に全振り
・ストーリーはほぼありませんでした。
「奪われたものを取り戻す」という怪盗側のエッセンスくらいです。
No1バトルだのストーリーを重視してバトルや販促は軽んじているいつものゴジュウジャーとは対照的でした。
個人的にはそれでも怪人の能力とゲスト中心に話がまとまっていて、いつものゴジュウジャーよりもストーリーがマシに感じられてしまったことがつくづくなんだかなぁ…と思いました。好みがどうとか以前につまんないってのが一番困ります。
・肝心のアクションは派手でかっこ良かったです。
ワイルドゴジュウウルフはちゃんとオルカブースターの銃を使っていました。ウルフデカリバーも使っていました。ちゃんとしてますね。なんで初登場回よりもちゃんとしてるんでしょう? 坂本監督は大ベテランだからクオリティは除いても、販促をちゃんとやるかやらないかは別問題なはずなんですが。
・他にもレオンやポーラーなどあんまり活躍の機会が無かったキャラと武器も派手に暴れられていて楽しかったです。
ポーラーなんて追加戦士なのに目立った活躍や強敵撃破がありませんでしたからね… 直近だとボロ負けまでしてましたし。
・個人的には最初の禽次郎と角乃を助けてパトレン1号の追撃から校内を逃げ回るルパンレッドのシーンが良かったです。
学校や室内という戦隊では珍しいシチュエーションで基本逃げるのに専念する珍しいアクションが見れました。
■テガソードアカツキ
・テガソードアカツキは和風なセットに派手な炎上でアカツキっぽさを出してありました。
個人的には建物を活かしたサイズ感がとても良かったです。家屋を画面手前や足元に配置してあって、巨大さが感じられました。
ゴジュウジャーの巨大戦って市街地が基本の割にはこういうのあんまりやって来なかったんですよね。
・それとフィニッシュでテガソード剣を変形させて使うところが良かったです。変形ロボなのですからせっかくの変形ギミックを活かすのは良いことです。
「分銅で刀を取られたからむしろ手放して隙を作ってテガソード剣で切る」とバトルとしても意義が有るところも必然性があって良かったです。
次回は後編です。
怪人がもう1体出てきたときには「1話で2体とは豪盛だね」なんて呑気に考えてましたが予想外の後編がありました。
高岩さんが演じるルパンレンジャーがメインで、パトレンは空気だったな~、なんて思ってましたけど後編があるからだったんですね。
つまんないNo1バトルを見せられるよりはもう1話坂本監督回を見られる方が楽しいので個人的には問題ありません。
想像していた通り、安心してみられる回でした。
返信削除余分なものであれば、作中のテンプレートであるNo1バトルですらバッサリ切り取る坂本監督の取捨選択のセンスと、とにかくアクションに全振りすることで、駄作であるゴジュウジャーを視聴に耐えうる内容に仕上げた手腕には素直に脱帽です。
あと、いつもよりレジェンド客演キャストが大事に扱われてる印象を感じました。
高岩さんの格闘!ウルトラマンからの客演なんだからウルトラマンの変身ポーズ!
ヒーロー達なんだからカッコいいシーンとアクションがみてぇ!って視聴者(特に特撮オタク)の欲求に素直に答えてくれる内容で、久々に面白い戦隊をみた気がしました。
そうそうこれ!って感じ。ストーリーとかガン無視のジャンキーながら痒い所に手が届く内容で、もうずっとこれでやって欲しいとさえ思いました。
エンタメ性が高く、販促をちゃんとしてるという点ではいつもよりずっと健全だったと思います。
削除ゴジュウジャーがそういう方向性を意識的に避けているなら販促を除けば試みとしてはそれはそれで構わないのですが、スタッフのやりたいことが一向に見えてこない現状ではそう見るのは難しいです。
ノーワンとユニバース戦士の話が繋がっている
返信削除戦う時だけ急に生えてくるのではなく6人全員が今回何をしていたのかちゃんと追える
ロボ戦の敵戦闘員もぽっと出ではなく意味のある会話をする
やるべき事を全部やればこんなに見やすく面白くなるのかと感動した
困ったことにこれが普通の戦隊のフォーマットなんですよね…
削除怪人の能力orゲスト中心に話を構成して、そこに今回のメインになるレギュラーキャラ(禽次郎)を絡めて、ノルマがあるなら販促に必要なキャラ(吠=オルカブースター)も付け加える。
ゴジュウジャーは意図的にフォーマットを外しているのに外した後に何の形も作れていないことが根幹的な問題だと思います。